バズるJuice=Juice、『盛れミ』で起きた急変と「紅白・ドーム」への本音…抱えてきた長年の“悔しさ”も告白
11人組アイドルグループ・Juice=Juiceが快進撃を続けている。シングル『盛れ!ミ・アモーレ』(以下、『盛れミ』)がSNS総再生回数7億回を超え、シンガー・ソングライターの広瀬香美が完全プロデュースの新曲『クラクラ☆クライマックス』もバズり始めている。6月24日には、両曲を含めた新EP『MORE! MORE! EP』をリリース。ENCOUNTは、この機にメンバーの井上玲音(25)、川嶋美楓(18)、林仁愛(15)をインタビュー。新EPにフィーチャーした「前編」に続き、「後編」では3人のパーソナリティーと思いに迫った。

井上玲音、川嶋美楓、林仁愛インタビュー「後編」
11人組アイドルグループ・Juice=Juiceが快進撃を続けている。シングル『盛れ!ミ・アモーレ』(以下、『盛れミ』)がSNS総再生回数7億回を超え、シンガー・ソングライターの広瀬香美が完全プロデュースの新曲『クラクラ☆クライマックス』もバズり始めている。6月24日には、両曲を含めた新EP『MORE! MORE! EP』をリリース。ENCOUNTは、この機にメンバーの井上玲音(25)、川嶋美楓(18)、林仁愛(15)をインタビュー。新EPにフィーチャーした「前編」に続き、「後編」では3人のパーソナリティーと思いに迫った。(取材・文=下城万由子、構成=柳田通斉)
ハロー!プロジェクト(ハロプロ)所属のJuice=Juiceは、2013年に5人組として結成・メジャーデビュー。その後もメンバーの卒業と加入を繰り返しながら進化を続け、昨年6月に林が加わり現在の11人体制へと至る。アイドル界屈指の歌唱力に定評があり、日本武道館や横浜アリーナを満員にしてきた実力派だが、『盛れミ』の大ヒットでファンが急増している。
今月10日には、テレビ朝日系『ミュージックステーション』(金曜午後9時)の通常回初出演を果たし、『盛れミ』と『クラクラ☆クライマックス』の2曲を披露。Yahoo!リアルタイム検索トレンドなどでは、「Juice=Juice」や「Juice」のワードが上位にランクするなど、大きな反響を呼んだ。
6月25日に東京・池袋のサンシャインで開催の新EPリリースイベントも、「過去一」の盛況ぶりを見せた。川嶋がその感動を振り返った。
「『今までと景色が違う』と思って、お客さんが上の方までたくさんいらっしゃって…」
客層も幅広く、サラリーマン、OL、カップル、家族連れ、小中高生、大学生。「『盛れミ』で赤ちゃんが泣き止むから好きになった」と話すファンもいて、井上も「私のめいっ子もそうです。泣き止みソングです(笑)」と笑顔で同意した。
グループへの注目が高まり、新たなファンが急増する今、メンバー個人への関心も高まっている。三者三様の道を歩んできた彼女たちは、どのようなきっかけでアイドルを志したのだろうか。

三者三様の歩み…井上「紆余曲折の人生」
川嶋は幼少期から歌とダンスを習い、エンターテインメントが大好きだったという。
「『ステージに立つ人はキラキラしている』と思っている中、小学生の時に出会ったのがハロプロでした。お母さんが買い物に行った隙に、YouTubeやテレビで見ていました」
そして、オーディションを受け、ハロプロ研修生を経て15歳でグループへ加入した。
「素敵なものを見せてくれた先輩たちへの恩返しはもちろん、いつかはもっと超えられるくらいになりたいです。イベントに来てくれる小さな子どもたちが、いつかハロプロみたいになりたい、ダンスや歌を始めたいと思うきっかけになれればと願っています」
林は、幼少期から「事務所など関係なく、満遍なくアイドルという存在がずっと好きだった」という。そして、母親の勧めでオーディションを受けて23年3月にハロプロ研修生になり、2年後の昨年6月に加入。初めての仕事が『盛れミ』のミュージックビデオ撮影だった。まだ中学3年。急展開の中、自身もメンバーとして『盛れミ』旋風を起こしている状況について、独特のワードで喜びを表現した。
「この場にいられることも奇跡というか、本当に運命感じています!(笑)。こんな素敵な環境にいれるのはすごい運がいい。ごううん(強運)だなと思います」
井上、川嶋「『きょううん』だよ!(笑)」

そんな林だが、お披露目の日から堂々としている姿から「肝が据わっている」と話題になっていた。だが、本人が当日の意外な裏話を明かした。
「実はあの時、風邪気味ですごく体調が悪くて(笑)。先輩に会うドキドキと『自分の体力が持たないかも』という焦りで冷や汗をかいていました。『冷静を保たなきゃ』という気持ちが大きかったのが、肝が据わっていると言われた要因ではないでしょうか」
川嶋にとっては、林がグループ内での初めての後輩。林の加入による自身への影響を明かした。
「ずっと先輩に対して敬語だったのが、友達みたいにしゃべれる子が入ったことで、気がフッと楽になりました。私がちょっかいをかけても『そうですよね。川嶋さん』と言ってくれるのがうれしいです」
サブリーダーの井上は「我ながら紆余曲折ある人生」と言った。アニメ『きらりん☆レボリューション』をきっかけにアイドルを目指し、音楽プロデューサー・つんく♂がプロデュースするNICE GIRL プロジェクト!で小学5年生から3年間活動。その後、ハロプロ研修生、こぶしファクトリーを経てJuice=Juiceへ加入した。これまでの道のりを振り返り、グループへの深い愛を口にした。
「いろんな経験をしているからこそ、いろんな有難みに気付けています。Juice=Juiceには同じように頑張ってきたメンバーが多いし、すごく自信あるタイプではないけれど、Juice=Juiceのライブは『絶対楽しいから来てください』と言えるくらい、私の自信の根源になれています。感謝が止まらないです」

ファンに覚えてもらうための「トレードマーク」についても、それぞれにストーリーがある。
川嶋の印象的な「大きな白いリボン」は、実はフィッティング時の偶然から生まれた。元々は違うリボンの予定だったが、(全体の)バランスで調整することに。「川嶋、白いやつでもいい?」と聞かれ、「あっ、何でも大丈夫(笑)です」と答えたのが始まりだったという。
「『ミュージックステーション』(4月3日放送の特番)のリハーサルで初めてつけた時は『思ったよりデカい』と感じたんですけど、今では『白いリボンの子』と覚えてもらいやすく、運命だったのかなと思います」
林は、ステージデビュー時からメガネをかけている。研修生時代からグッズやSNSなどでメガネ姿を披露していたが、Juice=Juiceの一員となって小学生から「メガネで自信がなかったけど、かわいいアイドルの人がメガネをかけていて勇気をもらった」などの声が届いたという。
「すごくうれしいです。自分も幼少期にメガネが嫌だった時期があるので、あの頃の自分も勇気づけられています」
井上の代名詞であるビートボックスは、こぶしファクトリー時代にアカペラでボイスパーカッションを担当したのがきっかけだった。Juice=Juice加入後、プロフィールで目を引く個性が欲しくて書いたものの、当初は「全然特技だとは思っていなかった」という。だが、今年5月末のぴあアリーナMM公演の前にビートボックス世界王者のJohn-Tからレッスンを受け、基礎音の出し方を一から変えていた。
「それで『あっ、私できるんだ』と自分に期待を持てるようになって、気持ちが大きく変わりました」

意思統一された目標…林は「トロッコに」
グループとしての注目度が飛躍的に高まる今、見据える未来はさらに大きい。他の人気ガールズグループが東京ドームや国立競技場で公演を開催している状況に対し、長く活動を続けている井上が本音を明かした。
「焦りというよりは、『悔しい』がずっとあります。最近になって、他のメンバーも同じように悔しさを抱えていることを知りました。ただ、Juice=Juiceは歌や表現にすごく自信を持っている部分があるので、そこは芯を持ってやっていきたいです」
今後の目標は、すでにメンバー間で意思が統一されている。それも井上が代表して言葉にした。
「今年の初めから『紅白に出られたら良いね』と話していた夢が、だんだんと近づいている気がしていますが、みんな謙虚なので『いや、まだまだですよね』となっています。次に立てた目標がドーム公演や、アリーナツアーです」
それを隣で聞いた林が、無邪気に言った。
「アリーナツアーをやって、絶対にトロッコに乗りたいです! いつかは乗れる日が来ると信じて私は頑張ります!」
結成から積み重ねてきた歴史とメンバー一人ひとりのたゆまぬ努力、楽曲の良さ、巧みなプロデュースの全てが結集して今の状況がある。そして、『盛れミ』が海外でも話題になっていることで、「『♪アモーレ』だけでなく、全編をスペイン語で歌うとさらに広がるのでは」と伝えると、3人とも「それ、やりたいです」と目を輝かせた。
始まった下半期。Juice=Juiceはこのまま年末まで駆け抜け、その先の飛躍も目指している。
□井上玲音(いのうえ・れい) 2001年7月17日、東京都生まれ。15年に、こぶしファクトリーの一員としてデビュー。解散後、20年にJuice=Juiceに加入。圧倒的な歌唱力とビートボックスを武器にグループを支えている。血液型O。
□川嶋美楓(かわしま・みふ) 2007年12月13日、京都府生まれ。21年からハロプロ研修生として活動し、公開実力診断テストではベストパフォーマンス賞を受賞。23年、グループに加入。座右の銘は「雲の上はいつも晴れ」。血液型AB。
□林仁愛(はやし・にいな) 2011年6月10日、愛知県生まれ。23年にハロプロ研修生になり、昨年6月、グループに加入。アイドルには珍しいメガネ姿がトレードマーク。座右の銘は「やらぬ後悔よりやっちまった後悔がしたい」。血液型A。
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