車は「所有から投資へ」 完全自動運転テスラに有村昆が熱視線「寝ている間も勝手に人を乗せて」
映画コメンテーターの有村昆が、自身の愛車であるテスラ「モデルY」の大胆なカスタムをスタートさせた。最新の無人タクシー「サイバーキャブ」をオマージュしたという外装から、未来感あふれる内装の構想まで、そのこだわりは一線を画している。6月の真夏日、外気温よりも熱くカスタムへの情熱を明かした。

“サイバーキャブ”をオマージュした黄金外装
映画コメンテーターの有村昆が、自身の愛車であるテスラ「モデルY」の大胆なカスタムをスタートさせた。最新の無人タクシー「サイバーキャブ」をオマージュしたという外装から、未来感あふれる内装の構想まで、そのこだわりは一線を画している。6月の真夏日、外気温よりも熱くカスタムへの情熱を明かした。
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現在所有しているテスラはモデルY“ジュニパー”。その前にはモデル3に乗っていたほど、有村はテスラ好きだ。
数ある車のなかからテスラを選んだのはCEOであるイーロン・マスク氏への強いリスペクトから。「人類の未来を今作ってる感じがして、宇宙開発事業もそうだし、テスラもそもそもは地球で走ることを想定してない。火星で走らせるために作った車なんです」と熱弁した。
今回の改造について「ちょうど今ロサンゼルスで、自動運転の無人タクシー『サイバーキャブ』が走り始めた。それを日本でオマージュしたのがちょっとでもできないかなと思って、このカスタムを始めました」と経緯を明かした。
ロボタクシーを意識した約100万円の外装は上品な金色。リアガラス部分もほとんどこの色で覆った見た目は、街乗りで目立つこと間違いなしだが、嫌な雰囲気ではない。
「マットなシャンパンゴールドという形にしてます。光に当たるとアイアンマンというか、ちょっと鉄っぽい感じに光るようにこだわって」と語る通り、近未来感が満載だ。
さらに、日本の公道では極めて珍しい、後部ガラスを完全につぶす大胆な仕様にも踏み切った。「テスラは日本でもたくさん走っていますが、後ろを全部潰したテスラなんて見たことがない。子どもに写真を見せたら『うわー!』って驚いていましたね。率先してこういうカスタムでやりたいことをやるっていう、大人の遊び心です」と少年のような笑顔を見せた。
車内に目を向けると、長方形のハンドルは特注。前の座席についているパネルも見やすく、特別なものだ。
今後は車内を“動くオフィス”として本格的に改造していく予定だといい、「後部座席の上から画面がバーッと降りてきて、横長の画面でZoomができたり映画が見られたり、デスクがカシャンと横から出てきて新幹線みたいに仕事ができるようにしたい。タイヤもゆくゆくはもうちょっとインチのあるイカついヤツに変えちゃうと思うので、全然終わらないです。テスラ界のサグラダ・ファミリアと呼んでください(笑)。ずっと更新し続けて、最後は変態的な領域にいっちゃうんじゃないかと思っています」と嬉々として今後の展望を語った。
ガソリン車にはないEVならではの魅力についても力説した。「ガソリンもエンジンオイル交換もない。ランニングコストがないからいじり甲斐がある」とした上で、圧倒的な静粛性を絶賛。「エンジンのガタガタという振動が全くない。この静かでスムーズな、いわゆる空飛ぶ絨毯(フライングカーペット)のような乗り心地が素晴らしい」と得意げに口にした。
また、テスラならではのソフトウェア・アップデートも所有欲を満たしているという。
「普通車は買ったらだんだん3年とかで古くなりますが、テスラは毎回アップデートされる。iPhoneと一緒で最新のシステムが常に入るから、脳みそだけはどんどん賢くなるんです。車の中で映画を見たり、オリジナルのゲームができたり、クリスマスには突然『サンタモード』が実装されたりとお遊び機能も満載。車の中が快適すぎて、暖機運転もしなくていいから、都会の若者が駐車場で2~3時間ずっとYouTubeを見て過ごすというのもよく分かります。運転することから、移動する箱の中で何をするか、という時代になってきていますよね」
こう有村が語る通り、車内は自室以上といっても過言ではない。動画ストリーミングサービスを大画面で視聴できるほか、ゲームもハンドルを使ってプレイ可能。さらに目を引くのはエアコンの調整で、タッチパネルで風向きを直感的に調節できる。現時点では、一般的な家庭用エアコンよりもはるかにスマートだ。
カスタムと言えば、印象ががらりと変わる外装を思い浮かべる人も多いだろう。しかし、テスラは、車内をどう快適に過ごすか、という視点で楽しむことができ、自宅のインテリアを決める感覚で改造が行えそうだった。

目指すは動くオフィス「テスラ界のサグラダ・ファミリアと呼んで」
数年前に比べ、ようやく街で走る姿が多く見られてきたが、有村の視線はすでに「車を所有する」その先を捉えている。
「アメリカのロボタクシーはもはやハンドルがなくて、画面しかありません。目的地を設定したらただ乗ってるだけ。本当に飛行機のような感覚で、日本にも近い将来やってくると思います。そうなると、タクシー運転手の仕事がなくなるほどのインパクトがあると思うんです」
一般のオーナーがテスラを購入し、無人で稼働させて収益を得るという投資的な可能性を指摘した。
「もしサイバーキャブ(ハンドルやペダルのない完全自動運転専用のロボタクシー)が日本で発売になったら、投資目的で買おうと思っています。ルンバと一緒で、自分が寝ている間も勝手に無人で人を乗せて、電池がなくなったら充電ステーションに勝手に入って、また稼働し続ける。運転手がいない分コストが安いから、利用者も安く乗れる。24時間働いてくれて、初期投資が数年でペイできるなら、これはもう投資ですよね。駐車場すら必要なくなるかもしれない」
EVのネックとされがちな実用性についても、有村はポジティブ。「補助金を活用すれば500万円前後で購入できる。国産SUVとそれほど変わりません。それに充電インフラも都内ならどこにでもあります。300マイル(約500キロ)は走るので、東京から名古屋までなら途中で一発充電を入れるくらいでいける。乗っている側からすると、充電で困ったことは一度もありません」とリアルなEV事情を明かした。
テスラの先進性に魅了され、カスタムを楽しむ有村だが、一方でEV特有のカスタムにはガソリン車とは異なるリスクも潜んでいる。今回、内装のカスタムを担当した専門ショップ「ヨシマル工房」の坂口氏は、プロの視点から冷静に警鐘を鳴らした。
「内装をやらせてもらっていて怖いのは、やっぱり電気なので目に見えなくて、突然死んでしまうリスクがあることです。テスラにはヒューズボックスという、車の状態を見られる一番の安全装置が付いていないんです。パソコンのようにシステムで管理されているので、ある日急に動かなくなったりすることがかなりある。ガソリン車と違って電気だけで動いているので、そこが死んでしまうと全く動かなくなります。この間もカスタムをした車両の電源が落ちてしまうという事例がありました。昔からテスラを専門に扱っている業者でないと、カスタムは怖い部分があります」
さらに、パーツの選定における法律の壁についても言及した。
「EVは中国の方が開発が進んでいるので、中国製のパーツがいっぱい日本に入ってきます。その中には当然、日本の車検に通らないパーツも結構あります。例えばデジタルミラーもちゃんとした承認が必要です。ハンドルも突起が出ていないかなどの基準があります。日本の法律に引っかかるものも少なくないので、正しい知識が必要です」
有村自身も、法令順守に関しては極めてシビアに捉えている。「今回のカスタムでも、後方の窓のブレーキランプは消しちゃうと法律違反になってしまうので、一応ちゃんと穴を開けて見えるように加工しました。やりすぎて法律違反になって、事故が起きたら元も子もない。そこはちゃんと勉強して、しっかりクリアした上でやるべきです」と語った。
ルールを守った上で、自分だけの表現をテスラで突き詰めるというのがいまの有村の目標だ。
「ファッションと同じように、これが有村昆の世界観ですと表現するツールのひとつ。だんだん変態的な世界観になっていくと思いますが、これからもどんどんカスタムしていくので一緒に楽しみたいですね」と締めくくった。
□有村昆(ありむら・こん) 1976年7月2日マレーシア生まれ 東京育ち。映画コメンテーターとして活躍するほか民泊事業家としても活動。年間約500本の映画を鑑賞し、最新作からB級映画まで幅広い見識がある。番組MCや司会者としての経験も豊富。
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