EXILE ATSUSHI「人生のどん底」救った一冊を紹介 受刑者らにも推薦「きっかけになれば」

歌手で俳優の杉良太郎が23日、都内の法務省で、受刑者らに推薦図書を紹介する「読書の日2020」事業のポスター発表会見に出席。EXILE ATSUSHIらとともに、上川陽子法相と歓談を行った。

「読書の日2020」事業のポスター発表会見に出席したEXILE ATSUSHI【写真:ENCOUNT編集部】
「読書の日2020」事業のポスター発表会見に出席したEXILE ATSUSHI【写真:ENCOUNT編集部】

法務省で上川陽子法相と歓談 受刑者らの改善更生を支援

 歌手で俳優の杉良太郎が23日、都内の法務省で、受刑者らに推薦図書を紹介する「読書の日2020」事業のポスター発表会見に出席。EXILE ATSUSHIらとともに、上川陽子法相と歓談を行った。

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 今回の事業は、新型コロナウイルス禍において、特別矯正監及び矯正支援官の矯正施設訪問ができない中、それに代わる試みとして行われるもの。10月27日は「読書の日」で、11月9日までは読書週間として全国的に読書推進運動期間にあたる。そこで、特別矯正監や矯正支援官が推薦する1冊の紹介を通して、全国の受刑者や少年院在院者らの改善更生を支援するという内容だ。

 2008年から特別矯正監を務める杉のアイデアで今回の読書啓発事業が実現。「今年に入ってから少年院・刑事施設への慰問がずっと延期になってしまっている。そういう中で、少しはためになるような、多種多様な本を読んでもらって、施設に入っている人たちは勉強なり、感動なりしていただければ少しはいいかな、という企画です」と説明した。上川法相からは「コロナ禍にあっての活動を高く評価したい」との言葉を受けたという。自身は「命のビザを繋いだ男 小辻節三とユダヤ難民」(山田純大著)を推薦。「コロナの時だけでなく、毎年やったらいいと思っています」と今後の活動について力強く語った。

 一方、15年から矯正支援官を務めるATSUSHIは、これまで8か所の刑務所・女子刑務所・更生施設を訪れた経験から、「施設内では読書が娯楽であり、僕らが推薦できるもので許されているものは本。少しでも人生をいいほうに転換するきっかけになれば、有意義なものになる」と取り組みへの意義を語った。

 選んだ本は「なぜ生きる」(伊藤健太郎、明橋大二著)で、「親鸞聖人の仏教的な本です。06年に自分自身が芸能活動に悩んでいました。声帯ポリープもできて、人生のどん底で迷っていた時に、ある尊敬する方に勧められて読み、自分自身が救われました。施設にいる方にもきっかけになれば。幸せの概念は一瞬で崩れ去るということが書いてあって、僕にとってためになる本です」と語った。

 会見には「AKB48」の向井地美音も参加した。

次のページへ (2/2) 【画像】ポスター完成を報告した杉良太郎、EXILE ATSUSHI、AKB48向井地美音らの集合カット
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