コスプレイヤーが撮影場所“占領”、厳格対応へ 「再三のお願いにもかかわらず」苦情でも繰り返す悪質行為

神奈川・横須賀の横須賀しょうぶ園が27日、「コスプレ撮影の皆様へ」と題したお知らせを公式サイト上に掲載。4月18日から5月5日まで同所で開催された「ふじまつり」において、一部のコスプレイヤーが撮影場所を長時間占領する迷惑行為があったという内容に、波紋が広がっている。「今後、このようなケースでは退園いただくこともあります」と強い言葉で注意喚起を行った背景について、園の指定管理者である横須賀緑化公園協同組合に話を聞いた。

コスプレイヤーへ向けた注意喚起が話題に【写真:横須賀しょうぶ園公式サイトから】
コスプレイヤーへ向けた注意喚起が話題に【写真:横須賀しょうぶ園公式サイトから】

これまでは「良識の範囲」で容認、問い合わせにも柔軟に対応してきた

 神奈川・横須賀の横須賀しょうぶ園が27日、「コスプレ撮影の皆様へ」と題したお知らせを公式サイト上に掲載。4月18日から5月5日まで同所で開催された「ふじまつり」において、一部のコスプレイヤーが撮影場所を長時間占領する迷惑行為があったという内容に、波紋が広がっている。「今後、このようなケースでは退園いただくこともあります」と強い言葉で注意喚起を行った背景について、園の指定管理者である横須賀緑化公園協同組合に話を聞いた。

「ふじまつり期間中にコスプレ撮影で長時間一つの場所を占領し続け、再三のお願いにもかかわらず改善されることがなく、他の利用者様がお花を観賞できないという事案が発生しました。今後、このようなケースでは退園いただくこともありますので、ご承知ください」

 今月27~28日、横須賀しょうぶ園の公式サイトおよび公式SNSに掲載された、撮影行為を巡る注意書き。コスプレ撮影者に対し、名指しで注意を呼び掛ける内容に、ネット上では「これ、各所で本当にお願いしたいです」「コス撮影禁止になってもおかしくない」「こういったやらかしが積み重なって『公共の場でコスプレするな』になったんですよね」「『どこでコスプレするか』よりも『いかに振る舞うか』が遥かに問題」など、身勝手な撮影行為に対する批判の声が寄せられている。

 横須賀しょうぶ園は横須賀市が所有する市立植物園。年間利用者数はのべ7万人弱にのぼり、4月末から5月にかけて開催される「ふじまつり」と、5月下旬から6月中頃まで開催される「花しょうぶ祭り」は、ピーク時に1日あたりの来場者が1000~2000人にもなるメインイベントだ。

 同所ではコスプレ撮影に関する明確なルールは設けていないものの、問い合わせに対しては「他の来場者に不安を与えないデザイン、公序良俗に沿う範囲でしてほしい」「刀などの小道具は撮影以外ではケースに入れるか布などで包んでほしい」「三脚や椅子、台の使用は一般来場者同様に遠慮してもらう部分もある」といったガイドラインを示しており、これまで「厳しく制限するのではなく、良識の範囲で行ってくれたら」という姿勢を保ってきた。

 過去にもコスプレ撮影者に限らず、来場者が花の前で長時間撮影することはあったといい、そのたびに別の場所へ移動を促し、お互い譲り合って観賞してほしいと声がけなどの対応をしてきたと担当者。しかし、ふじまつりのコスプレ撮影者は、他の来場者から苦情を受け、スタッフが注意しても、また元の場所に戻って撮影を繰り返していたという。

 不満を抱いた来場者から、園の管理事務所だけでなく横須賀市にも指摘が入ったため、園が横須賀市に相談。その結果、業務妨害につながる著しいマナー違反に対しては、今後厳格な対応を取る可能性を検討することになったという。

「都内の公園ではコスプレ撮影が禁止されているところもあると話を聞きました。横須賀市としては、今すぐコスプレ撮影そのものを禁止する意向や、撮影していたらすぐ退園してくれと言うつもりはありません。今後も基本は譲り合いの気持ちで利用していただくことが大前提です」

 現在は、早咲きのしょうぶが見頃を迎えており、今後はさらに混雑が予想される。見頃の花を楽しむためにも、それぞれがマナーとルールを徹底することが求められている。

次のページへ (2/2) 【写真】「コスプレ撮影者の皆様へ」掲載された注意書き
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