【ONE】武尊が最後のスピーチ マイク使えず肉声で訴え「格闘技界ここでストップしちゃだめなんですよ」 妻・川口葵と抱擁…ベルト、グローブはリングに置き涙で一礼
メインカードでは元K-1・3階級王者の武尊(34=team VASILEUS)がロッタン・ジットムアンノン(タイ)と対戦し、5R・TKO勝利を収めた。現役最終戦でリベンジを果たし、フライ級暫定王者のベルトを手にした。勝利後にはリングに残り、マイクを通さず自らの肉声で思いを伝えた。

音響の都合でマイクを使えず
メインカードでは元K-1・3階級王者の武尊(34=team VASILEUS)がロッタン・ジットムアンノン(タイ)と対戦し、5R・TKO勝利を収めた。現役最終戦でリベンジを果たし、フライ級暫定王者のベルトを手にした。勝利後にはリングに残り、マイクを通さず自らの肉声で思いを伝えた。
武尊は慎重だが、楽しそうにニコニコしながら打ち合った。圧をかけるのはこれまでと変わらないが、静かにじっくりと距離を詰めた。ガードをしっかり固め虎視眈々とロッタンの顎を狙った。
距離を詰めてパンチを打つロッタン。武尊はガードの中から隙を見逃さずにカウンターの左フックを打ち、2Rに2度のダウンを奪った。会場からは耳が痛くなるほどの大歓声が起きていた。4Rにはロッタンのボクシングコンビネーションを顔面に被弾する苦しい展開に。それでも終了間際にフックを当て、相手をふらつかせた。
最終5R、武尊は吠えた。表情を変えずに向かってくるロッタンに右ストレートを連続で当てるとダウンを奪う。再開後もふらつくロッタンにパンチを当て、最後はレフェリーが試合を止め、5R・TKO勝ちを収めた。
試合後、武尊はリングに突っ伏して絶叫。さらにコーナーに上がり、最後のムーンサルトを決めた。会場を熱狂させた。
有終の美を飾り、号泣した武尊。マイクを握ると「ありがとうございます。海外行って、ONE行って、負けちゃって、みんなの期待を裏切ったけど、今日満員のお客さん集まってくれて本当にありがとうございます!」と感謝した。
悲願のベルト獲得については、「ホッとしました。このベルトとることだけ考えて、数年間毎日やってきた。いろんなケガがあったり、遠回りしましたけど、最後の最後に獲れて本当に感謝。本当なら正規王座に挑戦するベルトですが、引退する僕にこの試合を組んでくれたチャトリに感謝します。みんな僕が引退しても、この格闘技の熱はこれからのファイターにも力になる。どこの団体がすごいとかじゃない。格闘技がすごいんですよ」と呼びかけ、再び大歓声を浴びた。
会場の音響の都合でマイクが使えなくなったが、武尊は自らの肉声で思いを伝えた。
「元々格闘技の才能なくて、運動神経もよくないし、そんな僕でも世界チャンピオンになれました。夢持ってる人諦めないで、もっと強い人、もっとうまい人たくさんいるけど、こんな僕に格闘技界引っ張らせてくれてありがとうございます。僕以外にも最高のファイターまだまだいます。もっと格闘技界に注目してもらって、皆で盛り上げましょう。ここでストップしちゃだめなんですよ。次の引っ張ってくれる選手が出てくるまで、みんなで盛り上げてください。よろしくお願いします。今日まで格闘家として、リングに立たせてくれて戦わせてくれ、今日までこれました。本当にありがとうございました。今日、僕はこれでリングを降ります。ベルトとれたのは今日来てくれたファンのおかげです。こんな試合を引退する選手に組んでくれて、批判もあったけど、今日来てくれたみんなのおかげです。このベルトは今日、みんなにプレゼントさせてください」と話し、即座にベルトを外し、リング上に置いた。そしてグローブを外し、その横に添えた。
そして妻の川口葵とはがっちり抱擁。花道の最後には再び涙を流し、深々と一礼。会場を後にした。
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