銀行員から芸能一本に…生粋の“エヴァオタク”雪野るなが描く3姉妹共演の夢 デビュー直後のハプニングも糧に
170センチ高身長が持ち味で、コスプレイヤー・モデルとして活躍する雪野るなが、レーシングチーム・エヴァンゲリオンレーシングのサーキットメイトとして2年目のシーズンに臨んでいる。引き続き演じるのは、真希波・マリ・イラストリアス役。昨季はレースアンバサダーデビューながら強い存在感を発揮し、今季はチームを支える“先輩”としての役割も担う。自他共に認める「エヴァオタク」としての熱い思いにあふれている。

エヴァンゲリオンレーシング サーキットメイト 真希波・マリ・イラストリアス役
170センチ高身長が持ち味で、コスプレイヤー・モデルとして活躍する雪野るなが、レーシングチーム・エヴァンゲリオンレーシングのサーキットメイトとして2年目のシーズンに臨んでいる。引き続き演じるのは、真希波・マリ・イラストリアス役。昨季はレースアンバサダーデビューながら強い存在感を発揮し、今季はチームを支える“先輩”としての役割も担う。自他共に認める「エヴァオタク」としての熱い思いにあふれている。(取材・文=吉原知也)
世界的大ヒットアニメ作品『エヴァンゲリオン』とモータースポーツのコラボチームとして知られるエヴァンゲリオンレーシング。結成16年となる今季は、日本最大級の市販車ベース耐久レースシリーズ「ENEOS スーパー耐久シリーズ 2026 Empowered by BRIDGESTONE(スーパー耐久シリーズ)」、米国最高峰のドリフト競技「FORMULA DRIFT 2026(FD USA)」、「FORMULA DRIFT JAPAN 2026(FDJ)」の3カテゴリーに参戦する。2026年のサーキットメイトは新体制となり、新たに綾波レイ役を藤白玲華、式波・アスカ・ラングレー役を渡川ももが務める。
レース業界デビューを振り返る言葉は、充実感に満ちている。
「率直に、めちゃくちゃ楽しかったです。ファンの皆さん、選手の皆さんが一堂に会して、私たちサーキットメイトの活動によって笑顔になった人たちが目の前にいる。SNS発信も好評で、いろんな人に見ていただけたこともうれしかったです」
しかし、その裏で衝撃の“ハプニング”もあったという。「初めてお伝えしますが、実は、(昨年3月の)デビュー2日目に足を捻挫してしまったんです。芝生の上にあった木片を踏み抜いちゃって……。ピットウォーク(ファン交流イベント)の時にやってしまいました」。
初めての現場、慣れない環境での出来事だった。
「いきなりチームの足を引っ張ってしまい、『私って何やってるんだろう』とショックでした。すごく痛かったですが、テーピングをぐるぐる巻いてヒールを履いて乗り切りました。反省を生かして、準備の徹底を心がけています」。笑顔を絶やさず、プロ魂を示した。
役作りを積み重ね、“マリらしさ”を追求した。「マリはいつもノリノリ・ウキウキで鼻歌を歌いながら出てくるようなイメージがあると思います。私自身は自信満々な性格ではないのですが、自信なさげにやっていたらマリっぽくないなって。なので、テンションをグッと上げて迷いを振り切ってサーキット場に立ちました。ファンの皆さんから『マリっぽい』と言っていただけることが多くなって、すごくうれしいです」と実感を込める。
昨季まで3シーズンにわたり綾波レイ役を務めた赤城ありさ、アスカ役を2シーズン務めた松田彩花。先輩2人に支えてもらった。自身2年目となる今季は新メンバーを迎える形となる。求められるのは、リーダーの役割だ。
「昨季は自分のことでいっぱいいっぱいで、すべてを教えてもらいながら必死にやった1年でした。ありさちゃんはいつも落ち着いていて面倒を見てくれて、彩花ちゃんもいろいろ教えてくれて。本当に頼れる2人がいたからこそ、乗り切ることができました。ありさちゃんと彩花ちゃんがやってくれたように、新人の2人を温かく迎えて、楽しくお仕事ができるようにするのが、私の役目だと思っています。先輩としても頑張っていきたいです」
エヴァフェスは「感動しました」
“エヴァ愛”は筋金入りだ。高校1年の時、同じクラスの親友が一緒に鑑賞しようと誘ってくれたのがきっかけ。当時公開されていた『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の『序』『破』『Q』の3作品を一気に見て衝撃を受け、レイやアスカのコスプレにもハマり、エヴァに親しんできた。
1995年のテレビシリーズ放送から30年の歴史を刻んだエヴァ。今年2月には、『EVANGELION:30+; 30th ANNIVERSARY OF EVANGELION』(エヴァフェス)が3日間にわたって神奈川・横浜アリーナで開催された。豪華ステージと展示周遊エリアの多彩なプログラムが展開され、多くのファンが詰めかけ、盛り上がりを見せた。
「チケットを自分で取って、初日に行きました。ステージも展示も両方を堪能しました。純粋ないちファンとして楽しませていただきました」。庵野秀明総監督ら制作陣、声優陣がそろったトークなど、ファンにとって感涙のステージもあった。エヴァンゲリオン放送30周年記念特別興行(新作短編アニメーション)の上映も大きな話題を集めた。フェスを通して感じたのは、“30年の重み”だったという。
「私自身はリアルタイムで30年間を見てきたわけではないのですが、声優さんたち、監督さんたちは30年を積み重ねてこられました。その歴史を目の当たりにして、実感することができて、とても感動しました。その節目のタイミングで、マリ役としてエヴァンゲリオンレーシングをやらせてもらったんだと、感無量の思いになりました。新作短編アニメについては、私たちがアスカをずっと応援してきて本当によかった。そう思っています」。目を潤ませ、エヴァを語り出したら止まらない。
人生の大きな転機も。これまで“OL兼業レースアンバサダー”として活動してきたが、芸能一本に絞ったのだ。「去年の後半に退職しました。大変ありがたいことに芸能のお仕事が増えて、両立が難しくなってしまって」。なんと銀行員だったという。
さらに今季は、“3姉妹共演”という楽しみもある。一卵性の双子の姉・雪野ななが今年、別チーム(ENDLESS LADY)でレースアンバサダーデビュー。さらにもう一人の姉・奈波初音もENDLESS LADYで活動することが決まっている。「これで、サーキット場で3姉妹がそろう時が来るかもしれないと思うと、すごくワクワクします!」。
期待感を胸に、「今年のマシンは初号機の紫一色で、原点回帰のエヴァらしいカラーになっていると思います。新しいメンバーと一緒に、もっとパワーアップした姿をお見せできたら。進化したエヴァンゲリオンレーシングを楽しんでいただけるよう頑張っていきます」。さわやかな笑顔で語った。
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