ONE OK ROCK、豪華対バンで示した日本音楽の可能性 新国立競技場を“音楽の聖地”にするための挑戦
4人組ロックバンド・ONE OK ROCKがオーガナイザーを務めるライブイベント「docomo presents THE MUSIC STADIUM 2026 organized by ONE OK ROCK」が4月4日と5日の東京・MUFGスタジアム(国立競技場)で開催された。ONE OK ROCKは両日出演し、4日にはUVERworld、5日にはYOASOBIと日本を代表する2組とともに、2日間で約12万人の大観衆を魅了した。本記事では、5日に行われたライブの模様をレポートする。

UVERworld&YOASOBIと共演、2日間で約12万人を魅了
4人組ロックバンド・ONE OK ROCKがオーガナイザーを務めるライブイベント「docomo presents THE MUSIC STADIUM 2026 organized by ONE OK ROCK」が4月4日と5日の東京・MUFGスタジアム(国立競技場)で開催された。ONE OK ROCKは両日出演し、4日にはUVERworld、5日にはYOASOBIと日本を代表する2組とともに、2日間で約12万人の大観衆を魅了した。本記事では、5日に行われたライブの模様をレポートする。
アリーナからスタンドまでびっしりと埋め尽くされたMUFGスタジアム。客席の明かりが落ちると、観客は総立ちでクラップを鳴らす。先陣を切るのは、世界的にも人気を誇る音楽ユニット・YOASOBIだ。
代表曲『アイドル』で幕を開けると、いきなりのキラーチューンに大盛り上がり。コール&レスポンスでスタジアムは一体感に包まれた。ステージ上からの光景を見たAyaseは「ヤバすぎる!」と大興奮。『たぶん』では、ikuraの「星空を作りませんか」の呼びかけに、オーディエンスはスマホのライトを頭上にかざす。薄暗くなったスタジアムが白い光に包まれた。続く、『優しい彗星』でも優しくも力強い歌声を響かせた。
Ayaseは、ラウドロックのバンドを組んでいた当時を回想しながら、初めてコピーした楽曲がONE OK ROCKの『内秘心書』だったと明かし、憧れを口にした。「ONE OK ROCKってさ、日本のロックの歴史そのものだなって、マジで思ってて。今日ここに来るまで本当にワクワクが止まんなくて。このスペシャルな1日に我々を選んでくれたことが本当にうれしいです」。

Ayase&ikuraが抱くONE OK ROCKの憧憬と感謝
その後は、『セブンティーン』『怪物』とロック調の楽曲を続ける。特効の炎や激しいライティングがスタジアムを高揚感で満たしていく。一転して静寂に包まれると、スポットライトがikuraを照らす。アカペラの歌声が響き渡り、キャッチーな『あの夢をなぞって』をパフォーマンスした。
ikuraは「日本のロックの歴史を築いてきた先輩ミュージシャンたちの、その歴史の上で、今日という日があるんだなって心から実感しています」とこの日のステージへの思いを口に。「私たち自身も国内外いろんな場所でライブをしてきて、自分たちのやっている日本の音楽っていうものの可能性を信じて、日本の音楽だからこそ放つメッセージや光やエネルギーってものを心から信じて、突き進んでいます。そして、その先頭に立って道を切り拓いてきた大きな背中を見せてくれたのがONE OK ROCK先輩です」と感謝した。
さらに、この日の出演について「『誇りを持って一緒に戦おう』ってメッセージをきっとこめてくださっているんじゃないかなと感じています」。そして、「だからこそ、この国立競技場で日本の音楽って素晴らしい、すさまじいエネルギーを持っているって、全員で歌って証明できたらって思います」とメッセージを届け、代表曲『群青』へとつなげた。ikuraの呼びかけに呼応するかのように6万人の大合唱が響き渡った。ラストには、デビュー曲『夜に駆ける』でスタジアムを一つにし、ステージを締めくくった。

ド派手なドローンショーで幕開け
空はすっかりと暗くなった。後輩からのバトンを受け取ったONE OK ROCKの登場だ。会場が暗転すると、突如として夜空に「THE MUSIC STADIUM」の文字が現れた。まさかの演出に会場からはどよめきが沸き起こった。その後もドローンによる空中ショーが行われ、ラストには「ONE OK ROCK」の文字が夜空を彩る。
これを合図に、Tomoyaが姿を現すと、地鳴りのような歓声が鳴り響く。ドラムでビートを刻み始めると、続々とメンバーが登場した。1曲目は『I was King』。Takaの力強い歌声がこだまする。さらには、『アンサイズニア』『ONION!』と日本語詞がメインの楽曲でたたみかけていく。『Puppets Can’t Control You』では、高音を響かせながら会場のボルテージを上げていった。続く『C.h.a.o.s.m.y.t.h.』では、優しくも力強い歌声を響かせた。
Takaは冒頭のドローン演出について触れながら、「docomoじゃなきゃ無理だから。俺らだけじゃ無理だから」と笑わせた。そして、新たな船出となった国立競技場という地を“音楽の聖地”にするためにも、この日のライブが実現したと明かした。
子どもがYOASOBIを好きな影響で、自身もファンになったというTomoyaは、「聞きたい曲をいっぱい聞けた」とファン目線での喜びを口にした。Takaがこの日の対バン相手・YOASOBIの2人を呼び込むと、Ayaseとikuraがステージに登場。4人と握手を交わしていった。
その後、TakaとToru、ikuraの3人だけがステージに残り、3人が横並びに座る。Toruの弾き語りで披露したのは、『Wherever you are』だ。Takaとikuraが交互に歌い、サビでは心地よいハモりが夜空に響き渡る。この日限りの豪華すぎる共演に、観客も思わず息を呑んだ。
ステージに戻ってきたTomoyaは「今日、伝説だと思う。ヤバすぎ」と興奮を口に。Takaも「一緒に歌っていてテンション上がってくるんですよ。素晴らしいボーカリストだなと思っています。ありがとうございました」とikuraへの感謝を口にした。
そして、「こっから飛ばしてくよ」「かかってこい、いいかー!」の叫びで、ライブのキラーチューン『Make It Out Alive』が鳴り響く。続く『C.U.R.I.O.S.I.T.Y.』では、ラッパーのCHICO CARLITOとPaleduskのKAITO&DAIDAIがステージに現れた。CHICO CARLITOがラップを披露したかと思えば、KAITOのシャウトが響く。3アーティストの感情がぶつかり合うかのようなステージとなった。

懐かしの楽曲『努努-ゆめゆめ-』ではToruが軽快なラップを披露
コラボステージの興奮が冷めやらぬ中、スポットライトがTakaを照らす。『The Beginning』だ。Takaの歌声を合図に、客席からはクラップが鳴り響く。一転して、『Mighty Long Fall』では妖艶なライティングで雰囲気は一変。曲中にはAwichがサプライズ登場。力強いラップをかまし、6万人を絶叫させた。
Takaが「次の曲で最後なんだけどさ」と口にし、Tomoyaだけがステージに残る。Taka、Toru、Ryotaの3人はなんとアリーナへと降りた。ラストの曲は『Stand Out Fit In』。Takaの「3、2、1」の掛け声で、全員が一気に飛び跳ねるライブでおなじみの光景が広がる。わずか1曲の間に、広いMUFGスタジアムのフィールドを1周する3人。移動しながらとは思えない、ブレのないパフォーマンスに会場の盛り上がりは最高潮に達した。
4人がステージから降りた直後から、鳴り響くアンコールを求める歓声。その期待に応えるように4人がステージに戻ってきた。『+Matter』の心地よいリズムが鳴り響く。客席からは自然と大合唱が巻き起こった。
前日4日には、メジャーデビュー曲『内秘心書』を披露していたが、振り返りながら、Takaは当時の思いなどを語っていった。そして、この日は「6万人の皆さんに夢と希望を届けたいと思います。夢は見るもんじゃなくて、かなえるもの」と叫び、2007年リリースの楽曲『努努-ゆめゆめ-』を披露した。予想だにしなかった懐かしの選曲に会場中からは悲鳴が上がる。見どころの一つ、Toruのラップパートでは、大歓声が巻き起こった。
Takaは、「今日この日まで俺を歌わせ続けてくれたこと、本当に心から感謝しています」とメッセージ。「何かが起きても前に進んで、何かを見つけなければいけない。そしてそれがいつの日か、誰かの光になる」と歌い続けることへの思いを語った。
さらには、世界でも活躍中の後輩・YOASOBIへエールを送りながら、「全然ジャンルは関係ないけど、つながっているんだなと感じました」と思いを口にした。
正真正銘のラストの楽曲は『We are』だ。客席から「We are~」の大合唱が巻き起こる中、夜空には花火が打ち上がった。これからの2組の行く先を、そして日本の音楽の行く末を照らすかのような光で夜空を彩り、2日にわたるスペシャルなライブの幕が閉じた。
ONE OK ROCKとYOASOBI。フェスに出演すればいずれもヘッドライナー級の日本を代表するアーティストだ。そんな2組が対バンという形で、新たな“日本の音楽の聖地”の歴史に名を刻んだ。世界を股にかけて活躍する2組が、まさに日本の音楽の可能性を示した一夜となった。

○docomo presents THE MUSIC STADIUM 2026 organized by ONE OK ROCK
2026年4月5日/東京 MUFGスタジアム(国立競技場)セットリスト
YOASOBI
1.アイドル
2.祝福
3.UNDEAD
4.アドレナ
5.PLAYERS
6.たぶん
7.優しい彗星
8.勇者
9.セブンティーン
10.怪物
11.あの夢をなぞって
12.群青
13.夜に駆ける
ONE OK ROCK
1.I was King
2.アンサイズニア
3.ONION!
4.Puppets Can’t Control You
5.C.h.a.o.s.m.y.t.h.
6.Wherever you are(with ikura)
7.Make It Out Alive
8.C.U.R.I.O.S.I.T.Y.(with Kaito、DAIDAI、CHICO CARLITO)
9.The Beginning
10.Mighty Long Fall(with Awich)
11.Stand Out Fit In
-ENCORE-
12.+Matter
13.努努-ゆめゆめ-
14.We are
あなたの“気になる”を教えてください