今年のキングオブコント王者・ロングコートダディの兎が13日、ABC『やすとものいたって真剣です』（木曜午後11時17分）に出演。『芸人宅のみメシ』の企画で、都内の自宅に大阪時代から仲良しの後輩、22年キングオブコント王者のビスケットブラザーズ・きんとさや香・石井を招いた。優勝前の収録で、兎は賞レースについての悩みを2人に相談した。

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　テレビ初公開という都内の自宅マンションは、おしゃれで清潔感たっぷり。VTRを見た海原やすよが「キレイにしてるね」というと、海原ともこも「失礼やけど、勝手に汚いと思ってた」と口にした。海と川の魚用にそれぞれ水槽を用意して飼育。川魚の水槽の底には相方・堂前透から今年の誕生日に贈られたという10万円のアンモナイトの化石が置かれていた。2年前の東京進出時から住んでおり、1LDKで約40平米という部屋の家賃は「うまい棒2万5000本分ですね」と公表。現在は値上げされているものの、やすとも、笑い飯・西田は「25万円」と1本10円時代の計算で認識していた。

　きんと石井が到着すると、3人のユニット名『東京モヒート』からフルーツのモヒートでおもてなし。さらに、釣り好きの兎は、アジをさばき、中華風なめろうを作って絶賛された。話が弾んで、“本題”に入ったのは2時間後だったという。兎は「ちょっと僕ら、コンビの問題なんですけど」と切り出すと、「賞レースがなかなか結果が出ないというか」と話した。優勝前の時点でロコディは22年『M-1』3位、24年『キングオブコント』準優勝、今年の『ダブルインパクト』準優勝など輝かしい実績があり、きんが「出てるやん」、石井も「ずっと出てるやん」と全力否定。兎は「優勝が獲れない。勝てない」と言い換え、きんは「優勝だけがないって形ですね」と反応。兎は「ホントに何も優勝してなくて」と言い、「このままだと、『いつまで（賞レースに）出ていいのか』っていうことを悩んでて、コンビで」と打ち明けた。

「キングオブコントは卒業」という22年王者のきん、ここ2年M-1不参加の22年準優勝、23年3位の石井は聞き役として不足なし。「『終わりどき』みたいなのをね」と解釈した石井は、「（大阪時代は）全部舞台優先のスケジュールにしてた。テレビからオファーあっても舞台決まってるから断ってるって状態から、ガラッと東京来たし変えた。それを楽しむっていう感じです」と自身の状況を説明した。

　兎は「それも1個大事だよな。『何をやりたいか』というか。『テレビで活躍』というか『賞レースはいったん、いいんじゃないか』っていう」と1つの考えを明かし「オレらが組んだ時はそこまでテレビでガッと行くタイプじゃないかなっていう話し合いもあって、『舞台を中心にやっていきたい』っていうことで。オレ的には『賞レースは獲れるまでというよりかは、出られる限り出た方がいいんじゃないかな』って」と強い思いを吐露した。

「『ネタを頑張る人』というイメージとして」と兎の思いを理解したきんは、「賞レースって一気に有名になる場所みたいな。そこからいろんな好きなことをしだす」と印象に触れ、「（ロコディは）もう有名にはなったじゃないですか。やっぱり優勝じゃないと満たされないっていうことなんですね？」と問いかけ。兎は「有名になるために賞レースに出てるのは、あるとしてもすべてじゃないというか、目標の本質じゃないというか。『堂前と2人で獲りたい』っていうのがあったから。トロフォーをつかむまでは叶ってないんだよ、何も」と真剣な表情で力説した。

　きんは「兎さんが『出たい』と言っても、堂前さんが『出ない』って言ったら出ないんじゃないですか？」と確認すると、兎は「そんときもあるけど、まあまあ逆で、堂前が『出たくない』って言っても、オレが『出たい』って言ったら出るみたいな時が多い。堂前って『どっちでもいい』って意見が多くて」と明かした。兎は「ホンマに出たかったら、声を大にして言ってみようかな」と改めて発言。石井が「いっぱい言ったらいいんじゃないですか。『出たい』って」と返して2人が同意すると、兎はすぐに「ありがとう」。あまりにもあっさりで、きんは「決まった？　いま」と言い、石井も「ちょっと押すだけやったんや」と話すなど、一瞬での悩み解決に3人で爆笑した。