瀧内公美、セクハラ&MeToo運動テーマに葛藤も「やれることをやろうと思った」

「火口のふたり」でキネマ旬報ベスト・テン主演女優賞の瀧内公美ら実力派若手女優が出演するオムニバス映画「蒲田前奏曲」の特別先行上映会が15日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、瀧内、福田麻由子、和田光沙、川添野愛、松林うららが登壇した。

「蒲田前奏曲」特別先行上映会 (左から)松林うらら、川添野愛、瀧内公美、福田麻由子、和田光沙【写真:平辻哲也】
「蒲田前奏曲」特別先行上映会 (左から)松林うらら、川添野愛、瀧内公美、福田麻由子、和田光沙【写真:平辻哲也】

「蒲田前奏曲」特別先行上映会

「火口のふたり」でキネマ旬報ベスト・テン主演女優賞の瀧内公美ら実力派若手女優が出演するオムニバス映画「蒲田前奏曲」の特別先行上映会が15日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、瀧内、福田麻由子、和田光沙、川添野愛、松林うららが登壇した。

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 本作は売れない女優マチ子(松林)の眼差しを通して、“女”であること、“女優”であることで、女性が人格をうまく使い分けることが求められる社会への皮肉を、周囲の人々との交わりとともに描く全4話の連作長編。中川龍太郎監督、穐山茉由監督ら4人の気鋭の若手監督がメガホンをとった。

 本作の企画・プロデュースを手掛けた松林が自らMCを務めて進行し、女優陣はフォトセッション以外、すべてマスク着用。それでも、「東京初上映を迎えられてうれしいです」と喜んだ。

 瀧内が出演した第3番「行き止まりの人々」は、松林の実体験をもとに、女優へのセクハラ、MeToo運動をテーマにしたもの。「(コロナ禍で)出演映画の舞台あいさつに立てずに悔しい思いがあったので、今日はうれしいです。私自身はセクハラに関して、普段から考えている人間ではないので、出演することが果たして正しいのかと思いましたが、自分のやれることをやろうと思った。うららさんの気持ちを大事にしました」と話した。

 一方、同年代の本音が垣間見られる女子会を描いた第2番「呑川ラプソディ」に出演した福田は伊藤沙莉と3度目の共演。「『女王の教室』(05年)で共演した時は小学生の時。その後も1度、姉妹役をやったことがあります。(伊藤とは)小学校の同級生みたいで、何にも変わっていない。楽しかったです」と振り返った。

 同じく第2番に出演の和田は「みんなよりも年上で、『大丈夫ですか』と聞いた」と笑い。キャリアウーマン役の川添野は「個の強い女子の集まりだった。衣装は派手だったけども、間を取り持つバランサーのような役でした。探り合いから、皮が剥がれて、本音が現れてくる。クスッと笑えるものになっている」とアピールした。

「蒲田前奏曲」は9月25日よりヒューマントラストシネマ渋谷、キネカ大森ほかにて公開される。

次のページへ (2/2) 【画像】マスク姿で自らMCを務めた松林うらら
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