初来日で体験した日本の魅力 奈良の鹿、絶品ラーメン、真夏のような暑さ「私の国は10度くらい涼しい」
6月とは思えない真夏日が続く日本列島。猛烈な暑さの中でも、各地の観光地には多くの外国人旅行客が訪れている。リトアニアから初来日したアムナさんもその1人で、気温の違いに驚きをあらわにした。

リトアニアは人口300万人に満たない小さな国
6月とは思えない真夏日が続く日本列島。猛烈な暑さの中でも、各地の観光地には多くの外国人旅行客が訪れている。リトアニアから初来日したアムナさんもその1人で、気温の違いに驚きをあらわにした。
リトアニアはバルト海の南東に位置するバルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)の1つ。面積は約6.5万平方キロメートルと日本の約3分の1で、人口は約288.9万人(2025年2月・リトアニア統計局)とされている。
アムナさんは約2週間の滞在で、大阪、京都、奈良、東京を巡った。お気に入りは奈良公園で、「自然がとても美しくて、鹿たちが本当に面白かったです。勇気を出して鹿に触れてみました」と笑顔で振り返る。広大な公園で鹿と間近に触れ合える体験は、母国ではなかなか味わえないものだったようだ。
一方で、日本の暑さも強く印象に残ったという。この日、東京・渋谷の最高気温は34度に達し、外にいるだけで汗がにじむほどの暑さだった。そのため、「とても暑いですね。私の国は今、たぶん25度くらいで、10度くらい涼しいと思います」と気温差に驚いた様子。観光の合間には冷たい飲み物で暑さをしのいだという。
リトアニアの夏は短く温暖で、平均最高気温は20~25度、平均最低気温は10~15度。日本の初夏のような過ごしやすさが特徴だ。それだけに、日本特有の蒸し暑さは新鮮で、少し過酷に感じたようだ。
また、日本の食文化も大きな楽しみのひとつだった。「ラーメンはとてもおいしかった」と声を弾ませ、「私の国にはラーメンがありません」と語る。リトアニアではライ麦パンやじゃがいもが主食で、温かい麺料理を手軽に食べる機会は少ないようだった。
異国の地での新鮮な驚きや発見、そしてほんの少しの戸惑い。アムナさんの表情からは、日本での出会いや体験を心から楽しんでいる様子が伝わってきた。
