俳優の菜々緒が19日、都内で行われた映画「キャンドルスティック」（7月4日公開）のジャパンプレミアに、主演の阿部寛、共演のアリッサ・チア、サヘル・ローズ、津田健次郎、YOUNG DAIS、メガホンをとった米倉強太監督、エンディングテーマを担当したDUAL のSYOTAとともに登壇した。

　本作は、「老後2000万円問題」やNISA、iDeCoの普及によって“1億総株主化”が進む現代日本を背景に、金融市場を舞台に繰り広げられるマネーサスペンス。主人公の野原（阿部）は、かつて天才ホワイトハッカーとして名をはせたが、罠にはめられ全てを失う。しかし、FX市場で「金融市場の番人」とも言われる難攻不落のAIを欺き、大金を手に入れる計画を企てる。

　野原の計画をサポートするFXトレーダー・杏子役を演じる菜々緒は、完成した本作を見た感想を聞かれると「台本を見たときは、共感覚をもっているという特殊な役柄というのもありますし、株だったりFXに馴染みがない人間だったりするので、大丈夫かなという不安はあったんですけど、脚本のすばらしさと監督のすばらしさで、スピード感のある作品になったので、とにかく楽しんで見ていただけたらうれしいなと思います」と目を輝かせ、「演技派なキャストのみなさまなんですけど、私の中ではみなさんの目がすごく印象的な作品だったなと思うので、ぜひ目に注目して見ていただけたらうれしいなと思います」とアピールした。

　また、AIに相談したいことを尋ねられると、菜々緒は「旅行がすごく大好きなんですけど、ビーチに行きたいんですね」と日焼け肌で登場したことに納得がいくコメントをしつつ、「どこのビーチに行けばいいかわからないので、そういうのもAIが教えてくれるんだったら聞きたいなと。AIならではのおすすめを聞けるんじゃないかなと思って」と期待に胸を弾ませた。

　さらに、自分史上最高に騙されたエピソードを聞かれると、菜々緒は自身が大好きなアップルパイを買って帰り、母親がトースターで温め直した際に丸焦げにされたエピソードを打ち明け、「また別の日に買っていって、『温める？』って言われたときに『丸焦げにしないでね』ってお願いしたら、『絶対にしないよ』って言ったのに丸焦げにされたんです。それが騙されたなと思いました」と苦笑し、「久しぶりにすっごい怒りました。お母さんが謝ってきたんですけど、怒りが収まらなくて次の日まで怒っていました（笑）」と笑顔で語った。