フジ清水社長、被害女性Aさんに対面謝罪 最初の被害訴えから2年…今後はAさんと協議の上「誹謗中傷等に対してさらに厳正に対処」

フジテレビは19日、元タレント・中居正広氏のトラブルに端を発する一連の問題を受け、清水賢治社長が元同局アナウンサーの被害女性Aさんに対面で謝罪したことを企業公式サイトで発表した。また、誹謗中傷対策などについても「被害女性と合意した」としている。清水氏がAさんへの対面謝罪を望んでいることは、第三者委員会の報告が公表された3月31日の会見で明かしていた。

フジテレビの清水賢治社長【写真:ENCOUNT編集部】
フジテレビの清水賢治社長【写真:ENCOUNT編集部】

「このような謝罪の機会を設けてくださったAさんに対し、深い感謝と心からの敬意」

 フジテレビは19日、元タレント・中居正広氏のトラブルに端を発する一連の問題を受け、清水賢治社長が元同局アナウンサーの被害女性Aさんに対面で謝罪したことを企業公式サイトで発表した。また、誹謗中傷対策などについても「被害女性と合意した」としている。清水氏がAさんへの対面謝罪を望んでいることは、第三者委員会の報告が公表された3月31日の会見で明かしていた。

 Aさんが最初にフジテレビへ被害を訴えたのが2023年6月末。約2年がたち、社長によるAさんへの対面謝罪が実現した。

 同社は「本日、第三者委員会の調査報告書における本事案、並びに、本事案に関連する当社及び当社の役職員の一連の対応に関して、被害女性Aさん(第三者委員会の調査報告書における女性 A)に対して謝罪を行うとともに、Aさんとの間で誹謗中傷対策等について合意いたしましたので、以下の通りお知らせいたします」と前置きし、対面謝罪の状況を伝えた。

「当社は、本日、当社代表取締役社長清水賢治より、Aさんに対面にてお会いして、(1)本事案が、当社の「業務の延長線上」であると第三者委員会の調査報告書で指摘された状況で起きたこと、(2)Aさんからの被害申告があったにもかかわらず、当社が、Aさんの人権を救済するために必要な対応を適切に行うことができなかったこと、(3)本事案発生後の当社の対外発信によってもAさんに対して精神的苦痛を与えてしまったこと等について、謝罪いたしました。このような謝罪の機会を設けてくださったAさんに対し、深い感謝と心からの敬意を表します」

 続けて「その上で、当社とAさんとは、本日、(1)当社が、Aさんと協力して、本事案に関連してAさんに対してなされる不当な攻撃又は誹謗中傷からAさんを守るための措置を講じるよう努めること、(2)当社が、本事案、並びに、本事案に関連する当社及び当社の役職員の一連の対応に関連してAさんが被った経済的及び精神的損害に対する補償を行うこと等を内容とする合意書を締結しました」と説明し、「Aさんに対するものも含めて、当社社員、元社員、その家族その他の関係者に対する根拠のない誹謗中傷等に対しては、刑事・民事の法的措置も含めて厳正に対処する方針です」と記している。

 さらには「当社は、誹謗中傷対策チームを組成し、SNSにおける不当な攻撃又は誹謗中傷を日常的に監視しながら、外部専門家の協力のもと、削除や発信者情報開示に向けた法的措置、抗議文の個別送付も含めて対応しております。さらに、現在、誹謗中傷対策チームを中心に訴訟も含めた対応策の強化を検討しており、個別事案についても適宜対応しております。当社は、今後は、Aさんとも協議・協力の上で、これらの誹謗中傷等に対してさらに厳正に対処してまいります」と宣言している。

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