「捕まえてみろや!」万博反対集会に男が乱入 開幕前日の大阪騒然 撮影に激高「個人情報やんけ!」

13日に開幕する「EXPO 2025 大阪・関西万博」を前に、開催に反対する日本共産党の街頭演説が12日、大阪・京橋駅コンコースで行われ、6日のテストランで万博会場のメタンガス検知を通報した守口市の寺本けんた市議や、参議院の山下よしき議員らが万博中止を訴えた。演説の最中には聴衆の男性が乱入、警察が出動するなど、一触即発の場面もあった。

万博会場の危険性について訴えた寺本けんた市議(右)と山下よしき議員【写真:ENCOUNT編集部】
万博会場の危険性について訴えた寺本けんた市議(右)と山下よしき議員【写真:ENCOUNT編集部】

聴衆の男性が乱入、警察が出動するなど、一触即発の場面も

 13日に開幕する「EXPO 2025 大阪・関西万博」を前に、開催に反対する日本共産党の街頭演説が12日、大阪・京橋駅コンコースで行われ、6日のテストランで万博会場のメタンガス検知を通報した守口市の寺本けんた市議や、参議院の山下よしき議員らが万博中止を訴えた。演説の最中には聴衆の男性が乱入、警察が出動するなど、一触即発の場面もあった。

 午後5時に始まった街頭演説、先陣を切った寺本市議が「私が検知して119番通報しなければ、万博会場は命輝くどころか、命吹き飛ぶ事態になっていたのではないでしょうか。今の大阪・関西万博にはまともなメタンガス対策はない。テロ対策のテの字もないことは明らかではないでしょうか」と訴えると、集まった聴衆からは盛んに拍手が沸いた。

 緊迫の一幕もあった。演説中盤、聴衆の男性が壇上に近づき「あんたらだっておかしいじゃないか」と意見、スタッフが制止し壇上から遠ざけるなどもみ合いとなった。男性はその後、トラブルの様子を撮影していた別の男性に激高。「写真撮るなや!」「個人情報やんけ!」と詰め寄り、一触即発の事態となった。

 大勢のスタッフに取り囲まれた男性は「出てこいや! 議員を呼べ!」「日本共産党はうそばっかり」となおも声を張り上げ、警察官4人が駆けつける事態に。男性は「捕まえてみろや! 税金泥棒!」と警察官にも悪態をつき、演説終了後までヤジを飛ばし続けた。帰宅ラッシュ直撃の京橋駅前では大勢の通行人が足を止め、演説会は騒然とする中で幕を閉じた。

次のページへ (2/2) 【写真】駆けつけた警察官に取り囲まれる乱入者の男性
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