15歳でグラビアの世界へ 菊地姫奈、葛藤を経てたどり着いた20歳の節目「あの時、勇気を出して良かった」
「令和のグラビアクイーン」と呼ばれる菊地姫奈が、20歳の節目に3rd写真集『memory』(講談社)を今月19日に出版する。デビュー5年。グラビアアイドル、俳優、モデルとしてマルチに活動する菊地が、「グラビア活動の集大成」と胸を張る同作に、どんな思いを込めているか。ENCOUNTがこれまでの歩みとともにその素顔に迫った。

3rd写真集『memory』は「グラビア活動の集大成」
「令和のグラビアクイーン」と呼ばれる菊地姫奈が、20歳の節目に3rd写真集『memory』(講談社)を今月19日に出版する。デビュー5年。グラビアアイドル、俳優、モデルとしてマルチに活動する菊地が、「グラビア活動の集大成」と胸を張る同作に、どんな思いを込めているか。ENCOUNTがこれまでの歩みとともにその素顔に迫った。(取材・文=イシイヒデキ)
菊地は、中学生の時に参加したコンテスト「ミス・ティーン・ジャパン2020」がきっかけで、俳優・磯村勇斗らが所属する事務所・BLUE LABELにスカウトされた。芸能界入りを決断したのは、「自分を変えるため」だった。
「引っ込み思案で内気な性格で、特にやりたいこともなく、進路を聞かれても何も答えられない学生時代でした。そんな時に兄が学校に通いながらアイドル活動をしているのを見て、居場所という意味で学校の外の世界に憧れを持ちました」
ミスマガジン2020でミス週刊少年マガジンを受賞し、グラビア活動を本格的にスタート。当時は15歳の高校1年生、多感な年齢だからこその葛藤もあった。
「ある意味、勢いで飛び込んでしまったグラビアの世界だったので、当時は『この世界でやっていけるのか』と考えることが多かったです。『あとに引けない』という気持ちもあり、悩んでいることが多かったですね」
写真集『memory』では、人生を赤裸々に振り返り、学生時代に不登校になったことも告白。しかし、芸能界という居場所を見つけたことで、メンタル面は「180度変わりました」と表現した。
「前向きな性格になり、自分の意思を伝えることができるようになりました。学校の外にはいろんな社会があることに気づくことができ、『あの時、勇気を出して良かった』と思っています」
デビューから5年。20歳の節目に発売する同作は、“王道グラビア”をテーマに撮影が行われ、大人なショットにも挑戦した。
「『5年間の軌跡を刻んで残したい』と思い、このテーマにしました。大胆なキラーショットは20歳ならではだと思います。表紙のランジェリーショットやお風呂で撮影したショットなど、今までになかったカットにも挑戦しています」
俳優としても近年、さまざまな話題作に出演。演技の経験は、グラビア活動にもプラスの影響を与えた。
「写真を撮られるのは一瞬のことに思われがちですが、常に撮られている中で一番いいショットを切り取られています。なので、常に表情を作りながら動いています。そういった面では、演技から学ぶことが多かったと感じています。表情のバリエーションも増えたと感じていて、同じ真顔でも気持ちの入れ方で見え方は変わってくる。そこもグラビア活動にいい影響を与えてくれたことだと思っています」
昨年からファッション誌・non-noの専属モデルとなり、女性に見られることも今まで以上に意識している。
「グラビアとファッション誌では、『自分を見せる』と『服を見せる』という違いがあると感じています。グラビアはくっきりとしたポージングを求められることが多く、ポージングの力の入れ方を100としたら、ファッション誌の場合は半分です。『ナチュラルに立っている方が、服の感じが伝わる』と気づきました」
さまざまな経験を積んだからこそ、自身も満足できる3rd写真集が完成した。
「(モデルとは)求められる体作りが全く違うので難しさはありました。今回は両方のいいところが取れ、満足いく体作りができました。私のベストをお届けできる作品になったので、5年間の集大成を期待してください」
菊地へのインタビュー企画は「後編」へ。初の単独主演となった映画『V. MARIA』の裏話などを語っている。
□菊地姫奈(きくち・ひな)2004年10月19日、茨城県生まれ。20年にグラビアデビューし、『ミスマガジン2020』で『ミス週刊少年マガジン』を受賞。24年3月、non-no専属モデル就任を発表。俳優としては近年、テレビ東京系連続ドラマ『ウイングマン』や映画『遺書、公開。』など、話題作に多数出演。4月1日から初の単独主演映画『V. MARIA』が目黒シネマで上映される。身長160センチ。
