【おむすび】物語の主軸が結→歩へ 橋本環奈紅白司会の影響は…? 製作統括が言及
俳優・橋本環奈が主人公・米田結を演じるNHK連続テレビ小説『おむすび』(月~土曜午前8時)。第16週の第76回が20日に放送され、ナレーションで「結には育児と勉強に集中してもらい、しばらくここからは米田家の日常を見てみましょう」と紹介された。今後、結の登場はどうなるのか気になった視聴者も多いはず。制作統括の宇佐川隆史氏や真鍋斎氏が取材に応じ、16週以降の見どころや事情を明かしてくれた。
制作統括が橋本環奈の紅白司会を絶賛「さすが我らが座長!最高でした」
俳優・橋本環奈が主人公・米田結を演じるNHK連続テレビ小説『おむすび』(月~土曜午前8時)。第16週の第76回が20日に放送され、ナレーションで「結には育児と勉強に集中してもらい、しばらくここからは米田家の日常を見てみましょう」と紹介された。今後、結の登場はどうなるのか気になった視聴者も多いはず。制作統括の宇佐川隆史氏や真鍋斎氏が取材に応じ、16週以降の見どころや事情を明かしてくれた。
宇佐川氏は「16、17週は東日本大震災後の神戸の物語として、歩や孝雄、さくら通り商店街の人々が抱える葛藤と未来への模索を2週わたって描きます。阪神・淡路大震災から15年以上がたち、復興を遂げたという商店街の人たちも、東日本大震災を機に、心の奥底に秘めていた思いが浮き彫りになっていきます。震災の記憶が、それぞれの心に問いを投げかけ、さらには商店街全体にも大きな危機が訪れる話となっています。その中で、彼らが揺れ動く気持ちとどう向き合い、どう未来へと踏み出していくのか、その先の希望を含めて描いていきます」と紹介した。
真鍋氏は「16、17週はある意味イレギュラーな週かと思いますが、思いつきではなく、当初から予定していた週です。朝ドラや大河のような長いスパンのドラマを世界的にひも解いた時、そこのメリットは主人公だけではない、いろんな人たちを描けることが一つあると考えます。思い切ってそこを集約させて描写をしてみてもいいのではないかというのが最大の狙いです。阪神淡路大震災から10年ぐらいたった時、神戸の商店街自体の復興はなされたようですが、その後、5年、6年たっていく中で、昔のような活気が戻らないという側面が現れてくることが取材をして分かったので、商店街の人や歩にフォーカスした2週を作りました」と説明した。
物語の中心が主人公の結から歩や商店街の人々に移るようだが、結を演じる橋本環奈が紅白歌合戦の司会を務めることで多忙になった影響があったのだろうか。
真鍋氏「紅白歌合戦の司会ということは全く影響していません。司会をすることが分かったのは、皆さんと同じタイミングでしたので。ただ、橋本さんの1年間のスケジュール、他の俳優さんも含めた全体のスケジュールの中で今回のやり方が収録的にも物語的にも筋が立つと考え、このタイミングになりました」と説明した。
橋本の紅白歌合戦の司会についても聞いた。
真鍋氏「僕らも司会になればいいなと思っていましたけど、僕らが司会にしてほしいと言える立場ではありませんから(笑)」
橋本の司会ぶりをどう感じたのだろう。
宇佐川氏「一言で言えば、さすが我らが座長! 最高でした。元々ヒロインをお願いした際、橋本さんご本人が持つ“人としての力強さ”みたいなところと、演じる結が成長する過程で、パワーを得て力強く生きていく姿と重ね合わせてオファーさせて頂いたので、あらためて感動した次第です」と絶賛した。