勝村政信主演『ドクターY』3年ぶり第7弾が放送決定 西畑大吾&及川光博が初参戦
12月6日に公開される劇場版をもって、シリーズ完結となることが発表された米倉涼子主演のテレビ朝日系『ドクターX~外科医・大門未知子~』(2012年~)。そのスピンオフドラマとして、2016年に誕生したのが俳優・勝村政信が主演を務める『ドクターY~外科医・加地秀樹~』。3年ぶりとなる第7弾が、11月30日午後9時から2時間スペシャルで放送することが31日に発表された。そして、『劇場版ドクターX』にも出演する西畑大吾(なにわ男子)、及川光博が本作に初参戦することが分かった。
劇中では『ドクターX』名物の麻雀シーンも登場
12月6日に公開される劇場版をもって、シリーズ完結となることが発表された米倉涼子主演のテレビ朝日系『ドクターX~外科医・大門未知子~』(2012年~)。そのスピンオフドラマとして、2016年に誕生したのが俳優・勝村政信が主演を務める『ドクターY~外科医・加地秀樹~』。3年ぶりとなる第7弾が、11月30日午後9時から2時間スペシャルで放送することが31日に発表された。そして、『劇場版ドクターX』にも出演する西畑大吾(なにわ男子)、及川光博が本作に初参戦することが分かった。
“腹腔鏡の魔術師”と崇められるほど腕はいいが、人としては何だか残念。もとい、非常に人間らしい人気キャラ――群れを好み、金を愛し、腹腔鏡のスキルと要領の良さだけを武器に突き進む外科医・加地秀樹を主役に据えた大好評シリーズ。
『ドクターY』では毎回、自由自在にジャンルの垣根を越えながら、バラエティーに富んだ悲喜こもごものドラマを紡いできた加地(勝村)。第2弾では当直中に幽霊騒動に巻き込まれてビビりまくり、第3弾では教授選で見事に大敗。続く、第4弾以降も、まさかの隠し子騒動や手術ミス(および失恋)で窮地に追い込まれるものの、不死鳥のごとく何度もはい上がってきた。
そんな加地が今回はマジで崖っぷち、“かつてない受難の日々”に直面することに。なんと、自身が所属する東帝大学病院のお使いでシンガポールを訪れるも、うっかりギャンブルで一世一代の大ばくちに出てしまい、鮮やかなまでにボロ負け。あろうことか、病院の資金もまるっと溶かしてしまい、借金地獄に突き落とされてしまう。しかも、ある人物から“多額の借金を肩代わりする条件”として、「東村練を医者にしないでください」という“真意不明の依頼”を受ける。
東村練とは、西畑が『劇場版ドクターX』でも演じている人物。劇場版では研修医として登場する練。今回の『ドクターY』ではまだスチューデントドクターとして、東帝大学病院で臨床実習を行っている半人前の医学生。しかもこの学生、とんでもないモンスター!? というのも、成績はトップだが、態度は史上最悪。演じる西畑も「自信過剰かつ自分中心のイマドキっ子で、一言で表すと“ヤバい子”。正直、僕自身は彼のことが嫌いでした」と身震いするほど。そんな“傍若無人な医学生”に、依頼を遂行すべく指導医として近づくも、ボロクソにされてしまう加地。まさかの大ピンチに陥った加地の運命やいかに。
さらにもう1人、物語のカギを握る人物が、及川演じる楠田永吾。何を隠そう、楠田は練の父。その事実を知った瞬間、加地の脳裏に封印していた18年前の記憶がよみがえりる。どういうわけか名字の違う父と子。及川が「ズッシリと哀愁を背負った人生」と評する楠田のバックグラウンド、そこに隠された練の悲しき過去とは。そして、彼らと交わることで初めて明かされる加地の知られざる過去とは一体。
『ドクターY』のもうひとつの楽しみといえば、元祖シェアード・ユニバースともいえる『ドクターX』ファミリーの豪華特別出演。今回は大門未知子を演じる米倉涼子を筆頭に、内田有紀(城之内博美・役)、鈴木浩介(原守・役)、岸部一徳(神原晶・役)、遠藤憲一(海老名敬・役)、そして…今年10月に逝去した名優・西田敏行(蛭間重勝・役)が集結。それぞれ絶妙なスパイスを効かせながら、物語を盛り上げる。
しかも、劇中では『ドクターX』名物の麻雀シーンも登場し、及川も初参加。ここでは、なんと未知子と晶、そして、及川演じる楠田の意外過ぎる過去の接点が明かされることに。「まさか米倉さんと初共演にして、麻雀を打つことになるとは…! あの豪華レギュラーメンバーと麻雀を打てただけでも、このシリーズに参加した感がすごくて、楽しかったです」と、及川も胸を躍らせた。
西畑大吾「専門用語もほぼ漢字なので、中国語を読んでいる感覚になるくらい覚えるのが大変」
以下、勝村政信、西畑大吾、及川光博のコメント全文
○勝村政信(加地秀樹・役)
――『ドクターY』第7弾の放送が決まった時のお気持ちをお聞かせください。
「『ドクターX』が誕生してから10年以上がたち、僕も昨年、還暦を迎えました。還暦を迎えた後も『ドクターY』をやらせていただけるなんて感慨深いですし、夢のようで、とても興奮しました」
――『ドクターX』のメンバーも多数出演されていますが、久々の現場はいかがでしたか。
「実家に帰ってきたような安定のホーム感がありました。『ドクターX』のおなじみのメンバーとはしょっちゅうグループLINEでやりとりをしたり、ちょこちょこ一緒に食事をしたりして、みんなで集まっています。撮影中も本番直前までずーっと話をしているんです(笑)。こんな座組は、なかなかありません」
――加地先生という役にもまた、すぐに入り込むことができましたか。
「入り込むというよりは、レギュラーキャスト全員の体の中に各キャラクターが定着しちゃっています。この間も別のドラマで青森にお邪魔したら、出会った人たち全員が『加地先生!』って呼んでくれたんですよ。地方では必ず『加地先生!』と呼ばれるので、本名よりも役名の方が理解されています(笑)。視聴者の方にキャラクターが定着して、役名で呼んでいただけるのは、役者冥利に尽きます。本当にありがたいです」
――東村練を演じる西畑大吾さんの印象を教えてください。
「西畑くんとは2021年にドラマ『ジモトに帰れないワケあり男子の14の事情』で二人芝居をさせていただきましたが、器用で芝居が上手だし、人当たりもいいし、好青年だし…もう言うことがない人です。実は今回、西畑くんが演じる東村練は『劇場版ドクターX FINAL』と『ドクターY』で、描かれるキャラクターがまったく違うんです。ですから、本人は大変だったと思いますが、微妙に違うスタッフともすぐに馴染んで、楽しそうにしていました。経験も十分だし、度胸もあるし、これから俳優としてどんどん伸びていくんだろうなと思っています」
――楠田永吾を演じる及川光博さんの印象はいかがですか。
「ミッチーも、もう何も言うことがないです(笑)。本人は『おじさまだ!』と言っていましたが、本当に美しくて華のある王子様で、ミッチーにできないことはないですから。ミッチーが撮影現場に来ると、知らない間にみんながミッチーの世界に入り込んで、幸せな気分になるんですよ。今回はそんなミッチーが少し影のある役を演じているのですが、現在の活躍からも分かるように、芝居がめちゃくちゃ上手くて魅力的です! ビジュアルの点でも“今までに見たことのないミッチー”が見られると思います」
――視聴者の皆様へメッセージをお願いいたします。
「今回は脚本を読んだキャストの皆さんが口をそろえて『感動した』とおっしゃっていました。僕も監督と2人で「『ドクターY』で人を感動させていいのかな?」と心配したほどです(笑)。コメディー色が圧倒的に強かった過去作とはまたテイストの違う素晴らしいお話で、正直驚いています! 皆さんにもぜひ、今までにない『ドクターY』を楽しんでいただけたらなと思います」
○西畑大吾(東村 練・役)
――『ドクターY』への出演が決まった時のお気持ちをお聞かせください。
「何よりもまず、勝村(政信)さんと再共演できることが、とてもうれしかったです。またいつかご一緒したいなと思っていたので、とても光栄だなと思いました」
――今回演じる東村練の印象、演じる上で心がけたことを教えてください。
「練くんは一言で表すと“ヤバい子”。自信過剰かつ自分中心のイマドキっ子で、なおかつ人を人だと思っていないような冷酷な部分も持ち合わせているんです。正直、僕自身は彼のことが嫌いでした。でも実は、彼にも人間らしい部分があって…。イヤな奴だけど、年相応のかわいらしさも作っていければなと思い、監督と相談しながらお芝居を構築していきました。演じていて、すごく面白い役でした」
――撮影現場の雰囲気はいかがですか。
「仲のいい現場に温かく招き入れていただいた感覚がすごくありました。勝村さんが現場を盛り上げるため、スタッフさんを愛情たっぷりにいじったり、めっちゃツッコミを入れたりされているので、『関西人としては負けてられへんな』と思い、僕もちょくちょくツッコミを入れるようにしていました!」
――医療ドラマには初挑戦となりますが、実際に撮影に参加して感じたことを教えてください。
「専門用語もほぼ漢字なので、中国語を読んでいる感覚になるくらい覚えるのが大変ですし、医療技術の手順や手さばきもすごく難しい! 改めて『本当にお医者さんってすごいな!』と感じました」
――改めて、主演を務める勝村政信さんの印象をお聞かせください。
「初日に『久しぶり!』と力強くハグされて、うれしかったです! 現場でもことあるごとに勝村さんがいじってくださって、すごく心地よかったですし、心から頼りにさせていただいています。ちなみに、僕と勝村さんは童顔仲間でもあるんです。勝村さんから撮影合間に『たぶん我々は(見た目が)いくつになっても“坊や”だね』と言われ、確かに…と思い、『お互いに頑張ろうね』と励まし合いました(笑)」
――練の父・楠田永吾を演じる及川光博さんの印象はいかがですか。
及川さんとは今回が初対面だったのですが、お会いした瞬間に『お、キミが西畑くんか!』と声を掛けてくださったんです。その瞬間に『この人、絶対に優しい!』と確信しました。2人のシーンでも思わず、キュンとしました(笑)。『僕のお父さんがミッチーだよ』って、まず親に自慢しようと思います(笑)!」
――視聴者の皆様へメッセージをお願いいたします。
「ドタバタ劇の中に、考えさせられる場面もあり、“笑えてホロッと泣けるドラマ”になっていると思います。加地先生と練くんがどうやって交流を深め、どう物語を広げていくか、楽しみにしていただきたいです」
○及川光博(楠田永吾・役)
――『ドクターY』への出演が決まった時のお気持ちをお聞かせください。
「『いよいよ来たか!』と思いました。『ドクターX』および『ドクターY』は大人気のロングセラー作品。出来上がった座組みの中にススッと入っていくことができるのか…。少々の不安はありましたが、高校時代から憧れていた勝村先輩と映画『七つの会議』(2019年)以来の共演、しかも初めてガッツリとお芝居でご一緒できるせっかくのチャンスですし、ぜひ参加したいと思いました」
――実際、撮影現場の雰囲気はいかがですか。
「想像した通り、出来上がっていました! 久しぶりの『ドクターY』で、みんなが再会を喜んで盛り上がっている中、僕は“常連客の集まるスナックに訪れた一見さん”のような感じでしたね(笑)。でもそこで、プライベートで何度か一緒に飲ませていただいたこともある勝村先輩が、まろやかに受け止めてくださって…。勝村さんは優しいし、気配り上手。僕がポツンとしていると、ジョーク交じりにからかってきて、一人ぼっちにさせないんです。そんな勝村さんとお話しながら、現場のムードをつかんでいきました」
――米倉涼子さんら『ドクターX』メンバーとの麻雀シーンもありましたが、いかがでしたか。
「光栄至極に存じました。まさか米倉さんと初共演にして、麻雀を打つことになるとは…! あの豪華レギュラーメンバーと麻雀を打てただけでも、このシリーズに参加した感がすごくて、楽しかったです」
――今回演じる楠田永吾の印象、演じる上で心がけたことを教えてください。
「印象としては“哀愁漂う男”。楠田はある悲しい出来事がきっかけで、エリート街道からドロップアウトしてしまった人物で、ズッシリと哀愁を背負った人生だなという印象ですね。ですから、演じる上でも哀愁を意識しています。ただ、そんな楠田と僕自身には本当に共通点がなくて…。扮装も通常営業のミッチーとはまったく異なり、もはやコスプレ(笑)。着慣れないファッション、普段は絶対履かないスニーカー、日焼けメイクをまとった自分を鏡で見るたび、『うわっ!』と驚いていました」
――楠田の息子・東村練を演じる西畑大吾さんの印象をお聞かせください。
「魅力的な人! 目がすごく印象的な子だなと思いました。撮影初日はあいさつをして、すぐに撮影に入ったので、それほど多くは会話できなかったのですが、『進撃の巨人』について語り合いました」
――視聴者の皆様へメッセージをお願いいたします。
「台本を読んで『これは痛快エンターテインメントになるな』と確信しました。撮影をしていても、すごく楽しかったです。何はなくとも、勝村さんの泣けて笑える柔軟なお芝居がとても魅力的ですし、ラストシーンはきっと圧巻でしょうね! ぜひ注目していただきたいです。あとは…日焼けのミッチーですね(笑)。もしかしたら、こんな僕を見ることができるのはラストチャンスかもしれないと思っています」