【おむすび】宮崎美子、出演が決まった際の胸中「あぁ、いよいよおばあちゃん役が来た」

俳優の宮崎美子が、主人公・米田結の祖母・佳代役で出演するNHK連続テレビ小説『おむすび』(月~土曜午前8時)について、出演が決まった際の心境や演じる佳代への思いなどを明かした。佳代は古くから伝わる先人たちの知恵に明るく、結が困った時の良きアドバイザーという設定。作品は橋本環奈が結を演じ、ギャル文化と出会った結が、やがて栄養士として“縁・人・未来”と、大切なものを次々結んでいく平成青春グラフィティとなっている。

米田佳代を演じる宮崎美子【写真:(C)NHK】
米田佳代を演じる宮崎美子【写真:(C)NHK】

主人公・米田結の祖母・米田佳代を熱演

 俳優の宮崎美子が、主人公・米田結の祖母・佳代役で出演するNHK連続テレビ小説『おむすび』(月~土曜午前8時)について、出演が決まった際の心境や演じる佳代への思いなどを明かした。佳代は古くから伝わる先人たちの知恵に明るく、結が困った時の良きアドバイザーという設定。作品は橋本環奈が結を演じ、ギャル文化と出会った結が、やがて栄養士として“縁・人・未来”と、大切なものを次々結んでいく平成青春グラフィティとなっている。

 宮崎はまず、出演が決まった際の心境を明かした。

「あぁ、いよいよおばあちゃん役が来たのかと。『おばあちゃんです』と言うのも、だいぶ慣れてきました(笑)。佳代さんは、私の実年齢より少し上の設定なので、話し方も意識しています。今は、70代もまだ若いイメージじゃないですか。北村有起哉さんが息子なので私の実年齢よりも少し老けて見えた方がバランスが良いかな、でもまだ先もあるので、あまりに老けてしまうのもな…とか、今も手探りですね。あと、ちょっとだけ背が縮んでいる感じも意識しています。子どもって、おじいちゃんやおばあちゃんのこと好きですよね。慕ってくれるところがあるからうれしいなと思っています」

 また、自身が演じる佳代についての思いも触れた。

「佳代さんは後ろで見守るポジションだと思います。うちは、なんと言っても、おじいちゃん(松平健さん)があぁですから。威厳があるというか、わがまま気ままにやりたいことをドーッとやっていく人なので、手綱を引っ張ってコントロールしつつ、息子夫婦を見守っています。ときどき愛子さんが実の娘なんじゃないかと思ってしまうくらい、愛子さんとの距離が近いですよね。仲の良い姑とお嫁さんで、すごく良い関係だなと思います。愛子さんも肝が据わっていて、佳代さんと似ているところもあるので、頼りにしているんだろうと思います。

 優しいと言えばいいんですけど、少し気が弱くてクヨクヨしがちな息子を、うまく愛子さんが引っ張ってくれているんですよね。佳代さんは糸島でずっと生きてきて、農業に携わってきて、“生きもの”を育てている。農作物も、生きものなんです。佳代さんは、自然の恵みをいただき、生きものを育てて、その育てた美味しいものを提供することで、みんなを育てている“育む人”だと思います。どっしりと根を張っている人ですが、その力強さを表に押し出すんじゃなく、じんわり頼りがいがある人みたいになれたらいいなと思っています」

『おむすび』は「温かく、元気になるドラマ」

 また、ドラマに登場する“食”にも言及した。

「やっぱり『おむすび』がキーになるんですよね。大事なところでたびたび登場するので、終わるまでにおむすびを何個握るのかなと思っています。きっとすごい数になるんじゃないでしょうか(笑)。昔はドラマの中でも素手でおむすびを握って食べるシーンがよくありましたが、今はすっかり無くなってしまいました。私自身もおむすびを握るとしたら、やっぱりラップを使ってやります。だから、久しぶりに素手でおむすびを握るシーンはうれしかったです。

 糸島野菜や料理が登場するシーンでは、実際に糸島から食材を運んでいただいています。市場に出せないような形が曲がったお野菜なども選んで持ってきてくださるんですけど、それが本当に美味しいんです。おいしい食材を、料理を監修している広里さんが、さらにおいしいお料理にしてくれるので、食卓のシーンはすごく幸せです。糸島ロケでは農家の方にご指導いただいたのですが、帰るときにキャベツの苗を3つ持たせてくれたんです。2年前から私も自分で菜園を借りているので、そこにいただいた苗を植えておいたら、立派なキャベツができました。それを現場に持っていき、お料理して使っていただいたものが、ドラマにも出ております。みんなに『甘くて、シャキシャキしておいしい』と言っていただいて、生産者としては食べてくれる消費者が『おいしい』と言ってくださるのが、一番うれしいんだなと実感しました」

 宮崎は最後に視聴者に向けてもメッセージを送る。

「『おむすび』で描かれているのは、身近な等身大のお話です。日常の中にある現実と戦うというか、乗り越えるというか。その中で、家族だから言えること・言えないことを抱えながら、少しずつ進んでいくような家族の普通を明るく丁寧に描いていくドラマだと思っています。おむすびは、ぬくもりの伝わる、あったかい食べ物だと思います。いざという時に、一番頼りになる食べ物のイメ―ジなので、このドラマがそんなふうになれたらいいなと思っています。どなたにとってもどこか懐かしく、温かく、元気になるドラマです」

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