7人組アイドルグループ・真っ白なキャンバス（通称：白キャン）は、11月4日に千葉・幕張メッセで行われるラストライブをもって解散する。最後の瞬間が迫る彼女たちの胸中は――。（取材・文＝小田智史）

　2017年9月に結成された白キャンは、「あなたと一緒に、大きな夢を描いていきたい。この真っ白なキャンバスに。」をコンセプトに、「ライブ第一」「燃え尽きるまで全力で」の姿勢を貫き、ライブアイドル界をけん引してきた。

　現在はオリジナルメンバーの小野寺梓、鈴木えま、麦田ひかるのほか、三浦菜々子、西野千明、橋本美桜、浜辺ゆりなの7人で活動。10月19日には大型アイドルイベント「GIGA・GIGA SONIC presented by ドラゴンエッグ～ in 幕張メッセ vol.2～」に出演したが、会場となった幕張メッセは奇しくも11月4日に控える解散ライブ（イベントホール開催）と同じ場所だった。

　ライブ累計回数が1000回到達目前の小野寺は、「（ギガソニは）ラストライブの場所だと思って来ましたし、ラストライブにつながるいいライブをしたいと思いました。プロデューサーさんが幕張メッセ（イベントホールでのワンマンライブ）という目標設定をしてくださったので、そこに向けてこれまでずっとがんばってきました」と語る。

　白キャンとしての活動も、ラストライブを除くと名阪ラストワンマンライブ（20日）、ラストアルバムリリースイベント（21日）、リフレインツアー（23日）、対バンライブ、ラストライブ決起集会（ともに26日）と残りわずか。メンバーも自分たちの歩んできた軌跡に思いをはせる。

――真っ白なキャンバスは、11月4日にラストライブ「明日も変わらない1日を」を開催します。これまでの活動で印象深い出来事を聞かせてください。

橋本美桜（以下、橋本）「一番をつけるのが難しいです（苦笑）。振り返ってみて、私は（3期生としての）お披露目ライブ（2018年12月31日開催）かな。セレネ（白金高輪SELENE b2）で（西野）千明と一緒にお披露目だったんですけど、対バンでも、メンバーの生誕祭でも、セレネのステージに立つときは、『お披露目の場所だな』と頭をよぎるので思い出深いです」

浜辺ゆりな「楽屋でのたわいもない会話も含めて、全部が思い出です。そのなかで、周年ライブが毎年、1年の中で一番と言っていいくらい濃いライブなので、全部の周年が印象深いです」

小野寺梓（以下、小野寺）「ワンマンライブの場所も、だんだん大きな会場になっていったのが感慨深いです。夏フェスとかも最初はまずは出させていただくところから始まって、どんどん大きなステージに立つことができて、自分も熱くなれたし、ファンの方も喜んでくれたのでうれしかったです」

三浦菜々子「活動してきたなかで、圧倒的に多いお仕事がライブだったので、ライブに対しては思い入れがあります」

西野千明（以下、西野）「あーちゃん（小野寺）はライブ回数が1000回超えちゃうんだよね」

小野寺「ライブがありすぎて、（ラストライブが）1001（回）になっちゃう（笑）」

西野「リリイベが追加になったからね」

小野寺「でも、無事に1000回行ける」

西野「どのライブが1000回目なんだっけ？」

小野寺「（10月26日開催の）ウエスト（Spotify O-WEST）での決起集会。でも、たくさん思い出が詰まった会場だから、逆にいいかな（笑）」

西野「今年の夏フェスは結構印象深かったな。昔の夏フェスに比べてすごく暑くて、夏だなって（笑）。年々そう感じるようになって、今年が一番暑かった。気候的にヤバいくらい暑くて、それに比例してファンの方の熱量も伝わってきて。夏はアイドルにとって大事な時期でもあるので、最後を締めくくれたなと思う」

麦田ひかる「私は全部（印象深い）……」

西野「選べないよね（笑）」

鈴木えま「私は夏の野外ライブ。何湖だっけ？」

橋本「何湖って（笑）。河口湖！」

鈴木「河口湖のライブを（2022年、23年と）2回やったんですけど、全員で1万枚のビラ配りチャレンジをしたり、合宿をしたり、駅とかバスを白キャンがジャックしたり、思い出に残っています」

――最後に、ラストライブに向けてのメッセージをお願いします。

小野寺「残り少なくなってしまったけど、1ライブ1ライブたくさん気持ちを込めて、今までの感謝を込めてライブをするので、最後まで白キャンについてきてください！」