爆破されなかった伝説のドラマ劇用車、ワンオーナー奇跡のGT-R…あまりの激レアぶりにファン殺到

日本が誇る名車ブランド「スカイライン」の新旧モデルが、世代を超えて輝きを放った。都内で行われた早朝カーミーティング。日産自動車の全面協力のもとで、スカイライン400Rを筆頭に、貴重デモカー7車種が圧倒の存在感を示した。全国から120台超のスカイラインが集結。往年の名作テレビドラマで劇中に使用された“伝説の1台”にはファンが殺到。会場は大きな熱気に包まれた。

西部警察カー伝説のマシンXが健在だ【写真:ENCOUNT編集部】
西部警察カー伝説のマシンXが健在だ【写真:ENCOUNT編集部】

日産自動車の全面協力でスカイライン400Rなど豪華ラインアップ

 日本が誇る名車ブランド「スカイライン」の新旧モデルが、世代を超えて輝きを放った。都内で行われた早朝カーミーティング。日産自動車の全面協力のもとで、スカイライン400Rを筆頭に、貴重デモカー7車種が圧倒の存在感を示した。全国から120台超のスカイラインが集結。往年の名作テレビドラマで劇中に使用された“伝説の1台”にはファンが殺到。会場は大きな熱気に包まれた。(取材・文=吉原知也)

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 東京・江東区の「A PIT オートバックス東雲」で15日に開催された定例のカーイベント。まずは、日産の最新人気モデルがズラリ。スカイライン400R、スカイラインNISMO、GT-R NISMO、フェアレディZ NISMO、アリア NISMO、エクストレイル AUTECH、オーラ AUTECHのデモカーが名を連ね、日産愛好家たちはくぎ付け。その場で開発担当者が解説するスペシャルサービスが展開され、参加オーナーたちは熱心に説明に聞き入った。

 屋外スペースに、もう1つの黒山の人だかりが。リアガラス越しに、「劇用車 石原プロ」の掲示板が見える。なんと、渡哲也さんが刑事・大門圭介役で主演を務めたテレビドラマ『西部警察』(テレビ朝日系)で撮影に実際に使われた「マシンX」だというから仰天だ。中を見ると、特殊装置が満載。赤色灯サイレンも“現役”で、圧巻のオーラを放っている。

 オーナーによると、この車両はパート1の45話からパート2の15話まで登場した。ド派手なカーアクションで知られる名作ドラマだが、「爆破の撮影ではダミー車両が使われたそうで、この車両は爆破されていません」とのことだ。石原プロの倉庫から見つかったもので、関係者がレストア。それをオーナーが譲り受けたという。

 ドラマのファン、懐かしさを覚えた人たちがうれしそうに写真を撮っていた。まさに人気者。そんな光景を見て、オーナーは「実は勢いで引き取った部分はあります。これからも、こういったイベントの話があって、もしタイミングが合えば、できる限り持っていきたいと思っていますし、皆さんにも楽しんでいただきたいです」と話した。

日産自動車の全面協力でデモカーにファン殺到【写真:ENCOUNT編集部】
日産自動車の全面協力でデモカーにファン殺到【写真:ENCOUNT編集部】

GT-Rは「このクルマを手放そうとまで思ったクルマが他にはありませんでした」

 世界的に注目を集めるGT-Rも負けていない。1990年式のスカイライン GT-R BNR32を駆る59歳男性はなんと、ワンオーナー。ガンメタルの爽快感あふれるフォルムにほれぼれする。「発売の1年後に買ったのですが、このクルマを手放そうとまで思ったクルマが他にはありませんでした。サイズやフィーリングが僕に合うんです。どんな存在ということですか? 『空気』ですね。あって当たり前、そんな感覚です」とクールに語った。

 GT-Rから37スカイライン、珍しい逆輸入インフィニティなど、それぞれの愛車に情熱があふれた。ベテランドライバーだけでなく、88年式HR31スカイラインを買った20代など若い男性オーナーも多く見受けられ、海外ファンの姿も。日産車の人気の底堅さを垣間見ることができた。豪華ラインアップのデモカー展示を含めて大成功に終わり、主催者は「さすがはスカイライン。その一言です。やっぱりこれだけ集まりますね、すごいです」と舌を巻いた。

 クルマ好き同士がコミュニケーションを図る機会を設けようと、毎月第3日曜の午前7時30分から行われているモーニングミーティング。次回は「アバルト」特集を予定している。

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