元宝塚花組トップスター柚香光、スターダストに所属 今後はストレートプレイにも挑戦

元宝塚歌劇団花組トップスターの柚香光(ゆずか・れい、32)が、7月1日からスターダストプロモーションに所属したことが20日、発表された。

柚香光
柚香光

9月11日からは初のソロコンサートを開催する

 元宝塚歌劇団花組トップスターの柚香光(ゆずか・れい、32)が、7月1日からスターダストプロモーションに所属したことが20日、発表された。

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 宝塚歌劇の舞台では不朽の名作や話題作に携わってきた。とりわけ作品の役柄を精確に演じ分ける演技力には定評がある。かつらやメイクはもとより、姿勢・仕草・声色・雰囲気など、作品ごとに変幻自在に姿形を変え、面白いほどに全くの別人を生み出す力に長けているとの評価を得ていた。苦悩と葛藤に生きる天才作曲家リストや己の出生や悲恋に身悶える闘牛士、能天気で自己中心的なNY育ちのわがまま御曹司役から、人情味あふれる粋な貧乏侍など、佇まいから雰囲気までその表現の全てが好評で盛況を得た。

 演出家からは、セリフや歌における説得力に迫力があり、コメディであれシリアスであれ、役の言動が真に心の奥底から出る役者であるとし、脚本と演出の要求を最高の形で舞台に生かしてくれる存在であるなど評される。

 加えて、少女漫画のヒットキャラクターを演じれば右に出る者はいないと言われ『ポーの一族』(原作:萩尾望都氏)のアラン役、『花より男子』(原作:神尾葉子氏)の道明寺司役、『はいからさんが通る』(原作:大和和紀氏)の伊集院忍役など、あたかも漫画から飛び出してきたような姿形にファンは大いに湧いた。実際に、上記の原作者の方々からは「(自身が描いた)漫画から飛び出てきたような印象をもった」と驚きながらも評された。

 これらの卓越した才能をもって、ミュージカルのみならず、今後はストレートプレイにも挑戦したいとの思いに溢れている。

 宝塚歌劇のショーでは『ショースター』との異名で評判を得た。代表作は、情熱的なラテンの世界で柚香の野性的な色気を表現した『Cool Beast!!(クールビースト)』。2023年宝塚歌劇の幕開けを飾った荘厳華麗なレヴュー作品『ENCHANTEMENT(アンシャントマン)ー華麗なる香水(パルファン)ー』など。令和版・宝塚のフレッド・アステアとも謳われる。

 卓越した自己プロデュース能力も相まって、ファンを熱狂的に沸かせてきたダンスパフォーマンスは、洗練され洒脱、エレガントで優美、他に類のない抜け感、気品のあるステップ、感受性の豊かで唯一無二の表現力など、メディアからも多く賞賛の言葉を得て好評を得てきた。国内外を問わず多くの専門家が注目している。今後は、海外の方とのエンターテインメントも目指したいとの意欲も見せている。

 その端麗な容姿には定評があり、ファンからはビジュアルモンスターや究極の美などと称賛されている。その美貌により、在団中の2017年からは英国ブランド「JOSEPH(ジョゼフ)」を。21年からはコスメブランド「チャコット」のモデルを務めた。

 一方、23年9月22日に配信リリースした『READY STEADY GO』が、翌月10月にはmora WALKMAN公式ミュージックストアでダウンロード1位になるなど話題となった。

 退団後の活動として、初のソロコンサート『TABLEAU』が控えている。9月11日から16日まで大阪・梅田芸術劇場ドラマシティ、9月21日から24日まで東京・東京国際フォーラム ホールC、9月28日から29日まで愛知・御園座で開催する。

 柚香は「この度、スターダストプロモーションに所属させていただくことになりました柚香光です。これからどんな道を歩んでどんな景色と出会うのか、緊張と不安もございますが、舞台への新たな意欲、映像の世界への挑戦、色々な事を学びながら、多くの皆様に喜んでいただけるよう、事務所スタッフの支えのもと、誠心誠意努めてまいります。よろしくお願いいたします」とコメントを寄せた。

 柚香光は1992年3月5日生まれ、東京都出身。身長171センチ。宝塚音楽学校を卒業し、2009年に歌劇団95期生として、宝塚歌劇団の中でも1921年設立の歴史ある花組に配属。入団後はすぐに集英社『non-no』に取り上げられるなど、注目を集め話題となった。新人公演の主演を3度務め、『ポーの一族』や『花より男子』などを経て、19年11月、花組トップスターに就任。お披露目公演『はいからさんが通る』や『うたかたの恋』など多くの作品を経て、『アルカンシェル~パリに架 かる虹~』をもって24年5月26日に退団した。

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