【光る君へ】吉田羊、台本で予想外の言葉に遭遇「『え?』って声が出てしまった」

俳優の吉田羊が14日、NHKの大河ドラマ『光る君へ』(日曜午後8時)で演じる藤原詮子についての思いや詮子の息子である一条天皇(塩野瑛久)への思いを、同ドラマ公式HPの人気企画「君かたり」で明かした。同企画は注目シーンなどを撮り終えたキャストが現場で撮影シーンや演じる人物への思いを語る企画。

藤原詮子を演じる吉田羊【写真:(C)NHK】
藤原詮子を演じる吉田羊【写真:(C)NHK】

一条天皇の母・藤原詮子を熱演

 俳優の吉田羊が14日、NHKの大河ドラマ『光る君へ』(日曜午後8時)で演じる藤原詮子についての思いや詮子の息子である一条天皇(塩野瑛久)への思いを、同ドラマ公式HPの人気企画「君かたり」で明かした。同企画は注目シーンなどを撮り終えたキャストが現場で撮影シーンや演じる人物への思いを語る企画。

 まずは一条天皇への思いを紹介した。

「彼はまだ若いので経験値が足りないゆえに影響を受けやすいところもあって、帝としてはまだまだ心もとないですけれども、よくやっていると母としては思っているところです。特に伊周らの処遇を下すあたりは帝として内裏の安寧をはかるために正しい判断を下されて母としても女院としても安堵しております」

 一方で、ちょっと心配な部分もあるようだ。

「ただ一つ心配事があるとすれば、愛する者への一途な思いといいますか、それは皮肉にも母の詮子譲りなところもあって、そういう熱情におかされて判断を誤るのではと、母として、また女院として、さらには姑として心配しているところではあります」

 一条天皇から「母上の操り人形でした」と言われるシーンについても言及した。

「思ってもいない言葉で初めて台本を読んだ時に『え?』って声が出てしまいました。これまで彼女は藤原のために、そして息子のために、弟(道長)のためにわが身を捧げてきましたし、誰にも愛されない彼女の人生において、それが彼女なりの愛の形であり、生きる意味だったと思うんですよね。なので、それは息子にも伝わっていると思っていたんですけど、彼の完全なる拒絶によって、これまでの人生をすべて否定されたような、そんな気持ちにもなりました。同時に自分と同じ思いを彼にさせてきたのかもしれないという後悔もありますし、動揺もしましたし、失いつくしてきた彼女の人生の中で、なおも失うのかという絶望感にさいなまれた瞬間でもありました」

 その後のことに思いをはせた言葉も。

「ただ、このシーンの後を想像したときに、また一つ家族の愛を失った彼女はいよいよ残されている守るべきは家だと、藤原家だというふうにシフトチェンジして心を立て直していく、そういうきっかけにもなったシーンなのかなと思っています」

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