磯村勇斗、映画作りは「楽しくてやめられない」 「第33回日本映画批評家大賞」助演男優賞

俳優の磯村勇斗が、22日に東京国際フォーラムにて開催された「第33回日本映画批評家大賞」授賞式に出席。助演男優賞を受賞の喜びを語った。

授賞式に出席した磯村勇斗【写真:ENCOUNT編集部】
授賞式に出席した磯村勇斗【写真:ENCOUNT編集部】

映画『月』で受賞

 俳優の磯村勇斗が、22日に東京国際フォーラムにて開催された「第33回日本映画批評家大賞」授賞式に出席。助演男優賞を受賞の喜びを語った。

 磯村は、2023年10月14日に公開された映画『月』障がい者施設で働く青年・さとくんを演じ、受賞した。本作は、実際の障がい者殺傷事件を題材とした辺見庸氏による小説が原作。事件を起こした個人を裁くのではなく、事件を生み出した社会的背景と人間存在の深部に小説という形で切り込み、社会全体が「見て見ぬふり」をしてきた“不都合な問題”をつまびらかに描いている。

 磯村は「非常にうれしく思います」と一言。「監督とともに役を作り上げてきました。作品の内容もそうですし、役を考えるとこのありがたき賞をどう受け取ったらいいのか悩む部分もあり、『ありがたい賞をいただいた』という気持ちと戦っているところです。ですが、この作品に出会えたことに感謝しています」と思いを語った。

 さらに、映画作りという点について「映画作りはおもしろいですが、時々鋭く冷たい部分もあり、それもまた楽しくてやめられないなと思っています。これからも一歩一歩この賞を糧に映画界に華を添えられるように頑張ってまいります」と力強くコメント。

 そして、今回の役柄について「原作を題材にしながらも実際の事件を彷彿とさせてしまう部分もあるので、死刑囚の方の情報を見て、バックボーンを監督と話ました。やりすぎてサイコパスにはなってはいけないということを深く深く考えました。監督には『普通の青年でいてくれ』と言われていました」と明かした。

 また、映画『正欲』と映画『波紋』にも出演していた磯村は、助演女優賞を受賞した新垣結衣とを主演女優賞受賞した筒井真理子のプレゼンターとして壇上に合計で3回登場した。

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