n.SSignは一糸乱れぬ群舞、CIXは優しい歌声でファンを翻ろう【ライブリポート】
K-POPの注目アーティストによる音楽イベント『X VOICE II in Tokyo 2024 -New Sensations』が今月17日、横浜市のパシフィコ横浜(国立大ホール)で開催された。ASTROのJINJIN&MJを司会に迎え、n.SSignとCIXがパフォーマンスを披露。夜の部を取材したENCOUNTが、イベントの詳細をリポートする。
3月17日、『X VOICE Ⅱ in Tokyo 2024 -New Sensations』
K-POPの注目アーティストによる音楽イベント『X VOICE II in Tokyo 2024 -New Sensations』が今月17日、横浜市のパシフィコ横浜(国立大ホール)で開催された。ASTROのJINJIN&MJを司会に迎え、n.SSignとCIXがパフォーマンスを披露。夜の部を取材したENCOUNTが、イベントの詳細をリポートする。(取材・文=近藤加奈子)
ライブ開始時刻になると、司会のJINJINが登場し、「皆さんこんばんは!」とあいさつ。そのままソロで『Lazy』を歌い上げ、会場を温めた。同じく司会のMJもソロで『Story』を披露。いすに座りながら、しっとりと歌い上げた。
その後、2人が「スペシャルステージどうでしたか?」と聞くと、観客は「きゃー!」とリアクション。盛り上がった中、「太陽よりも熱い人気を集めているさわやかアイドルです。n.SSign!」と紹介すると、n.SSignがステージに登場。全メンバーが笑顔で『Happy &』を歌い、踊った。サビの「Na na-na-na na-na-na na-na na-na-na?」では、ファンも一緒に歌詞を口ずさみ、会場は一体化。キラキラの衣装がよく似合い、まさに “太陽よりも熱い人気を集めているさわやかアイドル”だった。
自己紹介ではリーダーで沖縄県出身のカズタが「ただいま!」とあいさつした。ファンから一斉に「おかえり!」の声を受け、カズタは「僕は久しぶりに日本に来たので、日本語を頑張りたいと思います」と軽いジョークで、観客の笑いを誘った。
一方、ハンジュンはMCから「いつ、幸せを感じますか」と聞かれ、日本語で「今」と回答。ファンを歓喜させた。トークの流れで『Happy &』の歌詞にちなんだ「ナナナチャレンジ」も行われ、縄跳びの振り付けをファンと一緒に踊った。
そして、JINJIN&MJが「n.SSignのまた違う魅力が確認できるステージを見たいですよね?」「皆さんでn.SSignの魅力にどっぷりハマってみましょうか!」とあおると、『SPICE』がスタート。メンバー同士のハグなど、甘く、胸キュンなステージにファンは心を射抜かれていた。多幸感漂う雰囲気を引き継ぎながら、メンバーは『Memories of us』を披露。伸びやかな声で歌唱し、全観客から大きな拍手が受けた。
グループのチームワークを試す一心同体ゲームを行った後に、メンバー2人が「僕たちの日本デビュー曲『NEW STAR』」(ロレンス)、「『Melody』」(ヒウォン)と伝え、2曲連続でパフォーマンス。『NEW STAR』ではアイドルらしい愛きょうをたっぷりと振りまき、『Melody』のサビ部分では、カズタの求めに応じてファンが合唱。ラストでは、ソンユンの背中にロビンが飛び乗るなど、仲むつまじい様子を見せていた。
ファンからの祝福に感激、BX「幸せな1日でした」
「ラスト1曲」と伝えられると、客席からは「やだー!」の声。JINJIN&MJが「残念な気持ちと同じくらい、大きな声援をお願いします」と呼びかけると、悲しみの声が歓声に変わり、メンバーは『Wormhole(Rock+Edit ver.)』をパフォーマンス。おのおのが覚醒したかのような鋭い表情を見せ、力強いオーラをまとった。そして、ダンスブレイクでは一糸乱れぬ群舞を披露。ラストも決めると、「きゃー!」の声が会場でこだまする。彼らがステージから去る際には、メンバーの名前を呼ぶ声が飛び交った。
n.SSignのステージが終わり、JINJIN&MJが「次のXは誰でしょうか? せーの! CIX!」と呼びかけると5人が登場。『Lovers or Enemies』でステージが幕を開けた。ポップなメロディに、客席のボルテージは急上昇。ファンもメンバーと一緒に歌唱し、体を揺らした。
メンバーはデニム×シャツ×ネクタイのシックな衣装に身を包み、そのスタイルの良さが際立っていた。MCから「コンサートで一番ときめく瞬間は?」と聞かれると、BXは「オープニングで皆さんが送ってくれる声援に胸がときめきます」と返した。そして、今月5日はBXとMJの誕生日だったことで、大画面には「Happy Birthday」の文字が映され、会場で誕生日祝いをすることに。「せーの!」の合図で、『Happy Birthday To You』をファンと一緒に歌い、大いに盛り上がった。その後、誕生日をどう過ごしたのかを聞かれたBXは、「ファンの人がたくさん応援してくださったので、幸せな1日でした。ありがとうございました」と笑顔を見せた。
アコースティックメロディーの『With you』は、日本語で披露。歌声のみで魅せる演出だったため、相手を思う気持ちをつづった歌詞が、ダイレクトに響いた。そのしっとりした雰囲気から一転、『458』では色気をまとったダンスを披露。包み込むような優しい歌声や危険なまなざしなど、曲によってさまざまな魅力を器用に使い分け、ファンを翻弄(ほんろう)した。
トークタイムでは、正解だと思う方をジェスチャーで選ぶ「○×クイズ」で楽しんだ。「CIXのビジュアル担当は僕、ヨンヒだ」の問いでは、ヨンヒは「×」を選び、「メンバーみんなかっこいいので、僕が1番とは言えないと思いました」とコメント。流れでヨンヒが考えるビジュアル担当は誰なのかを聞かれると、「ジニョンさん」と回答。ジニョンは「みんなかっこいいです」と言い、歓声を浴びた。「ヒョンソクさんは今も背が伸びている」の問いでは、本人を含めて全員が「×」を選択。ヒョンソクは現在、186センチだと明かした。
『Pinky Swear』では、爽やかなステージを披露した後、最も自信のある表情をそれぞれが見せることに。あまりの恥ずかしさでスンフンは赤面して倒れ、ヨンヒがルダハートを披露すると、客席からは悲鳴。最後に司会のMJが「僕は愛きょうがないので…」と言いながら、とっておきの表情を連発すると、大歓声となって「優勝だよ」の声も飛び交った。
そして、残り1曲。スンフンは「思う存分歌って踊ってください。『Color』という曲です」と切ない表情を浮かべた後に、メンバーとラストパフォーマンスを見せた。n.SSignと同様に会場を多幸感のある空気に包み、「大好きー」「またね」と言いながらステージを後にした。
全ての演目が終わると、この日の全出演者がステージに集合。フォトタイムも設けられ、ファンも思い出をカメラロールに収めた。最後は全員で「X VOICE!」と叫び、笑顔で幕を閉じた。