【K-1】2年8か月ぶりリングの卜部功也、ダウン応酬の末に判定負け「進退については未定」

第8試合では、約2年8か月ぶりの試合となった卜部功也が鈴木勇人とのダウンの応酬の末、判定負けを喫した。

卜部功也を吹っ飛ばした鈴木勇人(左)【写真:山口比佐夫】
卜部功也を吹っ飛ばした鈴木勇人(左)【写真:山口比佐夫】

3連勝中の鈴木勇人が勝利

格闘技イベント「TRHD presents K-1 WORLD MAX」(2024年3月20日)【スーパーファイト】第8試合K-1スーパー・ライト級 3分3R・延長1R

 第8試合では、約2年8か月ぶりの試合となった卜部功也が鈴木勇人とのダウンの応酬の末、判定負けを喫した。

 卜部は約2年8か月と大きく試合の期間が空いたが、直近の試合では3連勝と実力は健在だ。今回、ライト級からスーパー・ライト級へと階級を上げての復帰戦となる。対する鈴木も3連勝中。2023年7月には、タイの強豪・デンサヤーム・ウィラサクレックからもKO勝利をあげている。

 1R、鈴木は左ミドル、卜部は右のミドルを当てていく。卜部は左のカーフキックも出していくが、鈴木は膝でガードする。しかし、ラウンド中盤、卜部のカーフキックで鈴木がダウン。立ち上がった後、鈴木は距離を詰めてカーフキックを潰すために一気に前に出る。左ストレートをヒットさせ、鈴木が卜部からダウンを奪い返した。

 2R、カーフキックが効いている鈴木はラウンド開始直後から前に出て、卜部をコーナーに詰める。ラウンド中盤は卜部がコーナーで下を向く場面も。しかし、卜部がボディーへのパンチで鈴木の動きを止める。畳みかけるように卜部が鈴木へ連続でカーフキックを浴びせた。

 3Rも鈴木がパンチで前に出て、左ストレートで卜部からダウンを奪う。しかし、卜部もボディーへのパンチ、ボディーへの左膝、カーフキックで鈴木に確実にダメージを与える。最後の30秒は打ち合いに。お互いにパンチをヒットさせるも、最終的に鈴木がダウンの数で上回った。

 28-25、28-26、28-26の3-0で鈴木勇人が判定勝利。両者ともに足を引きずりながらリングを後にした。

 激闘を終えた卜部が試合を振り返る。

「K-1らしい手数の多い試合をしてやろうというのは思っていました。カーフ、ボディーへ手ごたえがあったが、めっちゃ強かった。激闘になるというのは感じていました。それが早かった。2Rくらいからいきたかったんですけど」

 今後の進退について卜部は、ゆっくり考えたいと話した。

次のページへ (2/3) 【写真】ダウン応酬の激闘 脳を揺らされ尻もちをついてしまう卜部功也
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