年収500万以下で資産8000万 年間配当金250万の40歳投資家に聞く「稼ぐ手法」とは
辰年の2024年、日経平均株価の最高値更新もあって、ネット上には好結果を出している投資家が続出している。いちのはな 株式投資(@ichinohana_kabu)さんは、本業の年収500万円以下の投資家だが、金融資産は約8000万円まで増加。個別株などによる年間の配当金は250万円を超えた。いったい、どのように富を築いたのだろうか。詳しい話を聞いた。
本業の昇給は20年で100万円 投資の含み益は約3400万円
辰年の2024年、日経平均株価の最高値更新もあって、ネット上には好結果を出している投資家が続出している。いちのはな 株式投資(@ichinohana_kabu)さんは、本業の年収500万円以下の投資家だが、金融資産は約8000万円まで増加。個別株などによる年間の配当金は250万円を超えた。いったい、どのように富を築いたのだろうか。詳しい話を聞いた。
「働き出して2年目から
年収100万円くらいしか増えてないけど
株式投資を始めて
資産は準富裕層になり
配当金は250万円増えた」
17日、いちのはなさんがXに投稿したのは、日本株の年間配当金額の写真だ。税引き前とはいえ、確かに250万円を超えている。
妻と子どもの3人家族のいちのはなさんは40歳。
投資を始めたのは、2008年にさかのぼる。
「08年から月7~8万円賞与30万円2回、投資信託を買い始め、11年に投資信託をマイナスで損切りして個別株にシフト。株主優待銘柄を買い始めました」
苦い経験がありながらも、転機となったのは13年だった。
「アベノミクスがあり、プラスに転じました」。18年には準富裕層と言われる金融資産5000万円突破。5年で一気に資産を増やした。
最大のピンチはコロナ禍だった。「20年にコロナショックで一時2500万円まで減少」。投資の怖さを思い知った。
ここで、いちのはなさんは再び戦略の見直しを行う。
「21年に株主優待銘柄中心から高配当、連続増配株(三井住友FGや三菱HCキャピタル)に資産額の半分以上変更しました」
この素早い決断が奏功し、いちのはなさんの資産はみるみる増加する。「優待投資から配当金が増える楽しさを感じました」と、投資に新たな喜びを感じるようになった。
23年に再び資産5000万円を超えると、年末には6500万円に到達。24年には配当株と株主優待の二刀流で金融資産は約8000万円にまで膨らんだ。
保有する銘柄は64銘柄で、うち株主優待は57銘柄だ。銀行、不動産、その他金融、保険、小売の5業種で80%以上を占める。
本業は4月で勤続年数が20年を迎える。その間、昇給はトータル110万円だった。一方、投資は16年のキャリアで含み益約3400万円とすさまじい。年間配当と給料を合わせれば、単純計算で年収は750万円に上る。
準裕福層どころか、FIRE(経済的自立と早期リタイア)も視野に入れるいちのはなさん。
「40代で資産約1.2億円+年間配当金400万円で、サイドFIRE目指しています」と目標を語る。過去の損切りやコロナ禍の資産半減を乗り越え、大台までもう少しだ。
新NISAについても聞くと、「積み立ては給料と配当金から月10万円で、S&P500に5万円、インド株式3万円、オールカントリー(全世界型の株式投資)2万円です」と説明。
また、今年から投資を始めた初心者にアドバイスを求めると、「日本株はしばらく強い時期が続くと予想しています。投資信託や株主優待、高配当銘柄を中長期で保有して資産を増やすのがよいと思います」と結んだ。