【エール】「ただのキザな奴として終わりたくない」山崎育三郎が語るプリンス久志

NHK連続テレビ小説「エール」の第13週が22日から放送されている。第13週「スター発掘オーディション!」では、安定した作曲家生活を送るようになった裕一(窪田正孝)が、廿日市(古田新太)からオーディションで発掘する新人歌手のデビュー曲の作曲を依頼される。

山崎育三郎演じる久志。夢を叶えるため、オーディションに臨む【写真:(C)NHK】
山崎育三郎演じる久志。夢を叶えるため、オーディションに臨む【写真:(C)NHK】

山崎育三郎が語る見どころは「久志と御手洗がにらみ合う場面。ぜひ見て」

 NHK連続テレビ小説「エール」の第13週が22日から放送されている。第13週「スター発掘オーディション!」では、安定した作曲家生活を送るようになった裕一(窪田正孝)が、廿日市(古田新太)からオーディションで発掘する新人歌手のデビュー曲の作曲を依頼される。

 裕一は、いまだ歌手デビューできていない久志(山崎育三郎)にオーディションへの応募を勧める。一方、かつて音(二階堂ふみ)に歌を教えていた御手洗清太郎(古川雄大)も豊橋から上京。2人は、1つの合格枠をめぐってライバル心を燃やす。

 久志が夢に向かって前進する姿が描かれる第13週。謎に包まれた子ども時代の久志についても明らかになる。

「子ども時代の久志は、いつも突然現れて、達観したことを口にしたかと思うと、また突然いなくなるというような少年でした。13週では、それだけではない久志の物語が描かれます」という山崎。「そして、久志を救ったのが音楽。13週は、やがて音楽の道を志すことになる久志の原点が垣間見える週でもあります」と見どころを解説する。さらに山崎は「僕自身、久志をただのキザな奴としてだけでは終わりたくないと思っていただけに、久志の人間的な部分を視聴者の皆さんにも感じてもらえる機会を得て、とてもうれしいです」と第13週への意気込みを語った。

 歌手デビューを目指し、コロンブスレコードの新人オーディションに臨むことになった久志。そこで久志とし烈なバトルを繰り広げることになるのが、音の声楽の先生で「ミュージックティーチャー」こと御手洗だ。御手洗を演じる古川雄大とは、「ミュージカル界でともに頑張ってきた仲間」だという。「プライベートも含めて長い付き合いがあるので、今回も2人であれこれ相談しながら収録に臨みました」と山崎が振り返るのが、久志と御手洗が発声練習をしながら次第に近づいていき、ライバル心を燃やすシーン。

「実は久志と御手洗がにらみ合う場面は、古川くんとアドリブを交えながら演じている部分が多いんです。ミュージカルならではの立ち振る舞いを生かすことで、久志と御手洗の個性のぶつかり合いを、より面白い形で表現できたのではないかと思っています。ぜひ見ていただきたいですね」(山崎)

 ミュージカル界の若きプリンスの競演も楽しめる朝ドラ「エール」。山崎は「この作品は、見る方に寄り添い、励ましのメッセージを送るようなドラマです。何よりもそこに音楽の力が加わることで、より強いメッセージを届けられる。誰だって音楽は身近にあって、音楽に救われながら生きている人が沢山いると思うんです。ぜひ『エール』という作品から、音楽の力を感じ取っていただきたい。そして大変な今だからこそ、全国の皆さんに見ていただきたい作品です」とファンに向けてメッセージを送った。

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