57歳・東山紀之、引退前ラストステージ 涙するファンに「さようなら」「頑張っていきましょう」

SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)社長で年内引退を表明している東山紀之(57)が26日、都内のホテルでディナーショーを行い、現役のラストステージを飾った。29日には、主演のABCテレビ・テレビ朝日系ドラマ『必殺仕事人』(午後9時)が放送されるが、タレントとして表舞台に登場する機会は、この日が最後になった。

ラストステージで情熱的に歌い、踊った東山紀之
ラストステージで情熱的に歌い、踊った東山紀之

旧ジャニーズ事務所入り44年、少年隊でデビュー38年…24曲披露

 SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)社長で年内引退を表明している東山紀之(57)が26日、都内のホテルでディナーショーを行い、現役のラストステージを飾った。29日には、主演のABCテレビ・テレビ朝日系ドラマ『必殺仕事人』(午後9時)が放送されるが、タレントとして表舞台に登場する機会は、この日が最後になった。

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 会場の入口には、少年隊の錦織一清、植草克秀、後輩の嵐らから届いた花が飾られた。集まったファンはコース料理を楽しんだ後、午後8時30分からの開演を待った。

 そして、ショータイム開幕を告げる鐘がなると、歓声と手拍子の中、バンドメンバーが入場。続いて、白えんび服姿の東山が客席サイドから登場した。純白のマイクを手にし、会場内を練り歩いてステージに上がると、『FUNKY FLUSHIN’』を披露。「皆様、ようこそANAインターコンチネンタルホテル東京へ。元気だった? 今日は21年ぶりのディナーショーです。久しぶりに思いっきりやります。最後までゆっくりと席についてお楽しみください」と呼び掛け、『ABC』をキレのあるステップとターンを入れながら歌い、踊った。

 その後、バラードナンバー、ミュージカル風のステージを展開するなどし、MCタイムへ。観客に向けて、不意に「最後」と言った。

「皆さん、ようこそ! すごいね。やっぱり、最後となると皆さんのリアクションも素晴らしい(笑)。ポーズを取るたびに『ヒー!』とか『フー!』とか『アー』とかいろんな声が聞こえて」

 続けてファンとの「Q&A」のコーナーを楽しみつつ、『キッチン!』、『HEARTS』、少年隊の代表曲『君だけに』を伸びやかな声で披露。『まいったネ 今夜』では、ジャケットの裾を払うなどし、長い足を顔の位置まで長い足を高々と上げてみせた。さらに『ふたり』を歌うと、スクリーンには現在の姿とデビュー当時の初々しい東山の写真がオーバーラップするように映し出され、東山が言った。

「1985年にデビューして38年。良き時も大変な時も、常に励まし、支えてくれて本当にありがとう。皆さんの笑顔に何度救われたか、数え切れません。今日ここで、さまざまな場面を皆さんとともに振り返り、感謝を伝えたいと思います。ご覧ください」

 スクリーンには、植草、錦織のデビュー時、数々のコンサート、ミュージカル『PLAYZON』、映画の撮影現場など懐かしい写真や映像が浮かび上がった。加えて3人による当時の歌声が響き渡ると、<NORIYUKI HIGASHIYAMA HISTORY MEDLEY>の文字が掲げられた。そして、黒えんび服姿の東山が再登場。『What’s your name?』『仮面舞踏会』『バラードのように眠れ』などのノンストップメドレーを繰り広げた。

 57歳とは思えない運動量とパワフルな歌声。手拍子を全身に浴びながら、『Baby Baby Baby』まで歌い上げた後に「今まで本当にどうもありがとう。皆さんのお陰で素敵な青春を作ることができました。最後にこの曲を皆さんにお届けします」と言い、情感を込めて『星屑のスパンコール』を歌い切った。そして、「皆さん、ありがとう。どうかお元気で」と言いながら一礼してステージを後にした。

 だが、即座に泣きながらアンコールを求めるファンの拍手と声が大きくなると、場内にギターの旋律が響き、アンコールナンバー『アンダルシアに憧れて』へ。それを歌い終えても鳴りやまない拍手と“ヒガシコール”に応え、東山は思いを口にした。

「皆さんの熱い声援が……来ましたね! あまり湿っぽくならない方が、私らしいと思いますので、私は最後の最後まで塩対応の男だと(笑)。人生はまだまだ続きます。僕にとってもそうですし、皆さんにとってもそうだと思います。今後もまた良き人生になるよう、お互いに頑張っていきましょう。本当にありがとうございました。では、最後にこの歌を皆さんにお届けしてお別れしたいと思います」

 旧ジャニーズ事務所に入所から44年、デビューから38年。最後に選んだのは、同事務所が生んだフォーリーブスの楽曲『君にこの歌を』だった。

「♪さよならとお別れのあいさつをいうかわり 君にこの歌をおくりたい」と歌い出し、東山はすすり泣くファンに語り掛けるように言葉を並べた。こうして少年隊ナンバーを中心に計24曲(メドレー含む)を披露。最後は「お元気で。さようなら!」と言いながら手を大きく振り、笑顔のままステージを後にした。

 スクリーンには、ディナーショーの稽古模様と東山が歩んだ公演記録がエンドロールのように流れ、その最後には「応援してくださった全ての皆様に心から感謝いたします 東山紀之」というメッセージが記された。そして、ファンは大きな拍手を長く長く送り続けた。

○セットリスト
1.『FUNKY FLUSHIN’』
2.『ABC』
3.『愛の手紙』
4.『The longest night』
5.『キッチン!』
6.『HEARTS』
7.『君だけに』
8.『まいったネ 今夜』

<メドレー>
1.『ふたり』
2.『What’s your name?』
3.『あなたに今Good-bye』
4.『トワイライト・フィーリング』
5.『STRIPE BLUE』
6.『ダイヤモンド・アイズ』
7.『仮面舞踏会』
8.『バラードのように眠れ』
9.『EXCUSE』
10.『Oh!!』
11.『湾岸スキーヤー』
12.『情熱の一夜』
13.『Baby Baby Baby』

10.『星屑のスパンコール』
アンコール.『アンダルシアに憧れて』
ダブルアンコール.『君にこの歌を』

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