レースクイーンの29歳、選んだ愛車は“懐かしセダン” 運命的な出合い「ずっと乗るつもりです」

レースクイーン界で活躍の29歳女性がめでるのは、往年の名車ローレルだ。1998年式のC35 メダリスト。「今だからこそ乗りたい」と、ネオクラシックカーに首ったけだ。“ギャップあり過ぎ”の愛車物語に迫った。

矢沢麻以さんの愛車・1998年式C35ローレル メダリストは第7回「ガールズカーコレクション」(GCC)で注目を集めた【写真:ENCOUNT編集部】
矢沢麻以さんの愛車・1998年式C35ローレル メダリストは第7回「ガールズカーコレクション」(GCC)で注目を集めた【写真:ENCOUNT編集部】

「納車の際に電話したら、『パパも乗ってたんだよ』って。初めて知りました」

 レースクイーン界で活躍の29歳女性がめでるのは、往年の名車ローレルだ。1998年式のC35 メダリスト。「今だからこそ乗りたい」と、ネオクラシックカーに首ったけだ。“ギャップあり過ぎ”の愛車物語に迫った。(取材・文=吉原知也)

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「この年代の国産車の、カクカクした感じが好きなんです」。オーナーの矢沢麻以さんは、にこやかな表情を浮かべながらお気に入りポイントを語る。

 野球場のビールの売り子のバイトを経験し、プロ野球・埼玉西武ライオンズのチアのメンバーとしての活動歴もある。レースクイーンの晴れ舞台に立ち、現在はカーイベントのキャンギャルやリポーター業などをこなしており、大好きなクルマ業界に携わっている。

 そんな矢沢さんはスポーツカー大好きっ子だったが、クラシックカーのイベントを見に行った会場で「旧車っていいな」と実感。カーライフに大きな変化が訪れた。折しも、80~90年代に製造されたネオクラシックカーがブームになっている。「クラシックカーはプレミアが付いていますし維持も大変なので、とても手が出ません。でも、ネオクラシックカー(ネオクラ)なら私にも乗れるかも、乗るなら今しかない、そう思ったんです」。

 そして、昨年のゴールデンウイーク(GW)に思い切ってローレルを手に入れたのだが、そこには「運命的な出合い」があった。ネットで検索していると、ほぼノーマルのいい状態の1台を発見。しかも近所だった。すかさず「すぐ行きます!」と電話。現車確認をしてそのまま「買います」と即決した。

 さらに、ローレル購入を父親に伝えると、驚きの秘話を知ることに。「実は父もローレルに乗っていたんです。ブタケツに。納車の際に電話したら、『パパも乗ってたんだよ』って。買ってから初めて知りました(笑)。親子なんだなあと実感しました」と笑顔を見せた。

大いなる夢 「将来、カーミーティングを主宰したいです」

 ラパンやデイズといったかわいい車に乗っていた女性が、今はやりのSUVでもなく、懐かしのセダンを選んだ。「20代のうちにセダンに乗りたかったんです。それに、見た目は“おじさん感”のあるクルマから若い子が降りてきたら、いい意味でギャップがありますよね。あえてそのギャップを作り出したかったということもあります」。

 周囲からは、驚きの反応と共に大好評を得ている。「『本当にクルマが好きなんだね』と言っていただいたり、上の世代の方からは『懐かしいね』と言っていただけて、うれしいです」と声を弾ませる。

 ローレルに乗り出してから、日々の充実感もぐっと増した。「休みの日にローレルに乗るために仕事を頑張る、そんなモチベーションにもなっています」と笑顔。純正のグリーンカラーだけでなく、5人乗りでトランクも大きく、実用的なところも気に入っており、なんと言ってもまだまだ総走行距離6万キロ。「ずっと乗るつもりです。誰にも渡しません!」と、楽しいカーライフに思いをはせている。

 そして、矢沢さんはさらなる“青写真”を描く。「SNSを見ていると、ネオクラに乗っている若い人を結構見つけます。ネオクラ仲間とつながりを広げていって、将来、カーミーティングを主宰したいです。当時の懐かしい曲を流して、ファッションコーデも合わせて。いつか実現させたいです」と力強く語った。

次のページへ (2/2) 【写真】名車ローレルとの2ショット
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