東山紀之主演『必殺仕事人』最新作で現役最後のテレビ&ドラマ出演 12月29日午後9時放送
東山紀之が主演を務めるABCテレビ・テレビ朝日系ドラマ『必殺仕事人』の最新作が29日午後9時から放送されることが12日に発表された。年内で引退を表明している東山にとって、現役最後のドラマ出演、テレビ出演となる。
16年ぶりの女性仕事人に抜擢の松下奈緒「大変光栄ではありましたが少し不安でも」
東山紀之が主演を務めるABCテレビ・テレビ朝日系ドラマ『必殺仕事人』の最新作が29日午後9時から放送されることが12日に発表された。年内で引退を表明している東山にとって、現役最後のドラマ出演、テレビ出演となる。
1972年の『必殺仕掛人』スタート以来、藤田まことさん演じる中村主水をはじめとするさまざまなキャラクターたちが、悪を成敗する痛快さで愛され続け、50周年を迎えた“必殺シリーズ”。29日に、東山、松岡昌宏、知念侑李、和久井映見ら仕事人たちが、世にはびこる悪をスカッと成敗する痛快エンターテインメント時代劇『必殺仕事人』の最新作を放送することが決定した。
1月に放送した前作では、遠藤憲一演じる瓦屋の陣八郎が壮絶な最期を遂げ、緊急事態に陥った仕事人たち。大きな存在を失い、4人の仕事人は再編を迫られることとなった。
2014年以来、9年ぶりに4人となった仕事人が、厳しい状況に陥る中、最新作には、新たな仕事人として松下奈緒が登場。07年以来、女性仕事人が誕生するのは、実に16年ぶり。松下が演じるのは髪結い師・棗(なつめ)。
東山と松下のコメントは下記の通り。
○東山紀之
「今回仕事人として登場する松下さんは、ピアノも素晴らしいと思っていましたし、清楚なイメージをもっていました。仕事人は、やはり汚れ役なので、きっと覚悟をもってこの撮影に臨まれたんだと思いますので、僕はその思いも受け止めていきたいですね。劇中でも、小五郎が“棗はそういう覚悟をもてるのか”と試していくことになりますので、そういった関係性にも注目していただきたいです。松下さんが殺しをするシーンを拝見したんですが、激しくもあり、かっこよくもあり、とてもハマッていました。また、撮影現場で拝見していると、見事に適応されているなという印象でした。最初は誰もが熱の高いこの現場の雰囲気に戸惑うと思うんですが(笑)、松下さんは、いろいろなことをきちんと受け止めてらっしゃったので、安心しました。
そして石原監督とのタッグも16年目になります。監督はカメラマン出身で、数々の女優さんを美しく撮ってきた方なので、画が本当に素晴らしいんです。なので、僕らはその画の中にきちんと収まるようにする、ということが一番大事だと思っています。そういった先輩たちが築き上げてきた『必殺仕事人』が50周年を迎え、さらに新しい仕事人を迎えます。新たな局面を迎える今作も、ぜひご覧ください」
○松下奈緒
「初めて『必殺仕事人』に参加することができて、“ずっと見てきた世界の一員になれるなんて!”という驚きとうれしさでいっぱいです。ファミリーの中に入れていただくことは、大変光栄ではありましたが少し不安でもありました。長年一緒にやってこられた東山さんはじめ、キャストの方やスタッフの方に温かく迎えて頂きました。ご一緒するシーンの多い松岡さんは、さりげなく『必殺』についていろいろと教えてくれました。初めてアジトのセットで撮影したときは、あまりのかっこよさにニヤニヤが止まりませんでした。東山さんをはじめ、皆さんの去り方もかっこよくて、私もこんなふうに演じたいと思いました。
そして、早めに殺陣や立ち回りのお稽古もさせていただきましたが、初めてのことばかりなので、本当にイチから教わりました。普段しない動きや姿勢など、想像以上に大変で驚きましたが、監督がかっこよく見える瞬間を切り取ってくださるので、必死に食らいついていこうと思って撮影に臨みました。私が演じる棗は、抱えているものが多く、ミステリアスな女性です。最初は喜怒哀楽もはっきり出さないんですが、普段の髪結い師としての顔と、仕事人として“覚悟”したときの顔は、目の動きひとつにしても違う。監督とお話しながら演じさせていただけてありがたかったです。監督をはじめ、バイタリティーにあふれたスタッフの皆さん、キャストの皆さん…『必殺仕事人』を愛して熱い気持ちをもった方々と一緒にいられるというぜいたくな撮影現場では、発見と勉強の連続で、充実した日々を送ることができました。
1カット1カットがすごく美しいですし、誰かを思う気持ちや、抱えている悲しみなど、時代劇であっても必ず寄り添えるところがあるのが『必殺仕事人』の魅力だと改めて感じました。その世界の中で、棗がどんなふうに物語に絡んでいくのか、ぜひ楽しみにしていてください」