42歳で手年齢26歳 柏木たけしが明かす業界のリアル、ギャラ事情、撮影の裏話

手や脚、髪など、体の特定部分のパーツに絞って活動するパーツモデル。特に知られているのはハンドモデルで、一般的には女性の手がイメージされている。だが、男性のハンドモデルも存在している。キャリア12年の柏木たけし。42歳にして手年齢は26歳だ。細く長くしなやかな指、白く透明感のある肌にはシミひとつない。大手食品メーカーや化粧品メーカーなどの広告に起用され、3月にはTBS系『マツコの知らない世界』の『ハンドモデルの世界』にも出演した。文字通り、男性トップハンドモデルの柏木に、同業界のリアルを聞いた。以下インタビュー「前編」。

ハンドクリーム「ユースキン製薬」の記者勉強会に登場した柏木たけし【写真:ENCOUNT編集部】
ハンドクリーム「ユースキン製薬」の記者勉強会に登場した柏木たけし【写真:ENCOUNT編集部】

男性ハンドモデル約20人の1人 柏木たけしインタビュー「前編」

 手や脚、髪など、体の特定部分のパーツに絞って活動するパーツモデル。特に知られているのはハンドモデルで、一般的には女性の手がイメージされている。だが、男性のハンドモデルも存在している。キャリア12年の柏木たけし。42歳にして手年齢は26歳だ。細く長くしなやかな指、白く透明感のある肌にはシミひとつない。大手食品メーカーや化粧品メーカーなどの広告に起用され、3月にはTBS系『マツコの知らない世界』の『ハンドモデルの世界』にも出演した。文字通り、男性トップハンドモデルの柏木に、同業界のリアルを聞いた。以下インタビュー「前編」。(取材・構成=コティマム)

 この度、都内で開催されたハンドクリーム「ユースキン製薬」の記者勉強会。柏木は、登壇するまでの間は手袋をしていた。それを外すと、透き通るように美しく長い手指が現れた。かつては雑誌『東京ウォーカー』などで読者モデルとして活動。29歳の時にハンドモデルへ転身するきっかけとなる現場に出会ったという。

「18歳からファッションモデルやタレント活動をしてきました。29歳の時、当時はまだガラケーだった携帯電話のCM現場に行きました。携帯電話の物撮り(※携帯電話だけを撮影する)があり、たまたま休憩中だった私が監督の背後を通った時に『ちょっとキミ、隣に立ってもらっていい』と呼ばれて、携帯電話を持つことに。すると監督から、『すごく手がきれいだから、そのまま(手も)使わせてほしい』と。そこで初めて、『あっ、自分の手はきれいだったんだ』と気づいて、今のお仕事につながりました」

 監督の言葉をきっかけに、「手の仕事」をネット検索。JAZZ MODEL AGENCYを見つけ、男性パーツモデルの第一人者・望月美宏が所属していたことで写真を送った。同事務所の社長からは、「この手だったら仕事あると思うよ」と言われて所属契約。柏木によると、女性のハンドモデル数が100人を超える中、男性ハンドモデルは約20人。まだまだ珍しい存在だという。

「男性のハンドモデルは大きく分けて2パターンあって、ゴツゴツした男性的な手と私のような細い手。ゴツゴツした手の場合は、高級時計やメンズ雑誌で紹介する商品に起用されることが多いです。私のタイプは食べ物のCMや女性と手を重ねる場面が多いです」

 では、全身モデルと違いはどこにあるのか。撮影の仕方の違いや、収入の差はあるのだろうか。

「全身モデルは『顔』がブランドなので表現の幅があり、自由です。でも、手というのは『添え物』で、商品を引き立てるように手を添える。食べ物をおいしそうに見せる。器用さを求められることも多いです。ギャラに関しては、個人的な感覚で言うと、著名なタレントや俳優でない限りは全身でもパーツでもさほど違いはなく、媒体や使用される期間によって単価が異なるようです。イギリスで活躍しているニーナ・テイラーというハンドモデルは、1日で6000ドル(約89万円)のギャラを得ているという話でした」

 撮影時には、ハンドモデルならではの指示や要求もされるという。

「最近はスマートフォンのアプリなどのCMも多いので、その場で『ゲームをやってみてください』という指示もありました。この間のオーディションで面白かったのが、『納豆をかきまぜる』という課題でした。日常で何気なくやっている動作ですけど、『つぶ感やねばり気がきれいに見せられるか?』と聞かれ、『あっ、そういうところは、普段意識したことはなかった』と勉強になりました。何が来るかアンテナを張っておく必要がありますね」

 手の形や指の長さなど、シルエットや見た目にも美しさが求められるが、オーディションではどこがチェックポイントになるのか。

「なるべくホクロやシミがないにこしたことはないです。でも、そんなに極端に大きなものでなければ、選考への支障は感じたことはないですね。制作の現場でも、メンズのパーツモデルはあまり認知されていなくて、オーディションの仕方も結構まちまちです。手や指のコンディションが整っていることは必須条件で、『その商品をこう持ってください』『自由に持ってください』と、実際の商品イメージや制作物の出来上がりのイメージに近い形で映して選考されます」

 29歳で受けた言葉をきっかけにこの道を歩み始めたが、それまでは手を意識する生活やハンドケアはしたことがなかったという。

「タレント活動をしながらも、ファストフード店でアルバイトもしていました。趣味で乗馬もしていて、どちらかというと手を酷使することが多かったです。『自分の手がきれい』という意識もなかったですね。ハンドモデルになってからは毎日、マッサージしています。ネイルオイルやハンドクリームをしっかり塗ってケアをしています。乗馬をする時も紫外線対策で長袖を着て、首にタオルを巻き、頭にはサンバイザーを付けています(笑)」

 インタビュー「後編」では、日頃から「手」を意識した柏木の生活や食事、ハンドケアを紹介する。

□柏木たけし(かしわぎ・たけし)1981年3月14日、東京都出身。18歳の頃から『東京ウォーカー』の温泉特集などで読者モデルとして活動。30歳の時に撮影現場で手を褒められたことをきっかけにハンドモデルに転身。大手食品メーカーや化粧品メーカーなど、多数の作品に出演。手のひらの長さ20センチ、身長181センチ。

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