ベルギーのジョアキム王子が新型コロナウイルスの感染拡大でロックダウン中のスペインでパーティに参加した挙句、感染するという事態を招いていたことが明らかになった。英公共放送局「BBC」が報じている。

　コロナ禍でベルギーのロイヤルの残念な事態が明らかになった。28歳のジョアキム王子は5月26日(日本時間27日)、インターンシップのためにベルギーからスペインに出発。28日(同29日)にスペイン南部のコルドバで行われたパーティに参加し、新型コロナに感染したと発表されている。

　コルドバは依然としてロックダウンの最中で、15人以上の集会は禁止されていた。このパーティは27人参加していたことが発覚しており、地元警察当局も捜査を開始。最大で1万ユーロ(約120万円)の罰金が科される可能性があるという。

　スペインのラファエラ・バレンズエラ議員は「驚きと怒りを感じている。あまりの多くの死者が出ており、国全体が喪に服している中、こんな類の事件は際立ってしまう」と怒りをあらわにしていたという。

　スペインは新形コロナ禍で23万人以上の感染者と、2万7000人以上の死者を記録している。

　ジョアキム王子はベルギーの王位継承権10位。新型コロナの症状は軽いと報じられているが、ロックダウン破りのパーティ参加発覚で、ロイヤルにとっては大失態と言えそうだ。