酒井法子、主演舞台で「博多・中洲の女帝」を熱演 10代~70代までの“波乱の半生”演じる

酒井法子が主演を務める舞台『藤堂和子“ママ稼業”五十周年記念作品 ごりょんさん~親子三代ママ稼業~』の通し稽古(ゲネプロ)が6日、東京・三越劇場で行われた。「博多・中洲の女帝」とも呼ばれる高級クラブ「ロイヤルボックス」のママ・藤堂和子氏の半生を描いた舞台で酒井はプライベートでも親交のある藤堂和子ママを熱演する。

藤堂和子ママを演じる酒井法子【写真:ENCOUNT編集部】
藤堂和子ママを演じる酒井法子【写真:ENCOUNT編集部】

プライベートでも親交のある藤堂和子ママを熱演

 酒井法子が主演を務める舞台『藤堂和子“ママ稼業”五十周年記念作品 ごりょんさん~親子三代ママ稼業~』の通し稽古(ゲネプロ)が6日、東京・三越劇場で行われた。「博多・中洲の女帝」とも呼ばれる高級クラブ「ロイヤルボックス」のママ・藤堂和子氏の半生を描いた舞台で酒井はプライベートでも親交のある藤堂和子ママを熱演する。

 原作・製作総指揮は、『女帝』『夜王』など漫画で夜の世界を描いた“ネオンもの”で知られる倉科遼氏、演出は笹浦暢大氏が手掛け、風祭ゆき、大竹一重、田村幸士ほか俳優陣が脇を固めた。

 酒井は6月の制作発表で「(藤堂ママは)歯を食いしばっているところもみじんにも見せずに笑顔で華麗に生きていらっしゃる。夜の世界の先にある本当の女性の強さ、温かさ、ぬくもりを感じていただけるような舞台にしたい」と意気込みを語っていた。

 その言葉通り、幕が開くと白の和装姿で凛と立つ酒井が藤堂ママを堂々と演じた。舞台は回想シーンへと進み、藤堂ママの母親を身ごもったまま米・シアトルに旅立ち、知らない土地で奮闘した祖母、日本に戻って藤堂ママを育てながら夜の街で必死に働く母親、そんな2人を見て水商売の道へと進んでいった藤堂ママ、3代にわたる波乱に富んだ人生が次々と描かれていく。

 また制作発表の際に話題となった藤堂ママの女子高生時代を描いた前半のシーンでは酒井がセーラー服姿で登場し、アイドル時代を彷彿とさせるかわいらしい一面ものぞかせた。その後も結婚、出産、離婚、愛人との出会いと別れ、息子との葛藤など、主人公の10代から70代までを酒井が見事に演じ切った。

 途中休憩をはさみ、あっという間の約2時間半におよぶ大作。終演後、酒井が観客、マスコミを前に力強く挨拶をした。

「本日はご来場いただき、誠にありがとうございました。『藤堂和子“ママ稼業”五十周年記念作品 ごりょんさん~親子三代ママ稼業~』。美しく、強く、しなやかな生き様は、見てくださったみなさまへ明日の活力を与えてくれることと思います。私たち演者、スタッフ一同、この作品を本当に心を込めて一生懸命作ってまいりました。連日満員で早々にチケットも完売という本当にありがたい中でお芝居をさせていただき、和子ママをはじめ、みなさんのご尽力があったからだと思っています。こんなに素晴らしい劇場で初演をできたこと心から感謝いたします。本当に今日はありがとうございました」

 藤堂ママの波乱の半生と夜の街が交錯する舞台『藤堂和子“ママ稼業”五十周年記念作品 ごりょんさん~親子三代ママ稼業~』は、9月9日から11日まで東京・三越劇場(三越日本橋本店本館6F)にて上演。

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