『坂本ですが?』漫画家・佐野菜見さんが36歳で死去「進行の早い癌により闘病1カ月」

漫画家・佐野菜見さんが、8月5日にがんのため死去したことが16日にKADOKAWA「ハルタ」のX(ツイッター)で報告された。36歳だった。葬儀は7日と8日に執り行われたという。10月から新作『ミギとダリ』のアニメ化放送が決まっている最中だった。

佐野菜見さん著『坂本ですが?』【写真:版元ドットコム】
佐野菜見さん著『坂本ですが?』【写真:版元ドットコム】

10月から新作『ミギとダリ』アニメ化

 漫画家・佐野菜見さんが、8月5日にがんのため死去したことが16日にKADOKAWA「ハルタ」のX(ツイッター)で報告された。36歳だった。葬儀は7日と8日に執り行われたという。10月から新作『ミギとダリ』のアニメ化放送が決まっている最中だった。

「ハルタ」は「漫画家の佐野菜見さんが8月5日に逝去されました。『坂本ですが?』『ミギとダリ』など素晴らしい漫画を描いてくれたことに感謝すると共に、心よりご冥福をお祈り申し上げます。読者の皆様へ、佐野さんのご家族と編集部からの言葉をお伝えします。ご一読いただければ幸いです」と佐野さんの死去を報告。感謝をつづり、2枚の書面を公開した。

 1枚目には遺族からのメッセージとして「ファンの皆様へ 娘の菜見は進行の早い癌により闘病1カ月と言う早さで8月5日に旅立ちました。ご愛読いただきましてありがとうございました。『この人生は 楽しい人生だったわさ 私はこれから多分もっと自由な世界にいってきます…アバヨ』(遺書より抜粋)」と闘病していたことを明らかにした。

 また2枚目には「ハルタ」編集部の追悼コメント。佐野さんの人柄について「とにかく漫画にまっすぐな方でした。面白い漫画を描くため、漫画家として成長するための努力を楽しんでできる人でした」と回顧し「佐野さんはハルタの前身である『Fellows!』でデビューして以来、ずっとハルタで描き続けてくれました。佐野さんという唯一無二の漫画家に伴走して、『坂本ですが?』や『ミギとダリ』に関わることができたのは編集者として幸せな時間でした。漫画に対しての真摯な姿勢、漫画家として成長していく姿を間近で見せてくれたことに感謝します。漫画家仲間や編集部に大きな影響を与えてくれました」と偲んだ。

 最後は「この先も多くの人に笑っていただけると幸いです。10月からは『ミギとダリ』のアニメの放送も始まります。佐野さんはアニメの出来の良さにとでも喜んでいました。こちらも楽しんで頂けると嬉しいです」と呼びかけた。

 佐野さんは2010年に漫画家デビュー。13年には連載作『坂本ですが?』がコミックナタリー大賞を受賞し、16年4月から6月までテレビアニメ化された。

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