オダギリジョー、菊地凛子の情緒不安定さを絶賛 突然泣き出した瞬間に「すごくうらやましい」
俳優のオダギリジョーが29日、テアトル新宿で行われた映画『658km、陽子の旅』公開記念舞台あいさつに出席し、主演を務めた菊地凛子を独特の表現で称賛していた。
熊切和嘉監督も「動物みたいですよね」と称える
俳優のオダギリジョーが29日、テアトル新宿で行われた映画『658km、陽子の旅』公開記念舞台あいさつに出席し、主演を務めた菊地凛子を独特の表現で称賛していた。
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この日の舞台あいさつで菊地は、22年ぶりにタッグを組んだ熊切和嘉監督への感謝を述べるとともに、自身が演じた陽子というキャラクターの人生にいろいろなことがあることに、自身も感情移入したと涙を流すシーンも見られた。
オダギリは主演を務めた菊地と年齢が近いものの、陽子の父親役という難役に挑んだが、菊地との共演の印象を司会者から聞かれると「僕の感想なんて聞きたいですか」とはぐらかしつつも「さっき菊地さんは泣き出しましたが、ああいう情緒不安定な感じがすごく好きなんです。そういう女優さんってすてきですよね」と賞賛する。
菊地が何ともいえないような表情を見せると、熊切監督も「動物みたいですよね」と本能的な芝居を見せる菊地を称える。するとオダギリも「やっぱり感受性って必要ですよね。すごくうらやましい」と菊地を見つめると、客席からは笑い声が。
オダギリ自身も個性的な存在だが、作品にちなんで「間に合いそうで間に合わなかったこと」というお題が出されると、「少し前の撮影で、現場にドーナツの差し入れがあったんです。僕は次の日の朝ごはんにしようとワクワクしながら帰ったんです」と話し出し、「寝て起きたときドーナツを食べたんです。でもそのあとまた寝て、起きたら朝6時だった。結局食べたのは、朝ではなくて夜中の3時ぐらいだったんです」とトークを着地させる。そんな独特なオダギリに菊地は「オダギリさんこそすごい」と感嘆していた。
本作は、TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM(TCP)2019 脚本部門の審査員特別賞を受賞した室井孝介のオリジナル脚本を原案に、映画『#マンホール』などの熊切監督が映画化。父の訃報を受けて東京から青森県弘前市の実家までヒッチハイクをすることになった主人公・陽子(菊地)が、旅の中で出会う人々との交流を通して、後悔を抱え孤立した心を癒やしていく物語。
舞台あいさつには、菊地、オダギリ、熊切監督のほか竹原ピストル、浜野謙太も登壇した。