約965キロも運転して髪を切りに…米国の男性の西海岸縦断“ドライブ旅”に仰天

米国の西海岸にあるワシントン州に住む男性が、新型コロナウイルス規制の中で髪を切るために、同じ西海岸のカリフォルニア州まで600マイル(約965キロ)を運転して理髪店に行ったことが、米国で話題を集めている。

米カリフォルニア州サンディエゴの道路では手洗いを呼びかける表示が【写真:Getty Images】
米カリフォルニア州サンディエゴの道路では手洗いを呼びかける表示が【写真:Getty Images】

理髪店のオーナー「お客さんはここに来るために3、4時間かかることを気にしていません」 米メディアが報じる

 米国の西海岸にあるワシントン州に住む男性が、新型コロナウイルス規制の中で髪を切るために、同じ西海岸のカリフォルニア州まで600マイル(約965キロ)を運転して理髪店に行ったことが、米国で話題を集めている。

 米メディア「フォックスニュース」によると、ワシントン州オリンピア市に住む28歳のファーさんが自宅で隔離生活を送っていた時、カリフォルニア州サクラメント市の北に位置する故郷のユバシティにいる友人が理髪店に行ったことを知った。髪を切ったという友人のSNS投稿を見たのだ。

 新型コロナウイルスの感染拡大によって、米国では規制のため大半の理髪店やヘアサロンが営業を停止している。ワシントン州と、大部分のカリフォルニア州では営業停止の現状だ。一方で、カリフォルニア州のユバ郡とサッター郡では、州の計画よりも先に営業再開を認めている。

 サッター郡にあるビュート・ハウス・バーバーショップが営業していると知った後、ファーさんは車に乗り込み、旅を始めた。自宅のある地域からひたすら南下、長い旅路を経て、先週に無事に到着した。ファーさんは「理髪店に到着した時、まさに望んでいたことでした。隔離生活を送っていて、あのような交流は3か月ぶりでした」と振り返る。

 理髪店のオーナーのウェス・ヘリーフォードさんによると、コロナ規制下においてヘアカットの需要は高く、距離のある(カリフォルニア州)サンフランシスコ市、フレズノ市、ほかに州外から何時間もかけて客がやって来るのだという。

 ヘリーフォードさんは「あまり選択肢がありませんからね。お客さんは髪を切っている人がいると知って喜んでいます。ここに来るために3、4時間かかることを気にしていませんね」と明かした。コロナ禍が収束するまで、散髪のために何時間もドライブすることがまだ続くかもしれない。

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