『すずめの戸締まり』国内興収147億円で有終の美 新海誠「数年後に再会できれば」

新海誠監督が27日、都内で行われたアニメーション映画『すずめの戸締まり』の舞台あいさつに原菜乃華、SixTONESの松村北斗とともに出席した。観客に向かって「数年後に再会できれば」と誓った。

イベントに登壇した新海誠監督【写真:ENCOUNT編集部】
イベントに登壇した新海誠監督【写真:ENCOUNT編集部】

全世界動員が4650万人を突破

 新海誠監督が27日、都内で行われたアニメーション映画『すずめの戸締まり』の舞台あいさつに原菜乃華、SixTONESの松村北斗とともに出席した。観客に向かって「数年後に再会できれば」と誓った。

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 日本では公開196日間で動員が1100万人、興行収入が147.3億円を突破。海外では2023年3月から順次公開され、全世界動員が4650万人を突破。全世界興行収入は430億円超を記録している。

 新海監督は「4000万人って、ちょっとした中ぐらいのサイズの国くらいの人口。そんなにたくさんの人の心や体を動かす力が映画にはあるんだな」と感慨深げに。原と松村に「2人ともこれから先、『すずめ』の仕事はいったんおしまいですけど、新しい作品に、遠くまで届く作品に向けて、どうぞ気をつけてこの先いってらっしゃってください」と挨拶した。

 続けて「僕も、次の作品に向けて行っていきます、と言いながら次の作品に迎えれば」とニッコリ。「また数年後にね、何らかの形でここにいらっしゃる皆さんと再会できれば。『ただいま』とか『おかえりなさい』とかそんな声をかけていただければ幸せです」と話し、会場から温かい拍手を受けた。

 今回の舞台あいさつには、メインビジュアルにも描かれた扉を前に、プロモーションを共にしてきた3人が集結。終映までの間の振り返りトークや、本編後日談として新海監督が書き下ろした特別ストーリーをキャストがその場で生アフレコを披露するなど、“最後の戸締まり”が展開された。

 同作は、『君の名は。』(16年)、『天気の子』(19年)に続く新海誠監督の3年ぶりとなる最新作。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく旅をする少女・すずめの解放と成長を描く。オーディションで選ばれた原菜が九州で暮らす17歳の女子高生・岩戸鈴芽(いわと・すずめ)を、松村が災いをもたらす扉を閉める「閉じ師」の青年・宗像草太(むなかた・そうた)を演じた。

 新海監督は第73回ベルリン国際映画祭(2月16日?26日開幕)への正式招待を皮切りにワールドツアーへ。現在までで欧米、アジア諸国を中心に9ヵ国13都市を訪れ、約2万人のファンと交流。コスプレするファンなども少なくなく、「色んな肌の鈴芽に会いました」と笑顔を見せた。

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