【どうする家康】タイトルバック変更の理由「大きな分岐点」 家康の人生は「1つのパターンでは描き切れない」

NHKは15日、大河ドラマ『どうする家康』(日曜午後8時)のタイトルバックが14日放送の第18回「真・三方ヶ原合戦」から変更となったとし、演出統括とアートディレクターのコメントを公表した。

新たなタイトルバック【写真:(C)NHK】
新たなタイトルバック【写真:(C)NHK】

14日放送の第18回「真・三方ヶ原合戦」から

 NHKは15日、大河ドラマ『どうする家康』(日曜午後8時)のタイトルバックが14日放送の第18回「真・三方ヶ原合戦」から変更となったとし、演出統括とアートディレクターのコメントを公表した。

 演出統括・加藤拓氏は「第18回『真・三方ヶ原合戦』からタイトルバックがガラリとチェンジ。徳川家康の生涯はとても長い。『どうする家康』のタイトルバックは、家康の人生とともに激動の戦国時代『全部』を表現するので、1つのパターンでは描き切れません。伸びやかな青年期から絢爛たる『戦国どまんなか』へ。『三方ヶ原合戦』で家康は『死』に直面し、そのことが彼に強く『生きる覚悟』を目覚めさせるのです。タイトルバックのアップデートもココがターニングポイントでした。日本史上最高のエンターテインメント『戦国時代』は本気モードで家康に襲いかかります」とコメントした。

 アートディレクター・菱川勢一氏(DRAWING AND MANUAL)は「第18回から新しいタイトルバックになりました。なぜこのタイミングだったかといえば『三方ヶ原の戦い』で家康が学んだことは大きく、転機だと言えることが大河の物語として大きな分岐点になるという考えからでした。実はタイトルバックの制作は監督や役者の方々と細かく意見を交わすようなことはあえてせず、古沢さんの脚本と、時代背景に遺された美術(着物の装飾や絵画など)を参考にしてイメージを膨らませています」と説明。

 続けて、「唯一のコンセプトとして、昨年の2022年に1度ドラマ演出陣全員とミーティングした時に決めた“抽象的に表現する”というものがあります。ドラマを見る方々が想像を膨らませることができる表現を目指す、というものです。タイトルバックというものは悲しい話の時も楽しい話の時も同じ映像がオープニングに流れます。同じ映像なのに毎度違うように感じるように抽象表現を用いています。『石のように見えるものは家臣たちかな』『太陽のような丸いものは家康か、または瀬名かな』など、丸や線で構成したアニメーションにどこか人を投影してしまうような想像を導く映像を心がけてつくっています」と語った。

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