【麒麟がくる】もう道三ロス…「大きな国を作れ」と光秀を諭す

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の第16回が3日に放送された。第16回では、寵愛する2人の息子を高政(伊藤英明)に暗殺された道三(本木雅弘)が美濃の北にある大桑城に入り、いつ内紛が起きてもおかしくない状況に。美濃の国衆たちは高政側につき戦の準備を始めるが、道三と血縁関係にあり長く主従を関係を結んできた明智家は、どちらにつくかで苦悩する。

「信長から目を離すな。大きな国を作るのじゃ」。道三は光秀にそう告げると…(C)NHK
「信長から目を離すな。大きな国を作るのじゃ」。道三は光秀にそう告げると…(C)NHK

“美濃のマムシ”と恐れられた道三、最期の戦いへ

 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の第16回が3日に放送された。第16回では、寵愛する2人の息子を高政(伊藤英明)に暗殺された道三(本木雅弘)が美濃の北にある大桑城に入り、いつ内紛が起きてもおかしくない状況に。美濃の国衆たちは高政側につき戦の準備を始めるが、道三と血縁関係にあり長く主従を関係を結んできた明智家は、どちらにつくかで苦悩する。

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 美濃を二分し、道三最期の戦いとなった長良川の戦いに突入する決戦前夜が描かれた第16回。長良川の戦いは1556年(弘治2年)4月に勃発した斎藤親子の内紛だ。道三は家督を長男・高政に譲ったあとも、その弟の孫四郎と喜平次を可愛がっていたため、高政は廃嫡(家督を取り上げられること)を恐れる。高政は仮病を使って2人の弟を呼び出し暗殺。激怒した道三は大桑城に逃れ、いよいよ美濃を二分する戦いが始まろうとしていた。

 戦を止めようと奔走する光秀(長谷川博己)に対し、道三は「人の上に立つものは正直者でなくてはいけない」と諭す。自身の出自を偽る高政がいずれ国を欺くと考えた道三は「家督を譲る相手を間違えた。間違いは正さねばならない」と出陣を決意する。覚悟を決めた道三は「豊かな大きな国を作れば誰にも手出しされない」「自分は美濃一国で終わったが、信長と組めばやれるかもしれない」と語りかけ、天下統一の夢を光秀に託す。

 「麒麟がくる」公式ツイッター(@nhk_kirin)は、「冷徹な人間にも予定不調和は降りかかる、、親子の情の歯車は完全にズレてしまった、、そこで出来ることの最大限を探る道三、、、つくづく戦国時代の過酷さを体現する父子。。。」と道三役・本木のコメントを紹介した。

 史実上、この長良川の戦いが道三にとって最期の戦いとなる。予告では道三と高政の一騎打ちの様子も流れ、SNSでは次週を待たずに「道三ロス」に陥る視聴者が多数。道三は光秀が仕える美濃守護代で、天才的な軍事力と狡猾な政治力を持ち、美濃のマムシと恐れられた。

次のページへ (2/2) 【画像】「人の上に立つ者は正直者でなくてはならぬ」
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