フジテレビ系で4月20日にスタートするバラエティー番組『私のバカせまい史』の初回収録が行われた。収録後、MCを担当するお笑いタレントのバカリズムとフジテレビ・永島優美アナウンサーが囲み取材に応じた。

　同番組は、研究長扮（ふん）するバカリズムを筆頭とした芸能人が誰も調べたことのないような“せま～い歴史”を紹介するバラエティー番組。過去3回の特番、6回の期間限定レギュラーを経て、毎週木曜21時からのレギュラー番組に昇格した。昨年5月6日に放送された回はギャラクシー賞を受賞。過去、計9回の放送でプレゼンされた“バカせまい史”は18本に及ぶ。

　芸能人たちが膨大な資料や映像と向き合ってプレゼンする同番組。初回収録を終えたバカリズムは「特番と変わらず、それぞれのネタも面白くて、自分のネタも結構うまくいったなと思っています。普通の番組とは消費カロリーも違うんで、心地のいい疲れでした」と充実感をにじませ、永島アナも「研究発表後の皆さんの晴れやかな表情が印象的でした。深夜帯でやっている（ネタの）狭い感じからゴールデンタイムに上がって、どうしても（ネタが）広くなるのかなと思ったんですけど、全然変わらず“バカせまい史”となっていました」と感想を述べた。

　報道陣から「ゴールデンタイムに昇格してレギュラー放送となったお気持ちを教えてください」という質問が上がると、バカリズムは「レギュラーになるのはうれしいですが、ゴールデンタイムになるとは思わなかったので、びっくりですよね。だいぶ冒険というか。深夜でこっそりやっていくタイプの番組だと思っていたので、いまだになぜゴールデンになったの分からない」と笑顔を見せつつ、「その勇気がすごいなと思いました。その懐の深さはうれしいですよね。期待してもらってるんだっていう」と答えていた。

　また、「この番組で準備をするにあたって何が一番大変ですか」と聞かれたバカリズムは「情報を集めながら台本を組み立てていくんですけど、笑いを取りたいというところで情報が使えなかったりするんです。権利関係とか許可関係の問題ですね。めちゃくちゃ面白いのに出しちゃいけないんだとか、直前でダメになってしまったりとか、この情報だけはどうしても出てこないとか、ダメならダメでじゃあどういう落とし所にするのかとか。事実を扱っていくので、皆さん、苦労するんじゃないですかね。自分でもざっくり台本を書いたりするんですけど、まあまあ大変な仕事だと思いますね」と舞台裏を明かしつつ、その苦労を明かしていた。

　さらに報道陣が「ドラマの脚本と比較するとどうですか？」と聞くと、バカリズムは「全く別ですね。、基本は“笑い”なので、そこは共通してるんですが、全く違う種類の大変さだと思いますね。ただ、単独ライブにもプレゼン形式のネタがあるので、どっちかというとネタに近いのかもしれません。ストーリーなんてなくてもいいですから」と笑いながら淡々と語っていた。

　ほかにも、「レギュラー化にあたり、心配事や目標はありますか」と質問にバカリズムは「そもそもはゴールデンという心配ですね。普通はテレビってたくさんの人に見てもらうという広いことをやる場所。でも、その逆を行くわけですから、かなりの挑戦だと思います。まあ、期待と不安ですよね。あと、目標はクオリティーを落とさないようにやっていきたいですね。評判や視聴率よりも、『今回も面白かった』と言えるようにしていくことですね」と率直に語った。永島アナは「心配事は研究発表者とスタッフの体力ですね」と話し、「目標としては、見てくださっている方が笑ってくださるよう、しっかりと助手の仕事をささっと務められるようにやっていきたいと思います」と意気込みを明かした。

　最後にバカリズムは「深夜と変わらないことをもっと狭く面白くやっているので、今まで見ていただいた方にも期待して安心して見ていただけると思います。急にロケコーナーが入ったりはしてないので、それが面白いと思います」とアピールし、永島アナは「とにかくたくさんの人の熱量と汗が詰まった番組ですので、笑って受け止めていただけたらうれしいなと思います」と呼びかけていた。