YMOのアルバムジャケットが金びょうぶに 世界初の試みに、アート収集家も注目

イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)のアメリカ版のファースト・アルバム『Yellow Magic Orchestra』のジャケットをモチーフにした洋金箔のびょうぶ「Electronic Fan Girl」の販売が3日にスタートした。マドンナや、ポリスなどのアートワークも手がけたアーティストの、ルー・ビーチが、1979年に描いたオリエンタルな女性のイラストを用いた金びょうぶは、YMOのファンはもちろん、アート収集家からも注目されている。

お披露目された「Electronic Fan Girl」【写真:ENCOUNT編集部】
お披露目された「Electronic Fan Girl」【写真:ENCOUNT編集部】

2年をかけて商品化

 イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)のアメリカ版のファースト・アルバム『Yellow Magic Orchestra』のジャケットをモチーフにした洋金箔のびょうぶ「Electronic Fan Girl」の販売が3日にスタートした。マドンナや、ポリスなどのアートワークも手がけたアーティストの、ルー・ビーチが、1979年に描いたオリエンタルな女性のイラストを用いた金びょうぶは、YMOのファンはもちろん、アート収集家からも注目されている。

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 企画・販売するのは2021年に設立20周年を迎えた音楽レーベル「U/M/A/A(ユーマ)」。節目を記念した新プロジェクトとして、日本の伝統の美および先端技術NFTと融合させ、テクノの精神を体現したアートピースのシリーズ「TechnoByobu(テクノびょうぶ)」を考案した。制作は、118年の歴史があり、帝国ホテルやイタリアの高級ブランドグッチなどにも洋金箔を使用した製品を卸している歴清社で、約2年をかけて商品化した。

 販売を開始した3日には、東京都内でお披露目会を実施。ユーマの担当者は「テクノを次代に残すために、音楽とアートを結び付けようと思いました。制作では、ルー・ビーチが描いた原本が残っていなかったため、アメリカに現存しているジャケットの中から最も状態が良いものを探すことが大変でした」と苦労した点を明かした。こだわりは「ほおや唇の質感」で何度も色味を調整したそう。技術を提供した歴清社の担当者は「金紙の上にインクジェットを乗せたのは、新しい挑戦でした。世界初の試みから生まれた逸品を楽しんでほしい」と力を込めた。

 サイズは五尺二曲(縦1.5メートル、横1.4メートル)で、50隻の限定販売。NFT証明書(非代替性トークン)付きで、価格は88万円。同シリーズは第2弾以降も計画しているという。

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