日韓合同オーディション番組『青春スター』(ABEMA)から誕生した7人組ボーイズグループn.SSign。日本と韓国で着々とファンを増やし続け、プレデビューミニアルバム『SALTY』の発売が決定。現在はデビュー前にもかかわらず日本単独Zeppツアーの真っ最中だ。今年の2月に行われた日本ファンミーティングの合間に、ENCOUNTでは日本人メンバーでリーダーのカズタに独占取材を敢行。カズタによるn.SSignのメンバー紹介、今回のツアーに込めた思いなどをたっぷりと語ってもらった。（取材・構成＝近藤加奈子）

――プレデビューミニアルバム『SALTY』が発売されます。カズタさん的アルバムの推し曲とポイントは。

「個人的に『BOUNCE!』が1番気に入っています。『BOUNCE!』は踊りながら自然と笑顔になれる明るい楽曲になっていているので、ライブでも絶対に盛り上がれると思うんですよ。なので“推し”と聞かれたらとこの曲かなって。でも、『Beautiful』もめちゃくちゃ良い曲でこっちも捨てがたいんですよね……。セクシーさを感じられて、なおかつ、しなやかなダンスも見どころなので、新しいn.SSignを表現できたのかなと思います。1つのアルバムからいろんなn.SSignの可能性を感じられるし、僕たちの表現の振り幅にぜひ注目して欲しいです。あとリード曲の『SALTY』は指揮棒を使った振り付けに挑戦しているので、MVの方も楽しんでください」

――現在、全国5大都市を駆け巡るZeppツアーが開催されています。日本での初単独ツアーとなりますが、メンバーたちの様子はいかがですか。

「今、僕たちは過去一過酷な練習に取り組んでいる最中（※2月18日に取材）なんですが、今回のツアーを無事完走できたら『このグループは本当にすごい子たちだったんだ』って感じてもらえるようなクオリティーに仕上がっていると思います。まだ公式デビュー前ということでカバー曲が主になってくるんですが、有名なK-POPソングはもちろん日本で人気の楽曲も披露する予定です。これまでやったことないアーティストさんのカバーもやらせていただくので、楽しみにしていてくださいね！」

――ちなみにその“過酷さ”というのは。

「これまで出演したイベントでは他のアーティストさんも一緒だったので途中で休憩するタイミングもあったんです。けど、今回は本当に僕たちだけで完成させなければいけないので、単純に休む時間がない（笑）。ずっと舞台の上に立ち続ける予定なので、体力面での過酷さですね。披露する曲数も多いと思いますし、僕に関してはライブ中、休む箇所が1つもないんです。でも、僕もずっとステージでパフォーマンスしたかったので、代表の方が選んでくれたときは『ありがとうございます！』って感謝の気持ちでいっぱいでした。けど、このツアーをやり遂げれば正式デビューした後、どんなつらいことが起きても平気なはず。今は修行期間みたいな感じです」

――ENCOUNT初登場ということで、リーダーのカズタさんから見たメンバー紹介をお願いします。

「ヒョンは身長が一番高くてルックスもかっこいいんですけど、中身はめちゃくちゃかわいくていつも甘えん坊。猫っぽくていつもくっついてくるんですよ。『膝枕して～』とよく言ってくるんですが、みんな嫌がるので最後は諦めています（笑）。

　ドハは歌が上手。僕がリーダーなんですが、ドハがいつも計画を立ててくれるし、助けられることが多いです。n.SSignで誰をリーダーにするべきか聞かれたとき、僕は真っ先にドハの名前を出しました。そのくらいしっかりしている子です。

　ジュニョクは『青春スター』でも同じチームで何度もやってきた仲ですが、とにかくパワーがすごい！　彼はヒョンと違って自由気ままな猫ですね。近寄ってこないし、いつも1人で動いて勝手にどっか行っちゃう。でも、たまに触ると喜びます（笑）。

　ソンユンもしっかり者です。さっき言ったドハとソンユンが中心になって仕切ってくれることが多くて僕はリーダーですが、韓国で活動しているとたまに言葉の壁にぶつかることもあるんです。そういうときはよくソンユンが助けてくれます。あとイケメンすぎ！　

　ハンジュンは何をやっても天才。ダンスも歌も演技も上手です。実は最近みんな演技も習っているんですが、ハンジュンは愛嬌もすごいなと思います。部屋が同じなんですけどたまに可愛すぎてムカつきます。

　ヒウォンはMCが上手だし、頭も良い。だから分からないことがあれば必ずヒウォンに聞きます。最近、携帯変えたんですけど、移動の仕方が分からなくて全部ヒウォンから教えてもらいました。何かあるとすぐ『ヒウォン～』って呼んじゃいます」

――カズタさんの強みは？

「よくファンの方に褒めてもらえるのは、センターに立ったときの華やかさですかね。僕がセンターにいるとバランスがよく見えると言ってもらえるんです。って僕のファンの方だからそう言ってくださるのかもしれないんですが（笑）。今はリーダーとして前に出たり、センターに立つことも多いので、そういう部分を好意的に見てくれているのは嬉しいです。あと、パフォーマンスで僕がセンターじゃないときはメンバーを引き立てられるように抑えることもできるので、存在感を使い分けられるのは強みなのかなと思います。何よりn.SSignはみんな上手だから全員にちゃんとスポットを浴びてもらいたい。だから出るときは出る！　引くときは引く！　を大切にしています」

――メンバーのなかで1番LINEするのは？

「毎日一緒に過ごしているから連絡ってあんま取り合わないんですよね。でも、ヒウォンがよくYouTubeやインスタグラムで面白い動画を見つけてきてそれを僕に送ってくれます。『ヒョン（お兄さん）これ見て?』って。可愛いくないですか？」

――今年はメンバー同士でバレンタインにチョコを送り合いましたか。

「してないですね。今年のバレンタインデー辺りはスケジュール的に『さっぽろ雪まつりK-POP FESTIVAL』が終わってすぐに済州島に向かったので、毎日忙しくてメンバーにチョコを渡す余裕はなかったです。1日に飛行機を3回も乗って本当に良い経験でした」

――そんな多忙なカズタさんの活動を支えるパワーの源は。

「ファンの皆さんです。練習だけだときついなと思うこともあるんですが、こうやってコンサートやファンミーティングでファンの方に会う度にものすごいパワーをもらっています。だから会えたときは1人1人の目をしっかり見てあいさつしたいし、常に『会いに来てくれてありがとう』って気持ちを込めています。ファンの皆さんの存在が本当にありがたいです」

□カズタ　1997年12月31日、沖縄県宜野湾市出身。2022年に開催された日韓合同オーディション番組『青春スター』（ABEMA）で披露した圧倒的なパフォーマンスで審査員たちをうならせ、話題を集める。見事デビューを勝ち取り、7人組ボーイズグループn.SSignの唯一の日本人メンバーにしてグループのリーダーに抜擢。歌もダンスもマルチにこなせるオールラウンダーで、番組でのキャッチコピーは“セクシーパワーダンサー”。現在、『“n.SSign 1st Zepp Tour “net of Star Sign”』を開催中。