愛された笑瓶さんへの追悼続々 加藤浩次「若手の頃に声をかけてくれたことが忘れられない
落語家でタレントの笑福亭笑瓶(しょうふくてい・しょうへい)さん(本名・渡士洋=とし・ひろし)さんが22日午前、急性大動脈解離のため、66歳で死去した。衝撃は大きく、共演者らが続々と追悼コメントを発表している。
32年共演の森本毅郎アナ「笑顔と真顔の使い分けの絶妙の人」
落語家でタレントの笑福亭笑瓶(しょうふくてい・しょうへい)さん(本名・渡士洋=とし・ひろし)さんが22日午前、急性大動脈解離のため、66歳で死去した。衝撃は大きく、共演者らが続々と追悼コメントを発表している。
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訃報から一夜明けた23日、お笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次は、自身がMCを務める日本テレビ系『スッキリ』(月~金曜午前8時)で、笑瓶さんとのエピソードを明かした。
「僕が若手の頃、家の近所を歩いていたら車が止まったんです。(車の)窓が開いたら笑瓶さんで、『おっ、加藤。何しとんのや』と、普通に声を掛けてくれたんです。本当に(自分より)上にいる人なのに、車を寄せてくれて。で、僕は『笑瓶さんは、徘徊されているんですか』と言ったら、『仕事や~』としっかり突っ込んでくれました。そのエピソードが忘れられなくて、僕はそこから、若手の人に声を掛けてあげられるだけあげようと思いました」
フリーの森本毅郎アナウンサーはこの日、パーソナリティーを務めるTBSラジオ『森本毅郎スタンバイ!』(月~金曜午前6時30分)に出演し、BS-TBS『噂の!東京マガジン』で長く共演した笑瓶さんを追悼した。番組冒頭、「32年あまり番組で一緒に仕事していた笑福亭笑瓶さんが亡くなりました。びっくりしました。我々仲間を残して先に逝ってしまったなということなんですが、66歳の若さで」と伝え、「お笑いの世界の人ですけれど、社会性のあるテーマに取り組んで真剣だったですね。極めてジャーナリスティックな才能っていうものも発揮して。笑顔と真顔の使い分けの絶妙の人だったと思います。涙っぽい人情家という側面もありました」などと話した。
同じく『噂の!東京マガジン』で共演してきたお笑いコンビ・Take2の深沢邦之は自身のインスタグラムを更新し、笑瓶さんを含めて共演者で楽しく踊る動画もアップ。その上で思いをつづった。
「大好きな先輩 笑福亭笑瓶さんが 天に召されました 突然の訃報 言葉を失い 理解ができない 『笑瓶さん』 と言葉にするだけで 心が崩れる 立ち上がれない めちゃくちゃ 人の事を思う方でした 常に気遣い 言葉を掛けてくれる 笑いには厳しく 馬鹿なこともキチンとやる でも基本的に めちゃくちゃ優しい どれだけの言葉に 救われて来ただろうか いくら感謝しても足りません 笑瓶さんが大切にしていたもの これからも大切にしていきたい もちろん BS-TBS 噂の東京マガジンを始め 笑瓶さんが愛して来たもの全て ご冥福をお祈りします」
大阪出身の笑瓶さんは、1980年に大阪芸術大を卒業後、5歳上の落語家・笑福亭鶴瓶さんに師事した。芸能界への憧れを抱くも手立てがなく、あきらめかけていた時、ラジオ大阪『鶴瓶・新野のぬかるみの世界』(89年10月まで放送)を聴き、「相談に乗ってもらいたい」と思って同局へ直行。その際の出待ちから1年半もの間、「お願い」をし続けて弟子入りを許された。その経緯も踏まえ、鶴瓶は22日夜に「師弟関係を結んだのは僕が29歳で笑瓶が24歳。師弟関係というよりも、信頼のおける親友のようでした。一番僕のそばにいて、全ての事に気のつく男ですごく彼がいて助かりました。僕より先に逝くとは思いませんでした。すごくええ顔して旅立って行きました。最期に顔見れてよかったです。お疲れ様でした」とコメントした。