東出昌大、主演映画の舞台あいさつで涙 実在の人物を熱演「役者冥利に尽きる」
俳優の東出昌大が14日、都内で行われた映画『Winny』先行上映会の舞台あいさつに登壇した。サプライズに思わず涙する場面も見られた。
映画『Winny』先行上映会の舞台あいさつに登壇
俳優の東出昌大が14日、都内で行われた映画『Winny』先行上映会の舞台あいさつに登壇した。サプライズに思わず涙する場面も見られた。
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東出昌大と三浦貴大がW主演を務める同作は、実際に起きたファイル共有ソフト「Winny」をめぐる事件の映画化で、3月10日に公開される。この日の舞台あいさつには東出、三浦、渡辺いっけい、吹越満、松本優作監督が登壇し、公開を控えた作品への思いを語った。
東出はWinnyの開発者・金子勇氏を熱演。実在する人物を演じるにあたり、資料調査や周辺取材を念入りに行ったそうで、「金子勇さんを知ってもらいたい一心でお芝居をしていました」と振り返った。さらに、撮影現場で金子氏の実姉からその役作りを絶賛されたことをMCから明かされると、東出は「撮影現場で(実姉が)『勇ちゃんがいる』とおっしゃったときは、役者冥利に尽きる言葉だなと思って……。兜の緒を締めてこの作品に全身で没入していこうと思った」とこの作品にかける思いを口にした。
イベント終盤には金子氏の実姉からの手紙が読み上げられるサプライズも。今年で金子氏の没後10年を迎えるが、「弟と再会することはできませんでしたが、弟が生き返ったようで思わず涙が出そうでした」と言葉を送られると、目を真っ赤にして感極まった東出。「お手紙をいただけるなんて思っていなかったので……」と言葉を詰まらせ、「ありがとうございます」と深々と頭を下げていた。
締めのあいさつを求められた東出は「人の生き方で、なにに命を賭すかは一筋縄ではいかないし、簡単に説明できないから1本の映画にしたりする」と切り出し、「(事件の裁判にかかった)7年の月日の熱量と信念を受け取って、映画に焼きつけたいと思って、焼きついたと思っています」と胸を張った。