三代目JSB・NAOTOが激白、世界初のダンスプロリーグ『D.LEAGUE』の未来と課題

EXILE/三代目 J SOUL BROTHERSのパフォーマー・EXILE NAOTO(以下、NAOTO)が昨年10月に行われた第一生命 D.LEAGUE 22-23開幕戦に解説者として登場。自身もアンダーグラウンド時代から現在に至るまで長年ダンスを極め続けてきたNAOTOにENCOUNTでは開幕戦直後、彼の楽屋で独占インタビューを実施。ダンサー目線で捉えた今シーズンのD.LEAGUE、そして多くのファンが待ち望むなか、ついにカムバックを果たす三代目 J SOUL BROTHERSの活動について語ってもらった。

インタビューに応じたNAOTO
インタビューに応じたNAOTO

EXILE NAOTO独占インタビュー D.LEAGUE 22-23開幕戦に解説者として登場

 EXILE/三代目 J SOUL BROTHERSのパフォーマー・EXILE NAOTO(以下、NAOTO)が昨年10月に行われた第一生命 D.LEAGUE 22-23開幕戦に解説者として登場。自身もアンダーグラウンド時代から現在に至るまで長年ダンスを極め続けてきたNAOTOにENCOUNTでは開幕戦直後、彼の楽屋で独占インタビューを実施。ダンサー目線で捉えた今シーズンのD.LEAGUE、そして多くのファンが待ち望むなか、ついにカムバックを果たす三代目 J SOUL BROTHERSの活動について語ってもらった。(取材・構成=近藤加奈子)

――NAOTOさんが今シーズン注目しているチームはどこですか。

「個人的にはジャンルの幅が広いSEPTENI RAPTURES やKADOKAWA DREAMSが好きだったんです。でも、今シーズンから参加したチームのValuence INFINITIESも気になっていますし、前シーズンから参加したLIFULL ALT-RHYTHMのパフォーマンスも素晴らしかった。開幕戦をこの目で見届けましたが、今回は新しいチームと昔からいるチームのバランスがちょうど良かったと思います」

――今シーズンが開幕したのを見届けてこれまでのD.LEAGUEとイメージは変わりましたか。

「そうですね。今回から全チーム総当たり戦となるLEAGUE方式での戦いに変わったので、単純に見やすくなりましたよね。1回1回で勝負が完結する感じが気持ち良くて毎回観るのが楽しみです」

――今回のD.LEAGUEで楽しみにしているポイントは。

「会場で行われるバトルはもちろん、Dリーガー一人一人がSNSなどを駆使しながらD.LEAGUEを広めようとしている動きがいいと思います。やっぱりD.LEAGUEを盛り上げるにはファンを増やしていくことが大事だから、そうした個人活動に力を入れるのもDリーガーの重要なミッションだと思うんです。今シーズンは特にDリーガーからD.LEAGUEの認知度をもっと高めていこうとする熱意がすごく感じられるので、どこまで熱狂を巻き起こせるのか楽しみです」

――たしかにD.LEAGUEを知ってもらう手段としてSNSは1番手軽なツールですよね。

「ダンサーは知ってもらうことがまず大事だと思うんです。認知されたらDリーガーのダンスって間違いなく人々を魅了できるので。みんなその素晴らしさを知らないだけなんです。それにこんなにも大勢のDリーガーが参加して一生懸命になっているってことは、もうそれだけでエンターテインメントとして正解だと思っています」

ダンスブームによって間違いなく日本人のダンスに対する距離が縮まった

――D.LEAGUEにはどんなことを期待していますか?

「世界初のダンスのプロリーグなので、子どもたちがプロの野球選手やサッカー選手を夢見るのと同じようにD.LEAGUEも認知されたらいいなと思います。あと、どのチームのサポーターとして応援しているとか、Dリーガー以外の人たちも高い熱量を持って参加し、楽しんでもらいたい。D.LEAGUEだけでその場の会話が持ちきりになるくらい大きくなってほしいです」

――近年はK-POP系ダンスが人気だったり、キャッチーな振り付けの動画がTikTokでバズったりと、日本のダンス界も著しい進化を遂げています。多様化するダンスシーンについてNAOTOさんはどのようにお考えですか?

「僕がダンスを始めたばかりの頃はそもそもかっこいいとされているダンスのジャンルがすごく少なかったんです。言うなれば選択肢がほぼなかった。そう考えると近年はダンスジャンルの幅もめちゃくちゃ広がりましたよね。でも、そうしたブームによって間違いなく日本人のダンスに対する距離が縮まったと思います。TikTokとかSNSで流行りのダンスを載せることに抵抗が少ない人が増えたのもうれしい出来事ですよね。それに今は多方面に対して振付の与える影響力が大きい。昔よりもダンスの力を感じる場面も多くなったので、そこはパフォーマー冥利(みょうり)に尽きます」

――逆に日本のダンスシーンにおける今後の課題は何だと思いますか?

「難しいけど面白い質問です(笑)。今はいろんなダンスを選べる時代ですが、だからこそダンサーとして自分がどのジャンルを選択し、どういうものを届けていくのか。そういった自分の軸をブレないように見極める力が重要になってくると思います。今は選択肢が多いからこそ時代に合わせたくなっちゃうのも分かります。でも、そうすることで自分のなかに迷いが生まれる可能性も出てくると思うんです。やっぱり自分が表現したいことは忘れちゃいけない。いろんなダンスをうまく吸収しつつもダンサーとしての軸はしっかり持つべきですよね」

――あんまりキョロキョロし過ぎちゃダメだよ、と。

「そうです! 自分の軸をしっかり持ってそのなかで新しい可能性を広げていくのはいいと思うのですが、軸ごとブレちゃうと本末転倒になってしまうので。そこはダンスが多様化している今の時代だからこそ気をつけるべきことなのかなと思います」

三代目JSBが再始動「め~ちゃくちゃ気合入っています」

――NAOTOさんは二代目 J Soul Brothersに加入してアーティストデビューされました。もし二代目のメンバーに選ばれてなくてもダンサーは続けていたと思いますか。

「ダンス自体は続けていると思います。ただ正直この年齢でプロダンサーになっているかは分からないです。そもそもダンスをやめる、やめないの境目はどこかという話なんですが…(笑)」

――昔だとダンス一本で食べていくのは今よりも難しいイメージです。

「そうですね。ダンス一本でやっていた当時の僕ですらそう思っていました。二代目 J Soul Brothersに加入していなかったらプロダンサーの道でずっと食べていくって考え方はなかったかもしれない。だからこそ出会いに感謝です」

――2023年は三代目 J SOUL BROTHERSも再始動します。久しぶりとなるグループ活動の復活を楽しみにしているファンも非常に多いです。

「今年はシングル『STARS』をリリースしたり、約9年ぶりのアリーナツアーを開催したりとファンの方にとってはハッピーなニュースがたくさんあります。もちろんこれだけじゃないですし、着々と準備中です(笑)。あと2022年は三代目 J SOUL BROTHERSとして別に活動を休止していたというわけじゃなくて、たまたま1年間僕らの活動が空いただけなんですよね。久々にカムバックするという形ではありますが。でも、今年は以前よりも近い距離でファンの方に会えそうなのでめ~ちゃくちゃ気合入っています。本当に盛りだくさんの年になると思うので、ファンの皆さんも期待していてください!」

□EXILE NAOTO(エグザイル ナオト)1983年8月30日、埼玉県出身。2007年に二代目 J Soul Brothersにパフォーマーとして加入し、09年にEXILEに加入。10年にEXILEの活動と並行しながら三代目 J SOUL BROTHERSのリーダー兼パフォーマーとして活動を開始。16年にヒップホップユニット・HONEST BOYZ(R)のメンバーとなる。高いダンススキルが評価されている一方で、俳優・デザイナーとしても才能を発揮しており、アパレルブランド『STUDIO SEVEN』を手掛けている。

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