YOSHIKI「国立国際医療研究センター」に1000万円寄付 医療崩壊を憂慮「少しでも力になれば」
ロックバンド「X JAPAN」のYOSHIKIが21日、「国立国際医療研究センター」に1000万円の寄付を行ったことを発表した。YOSHIKIは「いま僕らが一番サポートしなければならないのは、こうしている間にも新型コロナウイルスの患者さんの治療に当たっている医療に従事する人たちだと思います。少しでも力になればと思いました」とコメントしている。
「いま僕らが一番サポートしなければならないのは、新型コロナウイルスの患者さんの治療に当たっている医療従事者」
ロックバンド「X JAPAN」のYOSHIKIが21日、「国立国際医療研究センター」に1000万円の寄付を行ったことを発表した。YOSHIKIは「いま僕らが一番サポートしなければならないのは、こうしている間にも新型コロナウイルスの患者さんの治療に当たっている医療に従事する人たちだと思います。少しでも力になればと思いました」とコメントしている。
今回の寄付は、YOSHIKI自身が運営する米国非営利公益法人「YOSHIKI FOUNDATION AMERICA」を通じて行ったもの。同センターは、 新型コロナウイルスを含む感染症や免疫疾患などを研究する日本政府管轄の医療機関。組織内の「センター病院」は、 ナショナルセンターとしては唯一の総合病院で、特定感染症に関しても日本で最大の病床数を確保している。
YOSHIKIは日本で緊急事態宣言が発令される前から、SNSを通じて感染者対策の重要性を呼びかけていた。日本国内の医療崩壊寸前の状況を憂慮し、最前線で闘う医療従事者たちへのサポートとして今回の寄付を実施したようだ。
寄付に際するYOSHIKIのコメントは以下の通り。
「自分の住む米国では新型コロナウイルスによる死者が4万人を超えてしまいました。残念ながら、日本でも感染が広がっていると聞きました。未だ収束の兆しが見えないなか、自分自身も含め、自分の生きるエンターテインメント業界、そしてあらゆる業界の方々が経済的にも精神的にも苦しんでいます。心が痛いです。
ただ、 いま僕らが一番サポートしなければならないのは、こうしている間にも新型コロナウイルスの患者さんの治療に当たっている医療に従事する人たちだと思います。少しでも力になればと思い、 寄付をさせていただきました。
いま、苦悩に耐えながら自粛をしているみなさん一人一人の思いやその行動は、自分がさせていただいた寄付の何百倍、何千倍も、医療機関の人たちへの力になっていることを、自分も含めて再認識できればと思っています。
そして、 音楽家としてもみなさんの心の支えになれるように努力したいと思います」
「国立国際医療研究センター」からの今回の寄付に対するコメントは以下の通り。
「当センターは、医療・研究・教育・国際協力の分野において、わが国と世界の人々の健康と福祉の増進に貢献するという理念があり、ミッションの一つとして感染症その他の疾患の本態解明、実態把握並びに高度先駆的及び標準的予防、診断、治療法を開発し、臨床現場への応用のための医薬品及び医療機器の開発の推進がございます。まさに、これまでYOSHIKI様が支援してきた内容に合致しているのではないかと考えます。今日の日本の危機的状況の中、職員一丸となってこの難局を打破すべく、これまでもそしてこれからも奮闘してまいります」
YOSHIKIの新型コロナウイルスに関する寄付は、今回が初めてではない。先月、米国での食糧難パニックの沈静化支援のため、ロサンゼルスの「Meal on Wheels」に2万4000ドル(約250万円)、そして、公演中止の影響を受けた世界中のミュージシャンや音楽業界で働く人達を支援するために、 グラミー賞の主催で知られるレコーディング・アカデミーとその関連慈善財団MusiCaresが設立した「COVID-19救済基金」に10万ドル(約1000万円)を寄付している。
また、新型コロナウイルス関連のみならず、国内では、東日本大震災や熊本地震、昨年日本を襲った大型台風などの災害への寄付を実施。海外においては、米国のハリケーンハービーや、 オーストラリアの森林火災に対する寄付など、世界各地へ向け積極的な援助活動を行い、さらに「メイク・ア・ウィッシュ財団」、米グラミーファウンデーションや小児がんの子供たちを支援する米パブラブファウンデーションなどへの継続的な支援も行っている。