俳優の中村倫也が5月19日に公開される映画『宇宙人のあいつ』で主演を務めることが19日に分かった。併せて、伊藤沙莉、柄本時生、お笑いコンビ・バナナマンの日村勇紀の出演が発表された。

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　本作は、23年間も真田家の4兄妹（きょうだい）の次男・日出男として家族になりすましてきた宇宙人（中村）が、地球を離れるまでの残された3日間の中で、人間としてやり残したことに奮闘する“家族になりたかった男”が織りなすエイリアンコメディー。監督・脚本は、『ヒノマルソウル～舞台裏の英雄たち～』『ステップ』の飯塚健が手掛け、完全オリジナル作品となる。

　訳あり宇宙人の「日出男」を演じることになった中村は、「スペイスィーなファミリーの、クレイジーな高知ィの映画が完成しました。一体これはなんというジャンルなのか……」と本作の世界観に衝撃を受けつつも、「非常に宣伝が難しい作品ですが、とりあえず土星人と牛タンが出てきます。昔からの繋（つな）がりと、新しく生まれた繋がりと。今、確かに“ここ”にある繋がりを再確認できる映画かなと思います。軽い気持ちで、なんとなくのノリで！　ぜひ見に来てください」と呼びかけた。

　しっかり者の長女・想乃役を演じる伊藤は、「毎回安心感と緊張感のブレンドでイン前は腹痛と戦い目がバキバキになるのですが相変わらずな顔ぶれと相変わらずな会話をしているうちにどんどんとほぐれていきました。2人のお兄ちゃんと1人の弟との短いけど楽しかった生活を時々ふと思い出します。飯塚作品のファンの方は見たらおかえり飯塚健と言いたくなるでしょうし初めての方はなんじゃこりゃ!!!　となるでしょう。笑って、グッとあたたかくなっていただけたらうれしいです」と語った。

　真田家の親代わりの長男・夢二役の日村は、「この映画は兄妹がたくさん笑いながら、泣きながら、怒りながら、グチャグチャの作品です。多くの方に、他では見れない変な中村倫也を見てほしいです。僕は長男、夢二という男で、感情むき出しの熱い男でした。なので、演じていて毎回疲れましたね。でもキャストの皆さんと本当に仲良くなれたのはうれしかったし、撮影期間は本当に弟や妹に見えていました」と、昨年3月～4月にかけて高知にてオールロケが行われた撮影を懐かしんだ。

　頼りない三男・詩文役の柄本は「撮影は程よい緊張感のある現場で、楽しく現場に居させていただきました。ありがとうございました」とコメント。

　飯塚監督は「4年ほど前、倫也くんと沙莉ちゃんと交わした約束がある。オリジナルで、一緒に映画をつくろうという約束。そこにドラマでご一緒したことがある日村さんと、焼肉屋で何度か顔を合わせたことがある時生くんが加わってくれました」と制作のきっかけを明かした。

　続けて、「そういう絆の企画なので、絆の話を書きました。オリジナルをつくらせていただく時だけ入れる、スイッチを入れて。界隈（かいわい）では、そのスイッチは『ノリと無駄』と呼ばれています。ですので、難しいことは何一つない映画ができました。ピストルも余命も犬も出てきませんが、土星人は出てきます。鰻とジャガイモも出てきます。どんな映画だよ！　そう笑っていただけたら幸いでございます」とアピールした。