女優の上白石萌歌が5日、都内で実施された木曜ドラマ『警視庁アウトサイダー』（テレビ朝日系、5日午後9時）の取材会に出席した。初の刑事役挑戦や役どころについて語った。

　本作は、人気ミステリー作家・加藤実秋の同名小説を原作とする新感覚の刑事ドラマ。“見た目が極道の元マル暴オヤジ刑事”の架川英児（西島秀俊）、“一見さわやかなのに秘密をひた隠すエース刑事”の蓮見光輔（濱田岳）、“安定した就職先として警察を選んだやる気ナシ新米刑事”の水木直央（上白石）のトリオが巨悪に立ち向かう様を描く。

「私は、私自身初めての刑事役」という上白石。「台本に出てくる刑事用語が結構分からないことが多くて。『仏』とか『マルタイ』とか。現場に入る前に、全部一通り調べて現場に入った。最初は、やる気がない刑事なので、『そんなことも分からないのか？』みたいな行動もする。私はあまり刑事モノだと身構えずに、ある意味、刑事モノを初めて見る若い世代の方にもわかるような、その方と同じ疑問を持っているような、視聴者的な視線でいられると良いなと思っています」と説明。自身の役柄にからめて「自由で型破りな感じはある。あまりとらわれずにやろうと思います」と意気込んだ。

　物怖じせずに発言する水木について「普段はあまり言いたいことをズバズバ言えないタイプなので、この役をやっているとすごく気持ちがいい」とニッコリ。「私の役は、元演劇部であることを誇りに思っている。いろんなところで演じたり、急に芝居がかったりする」と解説した。

　今回の上白石について、主演の西島が「結構コメディエンヌ。面白いシーンが多い役。『（芝居は）どう来るのかな？』と思っていたら、本当に剛速球のすごいギャグが飛んでくる。珍しく（濱田）岳君もけっこう笑っている」と言えば、濱田も「あれだけピュアに、よどみなくギャグを投げられるとよけようがない。ただただ食らうしかない。新たなレベルに引っ張りあげていただいているようで、とても勉強になっています」と笑った。

　それを聞いて上白石も「私もこういう役は初めて。おふたりがどんなときもどっしりと構えてくださる。安心してこけられるというか、何をやっても優しく2人が受けて、返してくださる。すごく楽しくお芝居させてもらっている。心強いです」と頭を下げた。

　会見には出演者の主演の西島、濱田、ゲストとして占い師のゲッターズ飯田も出席。ゲッターズ飯田は、出演者3人の2023年の運勢などを占い、会場を盛り上げた。