高橋ヒロム、LEONAから「藤波辰爾を感じることはできなかった」 “独り立ち”勧める

LEONAが新日本プロレスジュニアのトップ・高橋ヒロムと一騎打ち。善戦したものの、11分53秒、片エビ固めで敗れた。

高橋ヒロムの右足にダイビングニーを突き刺したLEONA【写真:山口比佐夫】
高橋ヒロムの右足にダイビングニーを突き刺したLEONA【写真:山口比佐夫】

藤波辰爾デビュー50周年大会

「TATSUMI FUJINAMI 50th ANNIVERSARY THE NEVER GIVE UP TOUR FINAL」(12月1日、東京・国立代々木競技場第二体育館)第3試合、30本一本勝負

 LEONAが新日本プロレスジュニアのトップ・高橋ヒロムと一騎打ち。善戦したものの、11分53秒、片エビ固めで敗れた。

 父・辰爾のデビュー50周年大会。気合の入るLEONAは黒タイツ姿。エルボー連打で襲い掛かる。だが、ヒロムに場外に出されると、フェンス送りからブレーンバスターをくらってもん絶。劣勢が続く。

 反撃ののろしはドラゴンスクリュー。さらにドロップキックと畳みかける。場内の拍手に押され、急降下ニーから足4の字固めに入った。ヒロムにロープに逃げられると、ダブルアームスープレックス。持てる力を出して、ヒロムを追い込んだ。

 10分手前、ヒロムのカウンターラリアートが命中。さらに逆エビ固めに苦悶(くもん)の表情を浮かべる。逆さ押さえ込み、首固めとドラゴン殺法で粘りを見せたが、最後はビクトリーロイヤルに顔面を砕かれた。

 2012年4月の後楽園ホール大会で、父にプロレス入りを直訴すると、両親に猛反対された。昭和のようにゴールデンタイムで中継があるわけではない。プロレス以外の道に進む選択肢もあったが、今では「やらせてよかった」と父は言う。プロレスを通じて、さまざまな経験を積んでいる。

 来年にはデビュー10周年を迎える。「新日本に触れて、高橋ヒロムに触れて、完膚なきまでに負けた。悔しいです。でも、血の中にある新日本への憧れと思いがあるから……。追いかけます。そして、追い抜きます」とLEONAは言った。

 一方、必殺技のTIME BOMBを出すことなく、快勝したヒロムは「残念ながらLEONA選手からは藤波辰爾を感じることはできませんでした。でも、LEONA選手、それでいいと思います。唯一無二のプロレスラーを目指してください。1人になってみたらどうですか。唯一無二のレスラーになったらまた試合しましょう」と言葉を残した。

 飛龍のDNAを継承する29歳・LEONAはこの経験をどう生かすのか。

次のページへ (2/2) 【写真】伝家の宝刀ドラゴンスクリューを発射したLEONA…高橋ヒロムの牙城に挑んだ
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