GT-R盗難多発に怒り「許せない」 免許取りたての頃の夢をようやく叶えたオーナーの心中
免許取りたての頃の夢の1台を、子育てが落ち着いたタイミングでゲット――。今では中学2年生の息子と一緒に、極上のカスタムを楽しむ40代オーナーがいる。R35kenkenkenさんの愛車、KUHLレーシングが手がけたコンプリートカーのR35GT-R(2008年式)は、イベント会場でひと際目を引く珠玉の1台だ。
KUHLレーシングのR35GT-Rを極上カスタム…走りと“魅せる”両立を追求
免許取りたての頃の夢の1台を、子育てが落ち着いたタイミングでゲット――。今では中学2年生の息子と一緒に、極上のカスタムを楽しむ40代オーナーがいる。R35kenkenkenさんの愛車、KUHLレーシングが手がけたコンプリートカーのR35GT-R(2008年式)は、イベント会場でひと際目を引く珠玉の1台だ。
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「他の人とかぶらない。これがコンセプトです。個性を出すために、息子と一緒に話し合って、仕上げてきたんです」
5年前に手に入れた逸品。ボンネットのデザインは唯一無二だ。ROHANのグラインダー・ボンネットで、「世界に1つです」と胸を張る。ホイールは、人気の総合カスタムメーカー「KUHL」のオリジナル品で、実はリムの部分をよく見ると、右が黒・左がブロンズで、アシンメトリーの色合いだ。オーバーフェンダーに、ルーフもカーボンに変え、エンジンも吸気・排気系をブラッシュアップ。エアロは、VARISのカーボン スワンネックウイングだ。それに、レカロのシートで、走りを追求している。気になるカスタム費用は「GT-Rを1台買うぐらいの値段感ですね」という。
もともとスポーツカーが好きで、若い頃はランエボを駆った。子どもが生まれ、一度は手放した。家族用でヴェルファイアに乗っていたが、「ずっと寂しかったんです」。免許を取った頃は、ちょうどR32GT-Rの全盛期。だが、当時は学生でとてもとても車を買うことはできなかった。「当時はバブル期で、社会人の友人はR32GT-Rを持っていて。乗せてもらった時に、アテーサというやつですよね、お尻が滑っても補正してくれるすごさ、それにツインターボの速さ、ものすごく印象に残っていたんです。どうしてもGT-Rに乗りたかったんです」。あの頃の感触や感覚は絶対に忘れることはなかった。
中2の息子と「将来、一緒に走るのが夢ですね」
子どもが大きくなり、経済的な余裕も出てきたことで、思い切って、GT-Rを買うことを決めた。「せっかくなら」と、理想のカスタムを続けている。最近は「走りも大事ですが、イベントなどで“魅せる”ことを両立したいので、最近エアサスを入れました。メリットがあって、コンビニなどに入る時に底を擦るなどの故障を回避でき、立体駐車場にも入れるようになったんです。エアサスを導入しても、どうサーキットで走れるかが今後のテーマになってきます」とのことだ。
実は憧れの車種はもう1台持っている。最近手に入れた2020年式の真っ赤なR35GT-Rだ。「カスタムはKUHLさんなので、KUHLっぽくなっています」。2台の愛車で、息子とツーリングを楽しみ、カスタムに没頭。将来の夢が膨らんでおり、「息子はあと4年ほどで免許が取れる年齢になります。将来、一緒に走るのが夢ですね」。息子もクルマ好きで、近い将来の親子ツーリングに思いをはせている。
日産スカイラインGT-Rシリーズは、国内の国産スポーツカーブームに加え、海外コレクターの注目の的になっており、コロナ禍も相まって高騰化が続いている。「日本人が作った車が海外の人たちに好まれるのはうれしい反面、海外に流出して個体が少なくなってしまうのは寂しさを感じています」と率直な思いを口にする。それに、近年は社会問題になりつつあるGT-R盗難の多発にも心を痛めている。「盗難は許せないです。苦労して手に入れて大事に乗っている人はいっぱいいます。楽して手に入れちゃダメです」。だからこそ、大事に大事に乗っていくつもりだ。