【舞いあがれ!】高杉真宙、福原遥は「堂々たる座長感」 撮影シーンで気まずかったことも告白

俳優の高杉真宙が、主人公・岩倉舞(福原遥)の大学の先輩・刈谷博文役で出演するNHKの連続テレビ小説「舞いあがれ!」(毎週月~土曜、午前8時)について出演が決まった際の感想や役の印象、作品に参加しての思いなどを語った。

刈谷博文を演じる高杉真宙【写真:(C)NHK】
刈谷博文を演じる高杉真宙【写真:(C)NHK】

人力飛行機「スワン号」の設計担当・刈谷博文を熱演

 俳優の高杉真宙が、主人公・岩倉舞(福原遥)の大学の先輩・刈谷博文役で出演するNHKの連続テレビ小説「舞いあがれ!」(毎週月~土曜、午前8時)について出演が決まった際の感想や役の印象、作品に参加しての思いなどを語った。

「朝ドラにはずっと出たかったのですが、なかなか機会が得られなくて。オーディションを受けたことも、もちろんあります。今回はありがたいことにオファーをいただきました。やっときた!やっと出られる! という感じでした。ドキドキして衣装合わせに行き、監督やスタッフの皆さんとお会いして『楽しく撮影している方たちなんだろうな』という印象を受けましたね。そういう現場で撮影すること、一緒に作品を作れるということが本当に楽しみでした。ヒロインの福原遥さんとご一緒するのは2回目です。以前に映画で共演したときにはガラッと空気を変える弾けたお芝居をされていて『これはすごいな』と思ったので、今回はどんなふうに世界を切り取って撮影されるんだろうというワクワク感の中で参加させていただきました」

 演じる刈谷博文は浪速大学の人力飛行機サークル「なにわバードマン」で人力飛行機「スワン号」の設計を担当。福岡出身の大学3回生。2年連続で設計を担当しており「なにわの天才」と呼ばれている設定。

「刈谷は、今まであまり演じたことのないような役。ちょっと神経質そうで、でもちゃんと熱意のある人物で、演じていてすごく楽しいです。ロマンチストな部分もあって、そこがまた『変な人』でいいなと(笑)。仲間を大事にしていて、部員みんなで人力飛行機を作ることに重きを置いています。仲間がケガしないように最善を尽くす、その重荷を背負うのが設計担当者です。もう少しうまく話せたら、いい先輩だと思うんですけどね(笑)」

 高杉と同じ福岡出身という設定。

「僕の出身が福岡ということで、制作統括の方が刈谷を博多ことばで話す役にしてくれました。博多ことばでしっかり演じるのは初めてです。最初は若干違和感があったけれど、慣れるとやりやすいですね。わりと自由にやっています」

 印象に残るシーンも紹介。

「特に印象的だったシーンは、岩倉と病院で話すところ。刈谷の『人力飛行機を飛ばしたい』という人一倍強い思いが、垣間見られると思います。この部活、男女ともに飛行機のことしか考えていません(笑)。岩倉のおかげで自分が変われたという感謝の気持ちはかなりあると思いますね。ロケで実際に人力飛行機を飛ばしたことも思い出です。飛ぶには風速など、多くの条件をクリアしなくてはいけません。1時間ぐらい風を待つこともよくありました。でも、炎天下で福原さんがコックピットに入り、集中を切らさずに長時間じっと風待ちをされているのを見て、やっぱりそれが撮影であり、そうやってひとつひとつ積み上げていくからいい作品が生まれていくんだなと思いました。ロケは午前2時集合で夜食から始まっていたのですが、そういう撮影は久々で、やっぱりいいな、楽しいなと思いましたね。暑いなか、仲間が走っているなかで刈谷が自転車に乗っているシーンは、本当に気まずかったです(笑)。カットがかかったら自転車を降りて歩いてみたりしました」

 現場の雰囲気はとてもいいようだ。

「なにわバードマンのメンバーはいろいろな年代の役者が集まっていますが、本当に仲良くワイワイと部活のような雰囲気です。ヒロインの福原遥さんは僕より年齢が少し下ですが、そう感じさせない堂々たる座長感。大阪ことばでセリフ量も多くていろんなお稽古があり、ヒロインが一番大変だとは思いますが、それを感じさせない明るさで周りへの気遣いができる方です。もちろん、演技でも周りをよく見ているからこそ、こうしようってやり取りできると思うので本当にすごいなと思います」

 最後は視聴者にメッセージ。

「自分の25、26歳の夏に『舞いあがれ!』の撮影があり、本当に熱い、すてきな青春を送らせていただいたなと感じています。自分の出演しているなにわバードマンのパートが岩倉にとって『あそこに戻りたいな』と思えるようなシーンになっていればいいなと思いますし、岩倉のこれからの人生を僕自身も視聴者の一人として楽しめたらいいなと思っています」

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